琵琶湖地区の鉄道を見てみる② | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 



琵琶湖地区の鉄道を見てみる②ということで、北陸本線(米原駅〜敦賀駅間)をご紹介したいと思います。


前回の続きですので投稿をご覧になられていない方はぜひご覧ください!

琵琶湖地区の鉄道を見てみる①



北陸本線とは

滋賀県の米原駅〜石川県の金沢駅までを結ぶ路線です。

元々は滋賀県の米原駅から新潟県の直江津駅まででしたが、現在(2015年から)は米原駅から石川県の金沢駅までとなっています。


金沢駅〜直江津駅間は2015年に北陸新幹線が開通し新幹線の並行在来線になることからJRでの収益が見込めないため現在、第三セクター鉄道という地元の都道府県が運営する鉄道会社となっています。


なお2024年度以降に北陸新幹線は金沢駅〜敦賀駅間が開業しますので同区間も並行在来線となることから第三セクター鉄道になります。なのでいずれ北陸本線は米原駅起点、敦賀駅終点のすごく短な路線になるでしょうね。


それでは現在の起点である米原駅から見ていきましょう。

 

★JR米原駅ホーム

東海道新幹線と東海道本線と連絡する駅で在来線(東海道本線)JR東海とJR西日本の境界駅であることから両社近郊列車が並ぶ唯一の駅でもあります。







北陸本線0km標識

当駅が北陸本線の起点であるということがよくわかります。


北陸本線(米原駅〜敦賀駅間)の使用車両、普通列車は京阪神からやってくる東海道本線(琵琶湖線)の車両が乗り入れるほか、滋賀県と福井県が一部費用を負担し製造した5211次車2両編成5(E01E05編成)が使用され特急列車は、金沢へ向かう特急しらさぎ号が681系または683系で運転されます。


具体的には以下の車両です。


普通列車

(京阪神エリアから乗り入れる車両)

221系 

網干総合車両所所属

223(1000番台、2000番台、6000番台)

網干総合車両所所属

225(0番台、100番台)

網干総合車両所所属


(北陸エリアから乗り入れる車両)

5210番台(1次車) 敦賀地域鉄道部所属


(特急列車)

681

683

金沢総合車両所または吹田総合車両所京都支所所属


その他、貨物列車が走っています。


それでは出発しましょう!


★5210番台 1次車

米原駅〜敦賀駅間は直流電化区間なので主に東海道本線(琵琶湖線)京都・大阪方面から快速列車または新快速列車が各駅停車として乗り入れますが、朝夕時間帯は敦賀地域鉄道部の521系が走ります。521系は交直流両対応車ですが敦賀以北に乗り入れる運用は11往復のみで、それも往路が湖西線の近江今津駅〜近江塩津駅〜敦賀駅〜福井駅で復路が福井駅〜敦賀駅〜近江塩津駅〜長浜駅で実質、北陸本線敦賀以北に乗り入れる運用は片道1本でしかも米原駅まで乗り入れません。ほとんどが米原駅〜敦賀駅間での活躍となります。


網干総合車両所米原派出所

米原駅を出発すると東海道本線(大垣駅・名古屋駅方面)と分かれていき網干総合車両所米原派出所が見えてきます。ここには東海道本線(琵琶湖線)、北陸本線などで活躍するJR西日本の車両が留置されています。先程も記載しました。日中は東海道本線(琵琶湖線)京都・大阪方面から快速列車または新快速列車が各駅停車として乗り入れます。京阪神エリアは乗車率が高いため新快速列車は12両編成で運転されることが大半ですが、米原駅から北陸方面へは12両も必要ありません。


米原駅で切り離れた223

そのため米原駅で12両編成であれば後ろ8両を切り離して4両編成で北陸本線に入線します。後ろ8両は一旦、網干総合車両所米原派出所に入庫して次の運用に備えます。


またJR東海の車両も一時的に留置されます。JR東海の列車は名古屋駅・大垣駅方面からやってくる列車を米原駅、京都方面が発車するホームに入線します。

米原駅からスイッチバックする313

そして回送列車として網干総合車両所米原派出所に一旦引き上げて、時間になると大垣駅・名古屋駅方面ホームに入線します。そして大垣駅方面へ客を乗せて出発します。結構面倒ですよね。スイッチバックしています。3回運転士が進行方向を変える必要があります。


米原派出所を過ぎると東海道新幹線の高架を潜り最初の駅、坂田駅です。


坂田駅 駅名標


坂田駅を出ると次駅は田村駅です。


田村駅

上り下り列車との間がものすごく広いです。何故でしょうか?


答えはここに機関車留置線があったからです。


これまで非電化でしたが、1957年に田村駅〜近江塩津駅〜敦賀駅間で日本初の交流電化となります。しかし米原駅〜田村駅間は電化されず非電化のまま残されたため蒸気機関車の牽引により交直接続を行うことになり機関車交換が必要になりました。そのため田村駅は急行停車駅となります。

この時代に使用した機関車、米原駅〜田村駅間はE10形蒸気機関車のほかD50蒸気機関車、DF50ディーゼル機関車が使用され田村駅〜敦賀駅間ではED70などが使われました。


そして1962年、北陸トンネル開通と同年に米原駅〜田村駅(手前)まで直流電化されます。


交直デットセクションは坂田駅〜田村駅間(田村駅付近)に設置されます。


1991年に京阪神エリアから直通列車を長浜駅まで入線させるためセクション区間を長浜駅〜虎姫駅間(長浜駅付近)に移動します。そして同じ理由で2006年にセクション区間が現在の場所(北陸トンネル手前敦賀駅寄り)に移動しました。


そのため2021年現在、米原駅を発着する新快速列車の行先は長浜駅・近江塩津駅・敦賀駅などとなっていて京阪神エリアから乗り換えなしでとても長距離移動ができるようになっています。


田村駅を出発すると長浜駅に着きます。










★JR長浜駅

レトロな駅舎ですが古い駅舎ではありません。旧長浜駅舎を再現しているのです。なお旧駅舎は今も大切に保存されています。


普通列車(新快速列車)と一部特急列車停車駅になります。また長浜駅始発・終着の列車があります。


長浜駅は鉄道創業期は東京・名古屋から京阪神を繋ぐ玄関口で鉄道連絡船に乗り換えたという話を前回ご紹介しました。現在もその遺産が残されている施設があります。


JR長浜駅から徒歩5分の場所にある長浜鉄道スクエアです。

旧長浜駅舎

この駅舎は現存する日本最古の駅舎となっています。長浜鉄道スクエアの施設内にあり入館料を払えば自由に駅舎内を見学することができます。


旧長浜駅駅舎内

鉄道連絡船に乗り換えるため用の立派な待合室など、ほぼ原型で残されています。


★ED70形 電気機関車

先程紹介しました。田村駅〜敦賀駅間は日本で最初に交流電化された区間で一番最初に導入したのが、この機関車です。つまり日本初の交流電気機関車ということになり貴重なので大切に保存・展示されています。ちなみに日本初の電気機関車(直流電気機関車)はしなの鉄道軽井沢駅構内に保存されているEC40です。


このほか北陸本線で大活躍したD51蒸気機関車のほか多々展示物があります。こちらの記事で紹介しているのでご覧ください。


長浜港

かつて鉄道連絡船が発着していた港、現在は観光船がメインとなっています。北陸本線、東海道本線、湖西線などで琵琶湖を1周できますし船より便利になったでしょう。


高月駅 駅名標

長浜駅を出発して3駅進むと高月駅です。読み方は(たかつき)なので大阪府にある高槻駅と漢字は違いますが、読み方は同じになります。ですので米原駅でたかつき駅に行きたいと駅員さんなどに伝えるとどちらのですか?と聞かれることが多いです。また高槻駅・高月駅を通る列車も存在していて少しややこしいかもしれません。


高月駅を出ると次駅は木ノ本駅です。


木ノ本駅に停車するSL北びわこ号

運行を終了してしまいましたが、SL北びわこ号の終着駅でした。現在も折り返し設備がある駅です。


木ノ本駅を出て余呉駅を過ぎると近江塩津駅です。



近江塩津駅ホーム

当駅は湖西線の終点で各方面乗換駅となっています。


ここで面倒なのは米原駅方面からの普通(新快速)列車、日中のほとんどが当駅止まりとなります。これより先、北陸方面に向かう列車は湖西線から乗り入れる列車が直通するので乗換が必要となります。また朝夕時間帯はこの逆となり米原駅方面から来る列車が北陸方面に向かい湖西線から来る列車が当駅止となります。


大阪駅・京都駅方面から福井県(北陸)方面に向かうには、東海道本線・北陸本線を経由するよりも湖西線を経由する方が最短で速くつくので米原駅方面から北陸方面の接続が悪くなってしまっています。なお米原駅方面からの列車は近江塩津駅で湖西線山科駅(京都駅)方面の列車と連絡するダイヤが大半となっています。


滋賀県の駅では最北端の駅になり近畿統括本部管区、最北端の駅でJR西日本ポストペイエリアも当駅が終端駅となり次駅から設備や時刻表の内容などが北陸地区のものとなります。なお主要駅でありますが特急列車は停車しません。


近江塩津駅を出発すると次駅は福井県最初の駅、新疋田駅です。


新疋田駅を出発すると鉄道マニアならよくご存知でしょう。上下線路が違う場所を走ります。通称、鳩原ループ線があります。敦賀駅から近江塩津駅方面へ向かう際はループ線を通ります。ループ線は、急勾配を緩和するために線路を螺旋状に敷設しています。衣掛山を半径400メートルで回り2本のトンネルをくぐって約27メートルの高低差を3分ほどで上っていきます。なお近江塩津駅から敦賀駅方面へ向かう際はループ線を使用せずレールは真っ直ぐに延びており上下線で所要時間が異なるのです。


ここで紹介するよりGoogleマップなどで見ていただく方がわかりやすいと思います。良かったら調べてみてください。


そして敦賀駅に到着です。敦賀駅到着手前に敦賀地域鉄道部(敦賀機関区)2024年度以降に開業予定の北陸新幹線の車両基地が見えます。






敦賀駅ホーム 

敦賀駅から金沢駅方面についてはJR北陸地区の鉄道を見てみる④にて紹介しているのでご覧ください。


また同じくJR北陸地区の鉄道を見てみる④にてご紹介しました。敦賀駅を出て北陸トンネル手前で直流電化から交流電化にかわるのでこれより先(金沢駅方面)に行くには交直流列車である必要があります。京阪神から乗り入れる新快速列車は全て直流車なので当駅で乗り換えが必要です。


敦賀駅には北陸本線のほかに小浜線が乗り入れています。かつてはもう1路線ありました。敦賀港線で敦賀駅から1駅北陸本線の支線があり敦賀港駅まで延びていましたが2019年に廃線となりました。


いかがだったでしょうか?

今回は北陸本線(米原駅〜敦賀駅間)をご紹介しました。次回は東海道本線(米原駅〜京都駅間)をご紹介します。


ご覧いただきありがとうございました。

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