八戸発13時14分の鮫行き普通列車で、終点の鮫駅まで往復してこようと思います。
八戸線は、八戸~久慈間64.9kmを結ぶ地方交通線。その内、運行本数が比較的多い八戸~鮫間は、『うみねこレール八戸市内線』の愛称が付けられ、駅名標も写真のように独自のものが用意されています。なお久慈駅から先は、三陸鉄道やBRTを経由して、三陸海岸を縦断することが可能です。今回は日程の都合で割愛しましたが、いつかこのルートをのんびり巡る旅も、ぜひしてみたいなと思います。リアス式海岸の続く沿線風景は、とても素晴らしいことでしょう。
そして車両はこちら。
形式にはあまり詳しくないですが、キハE130系という新型車両のようです。ただこの水色のライン、どうしてもコーポレートカラーが水色の、JR四国が頭に浮かんできてしまいます。
側面には愛称にもなっている、ウミネコをあしらったロゴが描かれていました。
ボックス席に陣取り、終点鮫駅へ。発車時点では、車内は下校の高校生で賑わっていましたが、各駅に停車するごとに下車していき、鮫駅まで乗り通したのはわずか数名のみでした。
それにしても『鮫』とはスゴイ駅名。駅舎はごく普通の木造駅舎ですが・・・
駅前にはどでかい鮫のモニュメントが鎮座していました。
ちなみにこの『鮫』というのはれっきとした地名で、1889年(明治22年)の町村制施行の際は、三戸郡鮫村として発足、その後合併により八戸市に組み込まれ、現在に至っているとのこと。近くには国の天然記念物にも指定されている、ウミネコの繁殖地として知られる蕪島がありますが、今日はこのままおとなしく引き返すことにします。
構内へ戻り、跨線橋から列車を撮影。
個人的にこのアングルが、最近のお気に入りです。
鮫発13時44分の普通列車に乗り、八戸駅へ。ここまで乗ってきた車両がそのまま折り返す運用で、乗務員さんも一緒でした。鮫駅まで来てすぐに引き返す私を見て、どう思ったか・・・ まぁそんなことはいちいち気にする私ではありませんが。
次に乗るのは、八戸発14時29分の青森行き普通列車。
側面にはイメージキャラクターのモーリーが。シンプルながら、なかなかカワイイと思うのは私だけではないハズです。
20分ほどの待ち時間をぼんやり過ごし、やってきた列車に乗り発車を待ちます。
すると次から次へとガタイのいい外国人が乗り込んできます。このご時世に何?何?何? この車内だけまるで外国のようですが、しばらく考えて正体がわかりました。この先の三沢市にある米軍基地の方々なのでしょう。それにしてもホントに強そう。ケンカなんてしたらあっという間にKOされてしまうことでしょう。
そんな彼らとともに、定刻に八戸駅を発車。いよいよ今夜の宿泊先である、本州最北端の県庁所在地青森市を目指します。