皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

今まで色々とキハ58系の調査をしてイラストを描き、その中から面白い点や興味深い点などをご紹介してきました。とはいえ個人で調べているだけですので思い違いや書き間違いなどもあろうかと思いますのでその際はコメント等いただけますと幸いです。

 

さて、色々とキハ58系については調べてきたつもりではいましたが、この系列に興味を持ち始めて26年目にして初めての事実に直面いたしました。実は他の方々には既知の情報であるのかもしれませんが…。

 

実はキハ58系冷房車のクーラーは、一番前の1基だけ間隔がちょっと広いというものです。これはTwitterをやっていて情報をいただきました。

 

キハ58系の冷房間隔が図示された図面ってなかなか無く苦労しました。冷房電源や4VK発電機、ユニットクーラー本体に関する情報は比較的入りやすいのですが…。そこで気動車形式図集からクーラー間隔を割り出してみました。

 

↑スキャン画像から寸法を割り出してみたので誤差は多いと思いますが、最前部の寸法は誤差の範囲を超えているように思われます。

 

ちなみに実際の寸法は最前部の間隔のみ2332.5mmで、それ以降は2205mmのようです。

 

なお、モデルチェンジ車の形式図から同じように寸法を割り出してみると…

 

↑ちょっとばらつきがありますが、やはり最前部は間隔が広いようです。

 

これらはサイドビュー画像などを見てみても、やはり最前部だけが間隔が広いのが分かりました。

 

これまではキハ65については最前部のみ間隔が広い事は認識していました。

 

 

↑昨年2020年7月20日の記事ですがこの中キハ65のクーラー間隔について記載していました。

 

↑奥がTomixのキハ65、手前がKATOのキハ65。Tomix製は最前部のクーラー間隔が異なることが分かり、実車の図面からこのTomix製が正解です。KATO製は最前部の位置が間違っているのではなく、両端を除いた間の5基全部の寸法がずれていることになり、修正しようとすると非常に手間がかかり完全にアウトです。なのでこの1両以降KATO製のキハ65は買わないようにしています。KATOさんってこういうところ弱いですよね…。

 

キハ65の最前列の間隔は実車の見た目でもわかるので認識していたのですが、キハ58も最前列が広いなんて今まで全く気付きませんでした。

 

ちなみに模型ではどうなっているでしょうか…。

 

↑一部写真省略しましたが、最前部のクーラー台座外々の寸法で20.5mm、それ以外は19.5mmでちゃんと最前部のみ間隔が広くなっています!!

 

なんとちゃんとTomixさんはこの点を把握していたのですね。すごいです。

 

ではKATOさんはどうでしょうか…。キハ65が等間隔なのでイヤな予感しかしません。

 

↑クーラー台座外々の寸法ですが、案の定全て等間隔です…。

 

キハ58の方は実車で127mmのずれ、150分の1の模型では1mm弱ですのでまぁ見なかったことにしましょうか…。

 

ちなみにTomix製のモデルチェンジ車はどうでしょうか。モデルチェンジ車の方が製品としては古いので、結果はいかに!?

 

↑あらーこちらは等間隔ですね…。さすがに最初は気づかなかったのかな。

 

ということでモデルチェンジ車は実車の最前部の間隔の違いが再現されていないようです…。まぁ誤差の範囲として納めましょうかね。ちなみにKATOさんのモデルチェンジ車は測っていないですが、今までの傾向では等間隔なのでしょう。

 

ということで今回はキハ58系冷房車の最前位のクーラーのみ間隔が広いという新事実でした。ということは今まで描いてきたイラストのうち普通車冷房車は全車修正が必要ですね…。あぁホームページの更新も止まってしまっていますし、また修正点も増えてしまって非常に頭の痛い問題です…。やはりキハ58系は奥が深いです。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!