今も残る「客レ」、国鉄型定期客車列車が走る鉄道【真岡鐵道の旅⑤】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。


(下館発真岡行き 6103列車)








夕方、始発駅の下館駅に戻ってきた「SLもおか号」
「SLもおか号」は、始発駅の下館駅に転車台(ターンテーブル)が無いこともあり、朝夕の真岡駅の車両基地と下館駅間の往復の回送は、DE10形ディーゼル機関車が牽引。

夕方、下館駅に到着した「SLもおか号」編成は、下館駅から真岡駅の車両基地への回送を兼ねて、DE10形ディーゼル機関車を先頭に連結し、ディーゼル機関車牽引の客車列車として「営業運転」される。
蒸気機関車は最後尾にぶら下げたまま走る。

「6103列車」
「SLもおか号」運行日に運転されるDL牽引の客車普通列車。
大井川鐵道井川線の客車ミニ列車を除けば、日本最後の定期客車列車。

SL運行日以外は、ほぼ同時刻に、気動車で下館発茂木行き普通列車が運転されるがが、
SL運行日は、下館発真岡行きのこの普通列車(客車)と、真岡発茂木行き普通列車(気動車)に運転が分割される。

最後の定期客レ「6103レ」の先頭に立つのは、国鉄色のDE10形ディーゼル機関車
編成は、DE10-1535+オハ50-33(1号車)+オハ50-22(2号車)+オハフ50-11(3号車)で、1,2号車は回送扱い、3号車のみ乗車可。

この列車は、観光列車ではなく、定期普通列車のため、SL整理券等は不要で、運賃のみで乗車できる。





ディーゼル機関車+50系客車の客車定期列車が今も現役の鉄道



16時03分、下館(しもだて)駅を発車
普通列車であるが、途中停車駅は折本、久下田のみで、下館二高前駅、ひぐち駅、寺内駅は通過。実質、快速列車のような扱い。


JR水戸線と分かれる。



下館二高前(しもだてにこうまえ)駅は通過し、

16時11分、折本(おりもと)駅停車


乗車できるのは最後部の3号車だけ。車内は冷房がなく天井の扇風機が回る。


車掌が乗務し、乗車券の発行・回収、ドア操作等を行う。

真岡鐵道の気動車の座席は全てロングシートであり、同鉄道の定期列車で唯一のセミクロスシート列車。


ひぐち駅は通過し、
久下田(くげた)駅には16時17分〜16時20分の3分間停車



最後尾に、後ろ向きのSLをぶら下げて走る。



前寄り1,2号車は回送扱いのためドアは閉まったまま。














寺内(てらうち)駅は通過し、

16時31分、終点・真岡(もおか)駅に到着

夕方には、真岡駅の改札口が無人になるため、真岡駅到着前に車掌が車内で乗車券等を回収



DE10 1535号機は、1971年(昭和46年)、川崎重工業兵庫工場で製造されたディーゼル機関車



真岡駅では、客車列車と同じホームの前方に停車している16時34分発茂木行き普通列車に接続


この気動車列車は、SLもおか号運転日以外の日は、下館発茂木行き普通列車だが、SLもおか号運転日だけ真岡発茂木行きとなる。






茂木行き普通列車が発車すると、ディーゼル機関車牽引の「SLもおか号」編成は、車両基地へ回送のため発車














最後尾に、後ろ向きの蒸気機関車







機関車の油が染み込んだ線路



今度は蒸気機関車が先頭になり戻ってくる。側線を通りホーム前を通過。














最後尾にディーゼル機関車










ディーゼル機関車を切り離し、単機回送






50系客車はこの位置に留置される。

蒸気機関車も切り離され、転線し、奥にある屋内車庫へ。


単機のディーゼル機関車も奥の屋内車庫へ。










SLもおか号編成が車両基地に戻り、静寂になった真岡駅
「SLもおか号」の機関車と客車は、次回の運転まで真岡機関区で休息。もちろん運転日以外でも点検・整備は欠かさない。





真岡駅ホームにあるSLのオブジェ



真岡駅改札口


真岡駅は有人駅だが、夕方以降は無人になるため、車内精算になる。

駅舎内にSLグッズの売店と観光案内所

真岡駅舎

真岡駅には、真岡鐵道の本社もある。

蒸気機関車をイメージした大きな駅舎


(続く)