皆さま、こんにちは！
昨日付けのJR東日本のプレスリリースで、
陸羽西線・狩川駅の駅舎が
建て替えされることが発表されました。
新駅舎は今月中に着工、
年末には新駅舎の供用が開始されるそうですよ。
ついに陸羽西線から
国鉄時代の古い駅舎が消える日がきちゃいましたね。
JR東日本のHPより転載
狩川駅は駅舎とホームの間が広く空いてますが、
新駅舎はそこに設けられるそうですので、
駅の景色は大きく変わりそうです。
ここは無人駅ではなく
出札窓口が営業してる簡易委託駅ですが、
新駅舎も出札窓口が備わっているのしょうかね？
気になります。
こちらは国鉄時代の駅舎がまだまだ現役でした。
駅舎は昭和11年に開業した当時から
使われているそうですよ。
紀勢本線・紀伊田原（きいたはら）駅です！
一番上にUPした狩川駅の既存駅舎と比べたら
シンプルに見えるかもしれませんが、
この清々しさに国鉄っぽさを感じる同志も
きっと多いはず。
壁をモルタルで塗り固められてるので
わかりづらいですけど、
戦前築の木造駅舎ですからね。
先にも書きましたが、
紀伊田原駅は当時の田原村の玄関口として
昭和11年に開業した駅。
田原村は昭和31年に町村合併をして、
現在は串本町の一部に変わりました。
「村の顔」として開業した駅ですけど、
１日当たりの利用者数は少なく
現在は20人を割ってるとか。
紀勢本線の無人駅も、最近は簡易駅舎化が進行中。
次のターゲットにならぬことを願ってます。
駅舎の出入り口付近で
何かを引っ剥がした形跡を見つけた方は大正解！
和深駅の旧駅舎に似た車寄せ（庇）があったようですが、
どんな理由で剥がされてしまったのでしょう？
こんな形跡探しが止められないのですよね。
昭和60年に無人化されたのちも
簡易委託駅として
窓口営業を行っていた時期があったのでしょうか？
出札窓口は塞がれずにシャッターで閉ざされてましたよ。
待合室はこんな感じでした。
足元に新聞紙が敷かれていて何事かと思いましたら、
天井にツバメの巣があったみたい。
おかげで白熱電灯で灯されてた時代の形跡を
天井で見つけることが出来ましたよ。
より古い駅舎になると
水銀灯の跡が見つかるケースもありますので、
真上も注目です。
続いてはホームにイン。
紀伊田原駅は列車の行き違いが可能な
相対式＆島式ホームによる複合２面３線構造で、
２本のホームは跨線橋で結ばれてました。
ここで気になったのは島式ホームの狭さです。
ホームをよ～くご覧くださいませ。
人がひとりしか立てないスペースに
上屋とベンチがぴったりと収まってるのです。
元は相対式ホームだったモノを
島式ホームに改修したから、この細さなのでしょうけど…
工作局の方々も相当苦労したのではないでしょうかね？
自分がここを訪れたのは今から６年前のこと。
当時はまだ381系の特急「くろしお」が現役でした。
構内にでっかく「209」と書かれてますが、
電車は209系ではなく381系。
数字が降られているのは
起点の亀山駅からの距離を記すキロポストです。
紀勢本線の総延長は約384キロですから、
紀伊田原駅は路線の中間地点に近い駅ってことで。
特急「くろしお」が通過した後に姿を現したのは
退避中の普通列車（105系）でした。
この電車も今年の３月に引退したんでしたっけ。
紀勢本線の381系、それと105系電車も
自分が鉄道に興味を持ち始めてから誕生した車両です。
自分よりもはるかに若い電車が引退とは…
一抹の寂しさを感じてましたよ。
紀伊田原駅は海霧（海上で発生する霧）が美しい田原海岸から
500メートルしか離れていない場所にあります。
撮り鉄だったらそんなスポットも周ってたのでしょうが、
駅舎を見たら満足しちゃう性分なので…
紀伊田原駅の木造駅舎、
どうかいつまでも現役でありますように。
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