被爆車両が今も現役 | 鉄道とバスのブログ

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1945年8月6日午前8時15分頃、広島市内に原子爆弾が投下された。一瞬にして多くの家屋が燃え、多くの人々の命が奪われた。近くを走っていた広島電鉄の車両も大きな被害を受けた。その被爆した車両が奇跡的に復活して今も現役で営業運転に使用されている車両がある。それが広島電鉄650形である。被爆した650形は当時の技術者の懸命な復旧作業で被爆からたった3日で復旧し、営業運転に復帰した。650形は昭和17年に5両が製造され、現在は651、652、653の3両が残っている。


被爆から奇跡の復活をした650形
原爆の日に650形を運転

広島市の原爆投下日に当たる毎年8月6日は必ず650形が運転され、原爆投下時刻の午前8時15分に原爆ドーム前電停に到着するような運行ダイヤが組まれている。

原爆の日に爆心地を走行する650。

また毎年8月6日前後には、650形の車内で被爆者から証言を聞くといった被爆体験の後世への継承も行われている。