JR西日本キハ58形小浜色Ｂトレインショーティー

いつも当ブログを御贔屓いただきまして、誠にありがとうございます。

お盆休みも終盤ですが全国的に大雨です。皆様も充分にご警戒下さい。

夏休みは子どもの頃は海に連れて行ってもらうことが夏の一番の楽しみでした。

遠出ができるほど裕福ではなかったので、行く先は大阪湾。

南海電車に乗り、南海の古豪１５２１系の吊り掛けモーターの音を堪能しながら、加太や磯ノ浦の海水浴場へ日帰りで行くのが精一杯でした。

今でこそ大阪湾でもかなり水がきれいになりましたが、当時は今ほど下水道が普及していなかったせいか、海は遠目に見れば青いけど、近くで見ると緑色をしているものだと子供の頃は思っていました。

そんな中、一度だけ福井の若狭湾へ泊りで海水浴に行ったことがありました。

その時初めて透き通った日本海の海の水を見て感激したのを覚えています。

今でも若狭和田の海はあの時のようにきれいなのかな、と遠い目で昔を振り返りつつ、本日ご紹介するＢトレインショーティーはこちらです。 f:id:dododotoh:20210728200913p:plain ＪＲ西日本　キハ５８系気動車　小浜色　です。 f:id:dododotoh:20210728201259j:plain 小浜色って何？という方も多いかと思います。 f:id:dododotoh:20210728201125j:plain 小浜と書いて「おばま」と読みます。 f:id:dododotoh:20210728201234j:plain アメリカ大統領にバラク・オバマが就任した時、読み方が同じという事で勝手に応援して町おこしをしていた、あの「小浜市」を通る路線です。 f:id:dododotoh:20210728201415j:plain 福井県の敦賀駅から、京都府の東舞鶴駅までの路線で若狭湾沿いにある福井県の各都市をつなぐ路線となっています。 f:id:dododotoh:20210728201540j:plain 沿線には三方五湖等の観光地や海水浴場なども多くありますが、道路網がかなり整備されていて鉄道路線としては苦戦しているようです。 f:id:dododotoh:20210728201433j:plain 近畿の中心部を通らずに山陰と北陸を直接結ぶ路線として、かつては利用されていたとの事です。 f:id:dododotoh:20210728201404j:plain 金沢駅から出雲市駅まで、小浜線を経由して結ぶ準急「あさしお」や、名古屋駅から出雲市駅へ小浜線経由で結ぶ急行「大社」、福井駅から天橋立駅を結ぶ急行「はしだて」、京都から東舞鶴を経て敦賀へ向かう「わかさ」、の優等列車の設定がありました。dododotoh.hatenablog.com

f:id:dododotoh:20210728201349j:plain 今では優等列車の設定はなく、小浜線内普通列車のみ運行されています。 f:id:dododotoh:20210728201040j:plain 現在では電化されていて、ＪＲ西日本が製造した電車の中では唯一の両運転台車　１２５系が投入されています。 f:id:dododotoh:20210728201220j:plain このようなローカル線が電化されることは珍しく感じますが、電化費用のうち沿線自治体が約半分、残りの約半分の大部分が小浜線沿線に原子力発電所を持つ日本原子力発電、関西電力、北陸電力の寄付で賄われているとの事です。 f:id:dododotoh:20210728200948j:plain このキハ５８は電化前の小浜線を走っていました。 f:id:dododotoh:20210728201204j:plain 長らく国鉄色で走っていたと記憶していますが、この塗色になったのはＪＲ化後？でしょうか。 f:id:dododotoh:20210728201515j:plain ブルーの車体に白のストライプが鮮烈な印象です。 f:id:dododotoh:20210728201444j:plain 小浜線を取り囲む若狭湾の澄んだ水を思わせる配色とデザインは好もしく映ります。 f:id:dododotoh:20210728201335j:plain キハ５８系はもともと急行形気動車ですが、小浜線では普通運用に就くため、のちにワンマン化改造をされ、客室とデッキの仕切が取り払われていたそうです。 f:id:dododotoh:20210728201112j:plain 電化直前の２００３年まで、この塗色で運用されていました。 f:id:dododotoh:20210728201553j:plain 小浜線非電化時代の最後を彩ったキハ５８系小浜色。 f:id:dododotoh:20210728201312j:plain 海辺が似合いそうなその姿をＢトレで眺めながら、非電化時代の小浜線に思いを馳せたいと思います。