M250系貨物電車「スーパーレールカーゴ」

17年目の東京大阪 特急コンテナ列車 スーパーレールカーゴ、その速さと環境性 東京貨物ターミナルと安治川口(大阪)を最高速度130km/hで結ぶ高速貨物列車スーパーレールカーゴ」。 2004に臨時高速貨物列車として同区間を走り出し、50レ・51レと定期列車化され、ことしで17年目。2021/08/21

東京貨物ターミナルと安治川口(大阪)を最高速度130km/hで結ぶ高速貨物列車「スーパーレールカーゴ」。

2004年に臨時高速貨物列車として同区間を走り出し、50レ・51レと定期列車化され、ことしで17年目。まずは佐川急便が2004年3月にリリースした公式発表を特急コンテナ列車「スーパーレールカーゴ」が正式運行を開始(2004/03/16)

「モーダルシフトの一環として、佐川急便と日本貨物鉄道が共同開発した特急コンテナ列車「スーパーレールカーゴ」が、2004年3月13日(土)より正式運行を開始しました。

スーパーレールカーゴは、日本初の電車型貨物列車で、駆動モーターを備えた電動車を4両組み込むことにより加速性が向上し、東京−大阪間を約6時間で結びます。

毎日深夜に10トントラック56台分に相当する16両編成(28コンテナ)の列車を東京−大阪間上り下り各1本を運行し、年間で1万4000トンのCO2削減を見込んでいます。同日には、東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)・安治川口駅(大阪市此花区)にて出発式が行われ、両駅より第一便が出発しました」(佐川急便)

 

スーパーレールカーゴの車両、JR貨物M250系電車などのプロフィールについて説明します。

 

M250系電車(M250けいでんしゃ)は、2002年に登場した、日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物電車である。

モーダルシフトの推進を目的として製造された車両で、JR貨物としては初の動力分散方式車両となり、「スーパーレールカーゴ」 (SUPER RAIL CARGO) という愛称が設定されている。2004年にはエコプロダクツ大賞推進協議会より「エコプロダクツ大賞エコサービス部門国土交通大臣賞」を、2005年には鉄道友の会より貨物専用形式としては初となる「ブルーリボン賞」を受賞した。

M250系は16両編成で、系列中に4形式が存在する。系列名の「M」は動力分散方式 (Multiple unit train) の頭文字、は誘導電動機駆動方式で直流区間用、「50」は最高速度110 km/h超の車両であることを示している。形式に付けられる車種(電動車、付随車など)を示す略号は、国鉄時代から現在までの電車で用いられる「モハ」「サハ」などではなく、英字のM・Tを用いたものとなっている。

Mc250形
両端の先頭車となる制御電動貨車 (Mc) で、31フィートコンテナを1個搭載可能。空車重量は38.5 tで、積車時重量は50.0 t。
M251形
Mc250形と電動車ユニットを構成する中間電動貨車 (M) で、31フィートコンテナを1個搭載可能。空車重量は38.5 tで、積車時重量は50.0 t。
T260形
付随貨車 (T) で、モニタ端末装置を搭載する。31フィートコンテナを2個搭載可能。空車重量は21.0 tで、積車時重量は40.0 t。
T261形
T260形とユニットを構成する付随貨車で、モニタ端末装置を搭載していないことから形式を分けている。31フィートコンテナを2個搭載可能。空車重量は21.0 tで、積車時重量は40.0 t。

Mc250形と同じ、電動車ユニットを構成する中間電動貨車 (M)

 

集電装置(パンタグラフ)は、シングルアーム型のFPS130形を採用、各電動車の屋根上に1台ずつ搭載した。Mc250形では前位側に、M251形では後位側に搭載することで、集電装置の間隔を確保した。また、離線対策と冗長性の向上のため、同一ユニット内の集電装置は母線で引き通しており、電気的に接続されている。

 

東京~大阪を6時間で結んでいる現在について。現在の時刻表をみてみよう。

スーパーレールカーゴ下り51列車のタイムライン

高速コンテナ貨物列車/日曜運休

東京貨物ターミナル2314発、川崎貨物、横浜羽沢を経て、相模貨物(001)、静岡貨物(114-116)で2分停車、愛知県に入り稲沢(322-324)でも2分停車。

JR西日本エリアに入ると、東京近郊よりも平均速度を一気にあげて東海道線を突っ走り、終点の安治川口駅には526に着く。

先行する福山レールエクスプレスを追い抜く

このスーパーレールカーゴ51レが出発する28分前、2246に東京貨物ターミナルを出発する高速コンテナ貨物列車53レが、「福山レールエクスプレス」吹田貨物ターミナル行き。

この福山レールエクスプレス53レは、後ろから迫ってくるスーパーレールカーゴから逃げるように走るも、西浜松では12分差、稲沢(328-330)で逆転され6分遅れて53レが着発。吹田貨物ターミナルに534に着く。

東京貨物ターミナルから吹田貨物ターミナル駅まで、スーパーレールカーゴと福山レールエクスプレスを所要時間で比べると、スーパーレールカーゴが5時間57分、福山レールエクスプレスが6時間48分。所要時間差51分。

Mc 250-1スパーレールカーゴは日中明るい時間帯に見ることは無いが、空車の回送列車です!

EF66-27号機が牽引する、緑の福山レールエクスプレス

走る速さは違えど、東京と大阪の間を、青いスーパーレールカーゴと、緑の福山レールエクスプレスが、東海道本線の深夜を、毎晩ともに駆けている高速貨物列車。

 

Wikipedia:資料参考

 

by   GIG@NET

 

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