津和野駅【島根県】(山口線。2007年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
島根県南西部、津和野町の中心部に位置する山口線の主要駅で、『SLやまぐち号』の終着駅、そして「山陰の小京都」とも呼ばれる観光地、津和野の玄関口である、
津和野駅 (つわのえき。Tsuwano Station) です。
 
尚、津和野は山口県ではなく島根県です。間違いが多いそうです。
そして写真は2007年撮影で、古いです。現在は少なからず状況が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名
津和野駅 (駅番号なし)
 
所在地
島根県鹿足郡津和野町  
 
乗車可能路線
JR西日本:山口線  
 
隣の駅
新山口方……船平山駅 (山口県)  
益田方………青野山駅  
 
訪問・撮影時
2007年7月
 
 

津和野駅は地平駅で、東側(上り線側)に1977年完成の駅舎が鎮座していますが、昭和後期に造られたとは思えないほど津和野の街に馴染んでいます。
駅外と駅舎の間に段差はありませんが、改札内にエレベーターはありません。車いすで乗降の際は駅員立会のもと、スロープでのご案内となりますが、駅員不在時に乗降の際は事前に駅へ連絡して下さい。
出入口前には丸ポストがあり、駅舎外には案内図、飲料自動販売機、コインロッカー、トイレが設置されています(多機能トイレはありません)。
そして、ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
写真は西を望む。
 
 

駅前の様子です。東を望む。後方に駅舎があります。
津和野駅周辺は市街地北端部に相当し、駅前には観光客向けの商店や旅館が点在しています。
私は正面の「かまい商店」で自転車を借りました。
また、津和野の中心部は写真右前方になります。市街地は古い建物が多く、小京都の雰囲気を味わえます。
 
 

津和野駅から約700m南方、津和野殿町通りです。南を望む。
この付近にはカトリック教会、藩校養老館跡、郡庁跡、津和野藩家老多胡家表門など多くの史跡が見られます(「しまね観光ナビ」より)。
後方に延びる本町通り沿いにも昔ながらの町並みが残っています。
そして、さらに1.7kmほど南西へ進むと津和野城跡観光リフトのりばに到達します。山上には津和野城の遺構が残っています。
また、雲海が発生すると兵庫県の竹田城と同様に「天空の城」が見られます。
津和野城跡観光リフトの記事はこちら
 
 

改札口です。西を望む。後方に出入口があります。
津和野駅は有人駅ですが、早朝と夜間は無人になります。
有人改札しか設置されておらず、2007年時点では車いすが通れる幅の通路はありませんでした。
自動改札機はありません。『ICOCA』のエリア外です。
左手前には『みどりの窓口』と自動券売機があります。右手には待合室とキヨスク、うどん店(駅弁も販売)があります。
トイレは改札内と改札外にあります(いずれも多機能トイレはありません)。
そしてホームとの間は跨線橋で結ばれていますが、エレベーターはありません。車いすで乗降される場合は前述の通り駅員がスロープへ案内します(駅員が不在になる早朝や夜間にご利用の際は事前にお問い合わせ下さい)。
 
 

吊下式駅名標です。電照式です。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR西日本のコーポレートカラーになっています。
山口線のラインカラーはオレンジですが、現時点で駅名標に反映されていないそうです。
 
 

津和野駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
側線も番線にカウントされています。最も左、駅舎沿いの線路が1番線で、『SLやまぐち号』の留置にも使用されます。ホームの左側が2番のりばで上り新山口方面、右側が3番のりばで下り益田方面、そして3番のりばの右側にも側線があります。また、2番のりばと3番のりばは片方向の入線・出発しか対応しておらず、ホームでの折り返しができないため、到着後に一旦留置線に入って折り返す形になります(Wikipediaより)。
ホーム有効長は7両分です。ホーム幅はあまり広くないです。ホームにはベンチがあります。
上屋は益田方(手前側)の5両分に設置されていて、益田方ホーム端にある跨線橋と連続しています。
写真は跨線橋より新山口方(南)を望む。
 
新山口方はこの先、左手に津和野の町並みを見て南下しますが、津和野川を渡ると今度は右手に津和野の町並みと津和野城跡を見て南へ走ります。市街地が途切れると西寄りに進路を変え、山間部に入って名賀川の谷を縫うように上り勾配で走ります。そして南に進路を変えると白井トンネルで山越えをして山口県に入ります。トンネルを出ると右へカーブして盆地の入口に位置する船平山駅へと至ります。
 
 

跨線橋より益田方を望む。
すぐ先(左奥)に転車台がありますが、それ以外は空地が多いです。かつてはもう少し線路が多かったようです。
この先、右へカーブしながら津和野川を渡り、小川トンネルを抜けると左手に迫る津和野川と並走し山間部を東へ走ります。そして周囲が開けてきて左右に棚田を見て走るようになると青野山駅へと至ります。
 
 

津和野駅構内にある転車台です。
『SLやまぐち号』を牽引する蒸気機関車(C57 1、D51 200)がここで方向転換します。
 
 
あとがき
私が津和野駅で下車(乗車)したのは2007年の1度きりです。降り鉄ではなく、近くの津和野城跡にある津和野観光リフトに乗りに行くためでした。駅は国鉄時代の雰囲気が残るローカル線の主要駅といった感じで、国鉄時代にタイムスリップした感覚に陥りました(大げさですがw)。駅前は津和野の市街地ですが、中心部は古い町並みを保存していて、小京都にふさわしい景観でした(リフトに乗りに行く際、レンタサイクルで通りました)。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新山口駅まで行き、山口線特急『スーパーおき』に乗り継いで当駅下車ですが、土休日など特定日であれば『SLやまぐち号』または『DLやまぐち号』でも到達できます(指定席券が別途必要)。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:4時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で新山口駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:7時間半程度)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅構内にキヨスク、うどん店(駅弁も販売)がありますが、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません(飲食店自体は複数存在します)。最寄りのコンビニは約600m南の「ローソン・ポプラ」になります。昼間の訪問出ない場合は事前に用意しておいた方が無難でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、山口線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は津和野駅でも途中下車されてみて下さい!
そして津和野観光の際は山口線をご利用になり、一度は津和野駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)