
2018年のダイヤ改正より運行開始した京王ライナー。増発もされており、現在では上り列車や高尾山口行など着実に運行拡大がされています。そんな京王ライナーですが、下りの夜の便は新宿を出ると府中か京王永山までノンストップとなります。しかし実際には前の列車に詰まったわけでもないのに停車する駅があります。どうしてこうなったのでしょうか。

新宿を出た下り便は快調に笹塚と代田橋を通過します。そしてそのまま明大前も通過…とはいきません。明大前に停車するのです。しかしドアは開かず、乗客の乗り降りはできません。1分程度停車したらまた発車して下高井戸を通過します。特に意味がなさそうな明大前の停車ですが、実は止まらざるをえないのです。明大前の先にある踏切は、遮断時間が長くなることを回避するため、電車が駅に停車してから作動します。これは京王ライナーも同じで、明大前に停車したことを検知すると踏切が作動するのです。もし明大前を通過すると、まだ閉まり切っていない踏切を通過することになるので明大前に停車しているのです。

特に意味がなさそうに感じる京王ライナーの明大前停車。しかし実際は大きな理由がありました。今後システムが改修されて京王ライナーのみ通過できるようになるのかはわかりませんが、高架化されるまでこのままの可能性もありますね。