019
ロマンスカーの輸送力増強のため1963年に登場したのが3100形です。ロマンスカーの代名詞と言える展望席が初めて採用された形式で、NSE(NewSuperExpress)の愛称が設定されました。なお展望席は輸送力増強という一面もあったそうです。当時の技術で製造可能な最大サイズの窓を採用していて、外からでも開放感の高さが伺えます。
020
大きく突き出た前照灯と尾灯が目立ちます。列車愛称はSSE車と同様に電照式となっています。他編成との連結や国鉄線への直通運転は行わないため、連結器は格納式となっていてスマートな外観です。
021
車内はドア付近のみ立ち入りが可能です。幅が非常に狭いので出入りは少々難儀します。現役当時はここを乗降用に用いていたのでしょうか?なお入って正面には車掌室が設けられています。
022
車内はSE車などと同様に天井がかなり低いです。側窓が大型化されて開放感が増しているほか、小さめながら荷棚が設置されています。製造当初から低重心化を目的に床下へ空調装置が設置されました。後に冷房能力向上のために屋根上へ増設されたそうです。
023
展望席設置に伴い運転室は上部に設けられています。シャッターを開けてはしごを掛けて出入りする仕組みです。車外からですがうまく撮影出来ました。
024
後継のLSE車が登場して運用に余裕が出来たことから、1984年以降に内外装含めて大掛かりな車体修理が実施されました。その関係で愛称表示が電照式から電動字幕式に変更されています。愛称表示部がホームベース形からシンプルな長方形に変更されたので、外観が僅かに変化しています。
025
展示車両は引退時に取り付けられたステッカーが上から貼付されています。個人的には現役当時の幕表示を見てみたかったのですが、今後再現されるのでしょうか?
026
SE車置き換えを目的に製造されたのが7000形LSE(LuxurySuperExpress)です。前面の傾斜が緩やかになり、灯火類や愛称表示などが埋め込まれてシャープな形状となっています。乗降ドアの自動化や座席のリクライニング・自動回転機能など数々の新機軸が取り入れられた一方で、走行機器などは既に実績のある製品が採用されました。1両のみの展示で残念ながら車内には入れません。

鉄道車内学・駅スタンプ・列車愛称・旅行&取材記など、本家WEBサイトで各種更新中です。
知って・撮って・乗って・押して…etc 鉄道をもっと好きになるコンテンツ満載!