八戸駅を定刻14時29分に発車した列車は、屈強な米国人たちと僅かな日本人を乗せて、県都青森市方面を目指していきます。車内は英語が飛び交い、さながら外国のよう。ただ昨今の情勢をわきまえているのか、大声で喚き散らしたりすることはありませんでした。教育がしっかり行き届いているようです。

 

そんな彼らは、やはり14時48分到着の三沢駅で、ぞろぞろと大きな荷物を抱えて降りていきました。一気に閑散とした車内で、睡魔に襲われいつの間にか寝落ち。初乗車の区間だというのに、その大部分を寝て過ごすことになってしまいました。

 

さて、この列車は青森行きですが、このまま直行しても早く着きすぎます。そんなわけで、浅虫温泉駅で下車してみることにしました。時刻表を調べると、後続に当駅始発の区間列車がタイミングよく設定されており、これに乗って青森駅へ向かえば、夕方のちょうどいい時間に着くことになり、ちょうどいいでしょう。

 

 

歓迎の看板ですが、フォントがなんか怖い・・・

 

 

改札を出ると、シンプルな造りの駅舎が出迎えてくれました。

 

 

 

構内には小さいながらも売店があり、そこでモーリーのクリアファイルをお土産で購入。最近は薄くてかさばらないクリアファイルを、お土産では買うことにしています。

 

写真にはありませんが、道路を隔てた駅前には道の駅浅虫温泉ゆ~さ浅虫があり、なかなかの賑わいを見せていました。しかし下調べ不足により、立ち寄るのを忘れるという痛恨のミス。忘れたというよりも、道の駅の存在自体を知らなかったという方が、正しいかもしれません。道の駅巡りも趣味とする私としては、取り返しのつかない大失態をやらかしてしまいました。やはり事前準備は大切だということを、改めて痛感しました。

 

浅虫温泉駅は、新幹線開通前は特急の停車駅にもなっていた主要駅で、構内も広く取られています。

 

 

そんな浅虫温泉始発15時56分の青森行きに乗車。2両編成の乗客は、私を含めわずか2名のみでしたが、次の野内駅以降は、駅ごとに大量の高校生の乗車があり、通路までギッシリの状態で、終点の青森駅には16時21分に到着しました。それにしてもここまで通学に特化した列車は、初めてかもしれません。わざわざ下校時刻に合わせた区間列車を設定させてしまうとは、高校生恐るべし! 

 

そしてついにやってきた青森駅の駅名標がこちら。

 

 

片側が空白の駅名標には、何ともいえない『最果て感』があります。

 

今はもうここから先へは列車は進むことはない、函館方面を臨みます。

 

 

改札を出ると駅舎は改築中で、シートが被せられていました。

 

 

ひらがなで『あおもり駅』と書かれていた旅情を誘う駅舎は、もう見ることはできません。

 

今夜の宿、アパホテル青森駅東まで歩いて向かいます。昨日に続き、2日続けてのアパホテル。この旅ではこの先も何度かお世話になる予定です。

 

 

旅装を解き身軽になり、駅付近を散策。

 

 

青函連絡船として活躍した八甲田丸を撮影し、夕食を求め周囲を彷徨います。・・・が、これといった店は全く見つからず、結局ガストで2日目の夕食は済ませることにしました。旅先でファミレスとはなんとも味気ないですが、これは仕方ないでしょう。

 

明日はいよいよ北海道への初上陸です。期待に胸が高まりつつ、明日に備え少し早めの就寝。おやすみなさい・・・