鵯越駅【兵庫県】(神戸電鉄有馬線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市兵庫区北西部の、山間部に広がる住宅地に位置する神戸電鉄有馬線の駅で、六甲山地に位置するためハイキング客の利用も多い難読駅、
鵯越駅 (ひよどりごええき。HIYODORIGOE Station) です。
  
 
駅名
鵯越駅 (KB 05)
 
所在地
兵庫県神戸市兵庫区 
 
乗車可能路線
神戸電鉄:有馬線  
 
隣の駅
湊川方…………丸山駅  
有馬温泉方……鈴蘭台駅  
(※) 2018年まで、鵯越~鈴蘭台間に菊水山駅(2005年休止)がありました。 
 
訪問・撮影時 
2019年4月、7月 
 
 

鵯越駅は上下線別にホーム、駅舎、改札口が分離されています。かつては下り線側駅舎(左側)のみを使用していましたが、バリアフリー化などの理由で2005年に上り線側駅舎(右側)が新設され、跨線橋が使用停止になりました。
ゆえに現在、改札内に上下線ホームを結ぶ連絡通路は存在せず(跨線橋は立入禁止)、乗車前に行先に応じた駅舎・改札口を選択する必要があります。
踏切を挟んで右(西)に下り有馬温泉方面駅舎・ホームがあり、左(東)に上り湊川方面駅舎・ホームがあります。
東西の駅舎ともホームの湊川方(南)に設置されています。
両駅舎間を移動するには駅のすぐ南側にある踏切を渡る必要があります。
写真は東駅舎前より北(有馬温泉方)を望む。
 
 

こちらは下り有馬温泉、三田、粟生方面ホームの南側に設置されている西駅舎です。北東を望む。
平屋建てのやや古い駅舎を有しています。昭和中期以降に改築されたと思われますが、もしかしたら開業当時のものをリニューアルして使い続けている可能性もあります。
尚、鵯越駅には駅前広場がありません。自動車が待機できるスペース、タクシー乗り場もありません。駅舎前には自動車や自転車が入れないようバリケードが張り巡らされています(まぁ、地形的に自転車の利用者は少ないですが…)。
ちなみにバス停留所は駅南側のトンネル上、神戸市道夢野白川線(旧・西神戸有料道路)沿いに設けられています。150m~120mの距離ですが、高低差があります。
右側に踏切があり、その先に東駅舎があります。
 
 

駅前の様子です。北西を望む。
右手に東駅舎があり、踏切の先の右側に西駅舎があります。
踏切の先、左側の階段を登ると夢野白川線のバス停に到達します。
駅周辺は起伏が激しいですが住宅地になっていて、夢野白川線の南側は民家が多いです。商店は少ないです。
約400m西には神戸市立鵯越墓園の出入口があります。
 
 

西駅舎内にある西改札口です。北東を望む。後方に出入口があります。
この改札からは鈴蘭台・粟生・三田・有馬温泉方面にしか行けませんので注意が必要です。湊川・新開地方面へ向かわれる場合は東改札口へお回り下さい。
鵯越駅は無人駅で、窓口は閉鎖されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路設置されていて、窓口に面した左が幅広通路です。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードチャージ可能)。
そして改札の先は下り有馬温泉方面ホームで、階段とスロープで段差を解消しています。
ホームに上がってすぐ左にはトイレがあります(多機能トイレはありません)。
また、写真奥のホーム上には鉄扉が見えますが、鉄扉の先は上り線ホームとを結ぶ跨線橋です。前述の通り、東駅舎が新設されたため跨線橋は使用停止となりました。
尚、鵯越駅構内および駅前に気軽に入れる売店・コンビニはありません。駅東側に小さな商店があります。
 
 

こちらは上り湊川・新開地方面ホームの南側に設置されている東駅舎への出入口です。北東を望む。
東駅舎はホーム上にあるため、踏切前から東駅舎へ向けてスロープが設けられています。
また、東駅舎は簡素な建物でホームと同化していて、厳密には駅舎とは言えないです。
そして、スロープの右側には菊水山、鈴蘭台方面に通じるハイキング道が延びています。上り線ホームの裏手を通って山中に入っていきます。軽装でも大丈夫ですが、それなりの装備があるに越した事はありません。
尚、こちらも駅舎前のスペースには自動車が入らないようバリケードが築かれています。
左側に踏切があり、その先に西駅舎があります。
 
 

駅前の様子です。南東を望む。
左手に東駅舎があり、後方に踏切と西駅舎があります。
駅東側も住宅地で、狭い道路沿いに住宅が密集していて、坂道も多いです。駅前には商店も見られます。
この道路を300mほど進むと山間部に入り、さらに700mほど進むと烏原貯水池に到達します。
 
 

東駅舎内にある東改札口です。北東を望む。後方に出入口があります。
この改札からは湊川・新開地・阪急・阪神・山陽電鉄方面にしか行けませんので注意が必要です。鈴蘭台方面へ向かわれる場合は西改札口へお回り下さい。
こちらは駅員無配置を前提として建設されたため、窓口はありません。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が1通路しか設置されていません。幅広通路です。
改札口の右手前には自動券売機が2台あり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードチャージ可能)。
そして改札の先は上り湊川・新開地方面ホームで、改札口とホームの間に段差はありません。
ホームは下り線ホームにしかありません。もし利用される場合はインターホンでお問い合わせ下さい。
 
 

下り線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
比較的新しいデザインで、隣駅を含めて仮名、ローマ字が併記されています。
駅ナンバリングも併記されています (KB 05)。
 
 

鵯越駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね南西~北東方向にホームが延びています。
急カーブ地点にあるため、ホームは大きく湾曲しています。見通しが悪く、2003年には死亡事故が発生しています。そのため、転落検知マットやITV装置が備え付けられています(Wikipediaより)。
番線は設定されておらず、右(西)が下り鈴蘭台・粟生・三田・有馬温泉方面、左(東)が上り湊川方面・新開地方面です。
ホーム有効長は5両分ですが、現在の運行列車は最長4両です。ホームドアは未設置です。ホーム幅は中央部こそ一定の広さがありますが、下り線ホームの有馬温泉方(手前側)と上り線ホームの両端は相当狭くなっています。
上屋は下り線ホームが湊川寄り(奥)の約1両分、上り線ホームが湊川寄りの約2両分に設置されています。
各ホームにはベンチが設置されています。下り線ホームにはトイレも設置されています。
両ホーム間は跨線橋で結ばれていますが通行禁止になっています。
そして、各ホームの湊川方の端近くには駅舎・改札口が設置されています。
写真は上り線ホームより湊川方を望む。
 
 

上り線ホームより湊川方・新開地方を望む。
各ホーム端近くに駅舎・改札口があり、すぐ先に踏切があります。
この先、すぐに短いトンネルをくぐりますが、トンネルの上には夢野白川線が通っています。夢野白川線の向こう側は長田区です。トンネルを出ると左へカーブしながら、右手には山間部に広がる住宅地を見て走りますが、左側は山地です。そして進路を南東に変えると程なくして丸山駅へと至ります。
 
 

上り線ホームより有馬温泉方を望む。
この先は山奥を走ります。山林の中を北北東へ進み、短いトンネルをくぐりますが、トンネル内で山陽新幹線の神戸トンネルが真下を横切ります。トンネルを抜けると山麓バイパスをアンダーパスして、左側に下水処理場を見て走ると短いトンネルを抜けて北区に入ります。その後は菊水山駅跡を通過し、石井ダム建設に伴い廃線となった旧線跡が左へ分かれます。そして短いトンネルを抜けて烏原川を渡ると菊水山トンネルに入り、石井ダム東側を北上します。トンネルを出ると旧線跡と合流し、烏原川の谷に沿って蛇行しながら上り勾配で北上し、やがて右手に鈴蘭台車両基地が見えてくると山間部を抜けて鈴蘭台の住宅街に入り、車両基地の出入庫線との三線区間で北上すると、粟生線との分岐駅である鈴蘭台駅へと至ります。鵯越駅は標高134mですが鈴蘭台駅は標高278mで、一気に140m以上登ります。
 
 
あとがき
私が鵯越駅で下車(乗車)したのは2019年4月と7月の計2度です。4月は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇達成)。そして7月は鈴蘭台駅までの旧線跡を辿るため下車しました。駅はカーブがきつく、転落対策のための各種装置が見られました。ホーム、駅舎、改札は上下線別になっていて、構内踏切などの連絡通路がないので行先により駅舎を選択しなければなりません。西側(下り線側)が元々の駅舎で、東側(上り線側)が新設駅舎です。駅前は狭い道路沿いに住宅地が形成されていて、また起伏が大きく坂道だらけでした。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央方面電車に乗り換えて湊川公園駅で下車します。そして隣接する湊川駅から神戸電鉄有馬線の下り普通電車に乗り、当駅下車です(準急以上は通過します)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと阪急または阪神の大阪梅田駅から特急系電車で新開地駅まで行き、神戸電鉄の普通電車に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。必ず事前に用意して下さい。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。神戸電鉄有馬線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は鵯越駅でも途中下車されてみて下さい!
   
(参考:神戸電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)