懐かしの急行形169系見学☆引退近いスカ色115系未更新車に乗る【スカ色最後の夏・しなの鉄道②】 | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(静態保存169系電車  @しなの鉄道 坂城駅)



★過去記事↓↓




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しなの鉄道は、元JR東日本の国鉄型115系電車(観光列車「ろくもん」を除く)を、2019年度(令和元年度)から2026年度(令和8年度)までの8年間で、新型車両SR1系電車に置換える。
このうち、横須賀色(スカ色)の115系電車S16編成(3両編成・更新車)と、S26編成(2両編成・未更新車)は、2021年(令和3年)8月27日(金)のラストランをもって引退。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




しなの鉄道 しなの鉄道線 戸倉駅

営業運転準備中の115系観光列車「ろくもん」

JR九州の豪華クルーズ列車「ななつ星 in 九州」などでお馴染みの工業デザイナ・水戸岡鋭治氏が手掛けた、3両編成の観光列車

国鉄時代に製造された115系は、老朽化や合理化により新型車への置換えが発表され廃車が進んでいるが、115系を改造した観光列車「ろくもん」は今のところ置換えの発表はない。




しなの鉄道の新型車両SR1系電車。2両基本編成のステンレスカー。SR1系のベースとなったのは新潟地区を走るJR東日本E129系電車。

従来の115系電車は3両又は2両が基本編成だが、新型車両SR1系は2両基本編成で従来より短編成化されるため、合理化とはいえ車内が従来より混雑することも予想される。


かつて首都圏と信越を結ぶ大動脈だった元 国鉄・JR信越本線の駅らしい長いホーム


新旧車両が混在の戸倉駅の車両基地(留置線)

奥には、2両編成の横須賀色115系S26編成が見える。



先ほどまで、長野から乗車してきた6両編成の115系電車が戸倉の車両基地に入る。この日は夕方6時過ぎの運用まで一休み。
















戸倉駅から坂城駅へ
長野発 軽井沢行き普通列車が到着。115系 3両+2両の5両編成。

5両のうち後ろ2両は、ここ戸倉止まりで、切り離される。

前3両の軽井沢行きに乗車



午前9時13分、戸倉駅を出発

乗車した列車の車内の化粧板は、国鉄時代からの薄緑色のまま。


4分ほど乗車し、
午前9時17分、坂城(さかき)駅に到着。ここで下車。


坂城駅構内には、たくさんのタンク車

坂城駅には、JR貨物の駅もある。








坂城駅前の国鉄直流急行形169系電車(静態保存編成)
坂城駅前の多目的広場には、国鉄直流急行形169系電車S51編成(3両編成)が静態保存されている。

この169系電車S51編成は、国鉄時代に製造され、国鉄・JRで急行列車などで使用された169系電車。
車内は、JR東日本時代にボックスシートからリクライニングシートに改装された。
晩年は、しなの鉄道に譲渡され、2013年(平成25年)4月25日のラストランをもって引退。

編成は、長野方からクハ169-27+モハ168-1+クモハ169-1。トップナンバーとラストナンバーの組合せによる貴重な編成。

長野方のクハ169-27前頭部の表示は、このときは「準急」表示

貫通扉の塗装が少し剥げかかっている。

湘南色の国鉄直流急行形電車が編成単位で保存されているのは、全国でここ長野県埴科郡坂城町だけと思われる。




車号表記の左側の「◯」印は、かつての信越本線の急勾配区である横川〜軽井沢間(碓氷峠)でEF63形との協調運転対応用車両であることを示す。

クハ169-27は、昭和44年に東急車輛で製造









モハ168-1の車号表記の左側には、中央本線の狭小トンネル通過可能車両マーク「◇」と、横川・軽井沢間(横軽)通過可能車両マーク「◯」が並ぶ。

モハ168-1は、昭和43年日本車輌で製造








クモハ169-1は、昭和43年日本車輌で製造







軽井沢方の、クモハ169-1前頭部の表示は、このときは「越後湯沢」表示












坂城駅から戸倉駅へ

坂城駅構内の奥に、小さなディーゼル機関車が停車

坂城駅を発着する貨物列車の専用線内入換えに活躍するスイッチャー「DB25-1

坂城駅には、ENEOS北信油槽所の荷役設備へ続く専用線があり、石油輸送の貨物列車が神奈川県横浜市の根岸駅とを結ぶ。





横から見た坂城駅舎

坂城駅舎



坂城駅の跨線橋から長野方面を望む。JR貨物EH200形電気機関車が停車中



坂城駅ホームの軽井沢方からも、駅前に静態保存中の169系電車が見える。




坂城(さかき)駅 午前9時44分発の長野行き快速列車が到着。これに乗車。

新型SR1系電車は、2両編成で車内は混み合っていた。



戸倉(とぐら)駅 午前9時48分到着。ここで下車。

戸倉駅ホームにある、そば・うどん屋






戸倉駅から、しなの鉄道115系の未更新車・スカ色S26編成に乗車
115系横須賀色S26編成が、運用入りのため転線開始





2両編成の115系横須賀色S26編成
3両編成の115系横須賀色S16編成とともに、2021年(令和3年)8月27日(金)をもって引退。





戸倉始発 軽井沢行き普通列車として戸倉駅ホームに入線

S26編成は、軽井沢方からクモハ115-1076+クモハ114-1512の2両編成









2両編成のうち、長野方は、クモハ114-1512。1981年(昭和56年)川崎重工業兵庫工場で製造。国鉄・JR東日本時代を通じ長野地区を中心に活躍してきた車両。

車号表記の左側には「◇」印。中央本線の狭小トンネル通過可能車両であることを示す。




115系S26編成の車内へ。

乗務員室後ろ。


前面の貫通扉

左側に運転台



115系S26編成の車内は未更新で、国鉄時代の面影が色濃く残る。

座席はセミクロスシート。青色のモケットが懐かしい。

クモハ114の車端部には機械室。便所は付いていない。

車内の照明や冷房の電源装置は、インバータでなく、電動発動機。

壁などの化粧板も、国鉄時代から続く薄緑色

二段上昇式の開閉窓。下段窓も開閉できる鉄道車両は今では少数派。

ボックスシートの窓下の小テーブル

金網の荷物棚

座席番号プレート

日除けロールカーテン

この懐かしい雰囲気を残す115系S26編成も、残念ながら、2021年(令和3年)8月27日(金)をもって引退。


















2両編成のうち、軽井沢方は、クモハ115-1076。1981年(昭和56年)川崎重工業兵庫工場で製造。国鉄・JR東日本時代を通じ長野地区を中心に活躍してきた車両


ワンマン運転列車であるが、しなの鉄道の115系は、車内に、整理券発行機、運賃表、運賃箱などのワンマン設備はなく、115系の原型をよくとどめている。





クモハ114には、行先表示札(サボ受け)が残されている。


午前8時50分 戸倉始発 軽井沢行きのスカ色電車は間もなく発車




※2021年(令和3年)夏


(続く)