久后ぎれをたずねて - 2021年6月28日

2021.6.28 (21) 菅生川 - 久后ぎれのいしぶみ 1440-1200 2021.6.28 (20) 菅生川 - みなみ堤防 2000-1500

2021年6月28日、久后ぎれ(くごぎれ)をたずねた。1828年、菅生川(すごうがわ)は岡崎城対岸の六名提(むつなてい)が久后崎(くごさき)のとこできれて、ほっからみなみ、額田郡(ぬかたぐん)、碧海郡(へっかいぐん)、幡豆郡(ぬかたぐん)の一帯におおきな被害をおよぼした。ほの久后ぎれのとこにいしぶみがたっとるってしって、バスにのってみにいった。バスは、被害をうけた区域のなかの、碧海郡六ツ美(むつみ)地区の法性寺(ほっしょうじ)からのって、額田郡六名地区をとおって現地までいった。
〔いきのバス〕〔久后ぎれ〕[地図]〔かえりのバス〕[乗車記録]

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いきのバス

2021.6.28 (3) 法性寺荒子バス停 - 東岡崎いきバス 1600-1200

牧御堂(まきみどう)のココイチではらごしらをしたあと、法性寺荒子(ほっしょうじあらこ)バス停14時45分の中之郷線(なかのごうせん)東岡崎いきバスにのる。バスのわきの歩道のしたには占部用水(うらべようすい)がながれとる。この用水はしもに占部川につながるだけど、いまは上流部でちょんぎれとるこのかわには、むかしは菅生川がながれこんどった。菅生川から占部川にかけて1本のかわだっただ。いまはにしに矢作川(やはぎがわ)にそそぐ菅生川だけど、むかしは、ちょうど久后ぎれのあったへんでみなみにむきをかえて占部川につながっとっただ。

バスはみなみに牧御堂、ほっからにしに中之郷ってとおって、さらにほっからきたにむきをかえる。

2021.6.28 (4) 東岡崎いきバス - 赤渋口バス停 2000-1500

赤渋口(あかしぶぐち)バス停。赤渋も久后ぎれの被害区域だ。

2021.6.28 (5) 赤渋口バス停天白南バス停間 1580-1180
2021.6.28 (6) 東岡崎いきバス - 天白南バス停 1200-900

額田郡六名地区にはいって、天白南(てんぱくみなみ)バス停。

2021.6.28 (7) 東岡崎いきバス - 天白町バス停 1580-1200
2021.6.28 (8) 東岡崎いきバス - 天白町バス停 1600-1200

六名ほんどおりに合流して、天白町(てんぱくちょう)バス停。すぐに東海道線をくぐる。

2021.6.28 (9) 東岡崎いきバス - 下六名町バス停 1600-1200
2021.6.28 (10) 東岡崎いきバス - 下六名町バス停 1200-900

愛知環状鉄道をくぐって、下六名町(しもむつなちょう)バス停。

2021.6.28 (11) 東岡崎いきバス - 中六名町バス停 1590-1180

中六名町(なかむつなちょう)バス停。すぐに、にーよんぱーこと国道248号線をよこぎる。

2021.6.28 (12) 東岡崎いきバス - 上六名町バス停 1590-1180
2021.6.28 (13) 東岡崎いきバス - 上六名町バス停 1580-1160

上六名町(かみむつなちょう)バス停。このあたりをむかしは菅生川がながれとったのか。

2021.6.28 (14) 東岡崎いきバス - 久后崎バス停 1600-1200
2021.6.28 (15) 東岡崎いきバス - 久后崎バス停(JR岡崎駅西口いきバス) 1550-1200

さかをくだっていくとちゅう、久后崎(くごさき)バス停。ここで、はんたいのJR岡崎駅西口いきバスとすれちがい。このあたりから菅生川までが久后崎になる。久后崎はむかしは「ながれ久后」っていわれて、みんながいえをたてることをさけてきただげなけど、たしかにこの地形からもほのことがうなずける。

2021.6.28 (16) 東岡崎いきバス - 名古屋本線ガードみなみ 1600-1200

六名ほんどおりからひがしにうつって、こんどは電車どおりをきたにすすんで、名古屋本線ガードてまえのみぎT字を右折。

2021.6.28 (17) 東岡崎いきバス - 明大寺町バス停 1600-1200

すぐに明大寺町(みょうだいじちょう)バス停にとうちゃく。定刻の15時2分から5分おくれ。明大寺も久后ぎれの被害区域だ。

2021.6.28 (18) 明大寺町バス停 - 東岡崎いきバス 1600-1200

つぎの終点東岡崎みなみぐちにむかって、バスがさかをあがっていくのをみおくり。

久后ぎれ

2021.6.28 (38) 菅生川 - 殿橋 1560-1340
2021.6.28 (19) 菅生川 - 殿橋 1500-1200

明大寺町バス停から電車どおりをきたにあるく。名古屋本線ガードをくぐってさかをあがっていって、菅生川にかかる殿橋(とのばし)にでる。うつくしいはしだ。はしをわたらんで、はしのみなみづめを左折。

2021.6.28 (20) 菅生川 - みなみ堤防 2000-1500

菅生川南岸堤防をにし、しもにあるく。これが六名提だ。

2021.6.28 (21) 菅生川 - 久后ぎれのいしぶみ 1440-1200

きょろきょろしながらすすんで、ひだりしたに久后ぎれのいしぶみを発見。かわのがわにあるじゃなくて、そとがわにあるだ。みぎに、不整形にひょろってかたいでたっとるいしぶみ。ひだりに、ぶあつい石板のいしぶみ。ここで六名提がきれただ。むかしは、この久后ぎれのあったへんでみなみにむきをかえていっとったっていう。むかしのながれのほうがしぜんなながれだったのか。久后ぎれによって、ここ額田郡からみなみに碧海郡幡豆郡にかけての3郡69か村で死者43名、浸水家屋2,000っていうおおきな被害をもたらした。

2021.6.28 (25) 菅生川 - 久后ぎれのいしぶみ 1500-2000

不整形にひょろってかたいでたっとるいしぶみは、溺死者追悼碑。おおきく「南無阿弥陀仏」ってかいてあって、したのほうに「43名溺死のためほの追悼これをたてる」ってかいてある。うらめんに、久后崎村柳川政和さんをはじめとする、溺死した43人のひとのなまえ。

2021.6.28 (22) 菅生川(すごうがわ) - 三郡輪中治水碑 1500-2000

ぶあつい石板のいしぶみは、三郡輪中治水碑。久后ぎれのあとはじまった堤防改修工事が完成したのが1885年で、この工事をはじめとしてこの地域一帯でおこなわれた治水事業の経過を、4,000文字の漢文でしるしたのがこの三郡輪中治水碑だ。むづかしくて、とても解読できるしろもんじゃない。うらめんに、被害をうけた69か村のなまえとそれぞれの戸長のなまえ。額田郡は久后崎村、上六名村、六名村、明大寺村、羽根村、福岡村など。碧海郡は赤渋村、中之郷村、牧御堂村、上和田村、下和田村、上青野村、下青野村など。幡豆郡は上羽角村、下羽角村、東浅井村、西浅井村、小島村、家武村、米野村、善明村など。

2021.6.28 (31) 菅生川 - 久后ぎれ地点 1600-1200

久后ぎれをみおえて、おんなじ位置で六名提をかわのがわにおりてみる。南岸のかわらから、北岸はかわらからほのむこうのたかだいまでの一帯が岡崎公園になっとって、ひとびとがおもいおもいにときをすごす。

こっからぷらぷら菅生川をしもにあるいてみる。

2021.6.28 (36) 菅生川 - 潜水橋 1980-1480

ちょこっといって、両岸のかわらをむすぶ潜水橋。人間だけがわたれるはしだ。いや、いぬもわたっとる。

2021.6.28 (35) 菅生川 - 岡崎城 1990-1470

対岸、たかだいのこだちのなかに岡崎城天主閣。

2021.6.28 (37) 菅生川鉄橋 - あっかい電車 1990-1500

すすんで、みなものむこう、うすみどりいろの菅生川鉄橋をいくあっかい電車。

2021.6.28 (33) 菅生川鉄橋 - パノラマスーパー 2000-1500
2021.6.28 (34) 菅生川鉄橋 - パノラマスーパー 2000-1500

さらにちかづいて、鉄橋をいくパノラマスーパー。すてきな光景だ。

2021.6.28 (32) 菅生川ひがしづめふみきり - パノラマスーパー 1960-1500

堤防にあがって、鉄橋をわたってふみきりにはいってくるパノラマスーパー。電車見物をきりあげて、東岡崎にもどる。

図3)乙川の旧流路 445-550
△ 菅生川(※ この地図では乙川って表記)の旧流路

かえりのバス

2021.6.28 (39) 東岡崎 - 中之郷線JR岡崎駅西口いきバス 1540-1180

かえりのバス。東岡崎はみなみぐちから、16時ちょうどの中之郷線(なかのごうせん)JR岡崎駅西口いきバスにのる。

2021.6.28 (40) JR岡崎駅西口いきバス - 六名1丁目交差点(東岡崎いきバス) 1600-1200
2021.6.28 (41) JR岡崎駅西口いきバス - 六名1丁目交差点 1600-1200

六名ほんどおりをすすんで、はんたいの東岡崎いきバスとすれちがい。六名1丁目交差点を直進して、にーよんぱーをよこぎる。

2021.6.28 (42) JR岡崎駅西口いきバス - 天白町バス停 1580-1200

天白町バス停。

2021.6.28 (43) JR岡崎駅西口いきバス - 天白南バス停 1530-1180

六名ほんどおりからみぎにはずれて、16時、10分、天白南バス停にとうちゃく。

2021.6.28 (44) JR岡崎駅西口いきバス - 天白南バス停 1600-1200

のってきたバスをみおくって、きょうのみじかいたびをおえる。


(さんこう)