【図書館、行けるかな】大阪市立西成図書館 ふたたび | バスと献血のたび

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大阪からバスを乗り継いで遠くまで行きたいです。
献血の記録も載せていきます。

仕事を定時で終えて図書館に行くという単純企画(詳しくはこちら、目次もあります[リンク])。第二十一回は西成図書館(二度目の訪問)です。
 
前回は四つ橋線で岸里(図書館の最寄駅)まで行きました。今回はルートをちょっと変えてみます。
では出発。
18時9分に勤務先を出ました。フェスティバルホールで鈴木雅之のコンサートをやってますね。
フェスティバルホールの催しは、朝日新聞のホールということで、紙の新聞を購読してそうな年代向けが多いように思います。
 
土佐堀川の下をくぐる地下連絡通路を通って肥後橋駅へ。
 
18時18分、四つ橋線住之江公園行きに乗ります。
 
18時27分、大国町に到着。
ここは四つ橋線と御堂筋線が同じホームを挟んでいて、御堂筋線の電車(なかもず行き)もほぼ同時に入ってきました。すぐ(18時27分)に発車。
 
一駅目の動物園前で降ります。18時29分着。天王寺動物園の最寄りだからか、壁には動物の絵タイルが並んでいます。
 
動物の絵を見ながら堺筋線に乗り換え。そういえば動物園前の駅名標には「新世界」とも表記されています。
18時34分の天下茶屋行きに乗ります。阪急の車両です。堺筋線は阪急千里線・京都線と相互乗り入れしているので阪急と地下鉄の車両が走っているんです。
 
18時38分天下茶屋着。電車は折り返し京都河原町行き準急となります。
 
天下茶屋駅は地下鉄と南海(南海本線、高野線)の駅。2社の改札は向かい合っていて(階は違いますよ)、乗り換えしやすくなっています。堺筋線を建設するときに相互乗り入れについて南海・阪急との協議があったそうですが、1970年の大阪万博開催が決まっていたため阪急と相互乗り入れすることに決まりました。なお、堺筋線が天下茶屋まで延伸したのは平成に入ってからです。
 
ここから図書館まで歩きます。図書館の最寄り駅は地下鉄岸里ですが、天下茶屋駅からも近いんですよ。
天下茶屋駅と図書館の間には商業施設やテニススクール、フットサル場などがあります。この広々とした土地は南海電鉄の車庫および工場跡。南海の線路高架化の10年前に車庫は移転しました。その当時は南海天王寺支線が天下茶屋と天王寺を結んでいましたが、駅が高架されたときに天下茶屋~今池町間が廃止されました。
 
18時45分に図書館着。区民センターとの併設でして、面白いデザインの建物だなと思います。
 
区民センターはワクチン接種の集団接種会場になっているようです。
 
今回借りた本はこちら。
鉄道紀行の作家として知られる著者ですが、出版社(中央公論社)の名編集者でもありました。編集者時代には高浜虚子、柳田國男、室生犀星、志賀直哉、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫に会っているそうです。すごい!
また、北杜夫を作家として世に出したことでも知られています。
 
図書館を出て直ぐには帰宅せず、西天下茶屋駅まで歩いてみます。駅の近くに気になるお店があるんです。
 
図書館の前の道を西へ歩くとすぐに国道26号(上の写真)との交差点です。それを横断してしばらく行くと道路は右へ曲がります。この道は、このまま北上すると「なにわ筋」とよばれる道になります。
道路左側には南海電車の線路。これは汐見橋線です。汐見橋線は通称で、正式には高野線の起点寄りの区間となっています。西天下茶屋駅はこの汐見橋線の駅なんです。
 
西天下茶屋駅の近くで左へ曲がり、銀座商店街へ。ここはNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」の舞台になったところです。
 
気になるお店というのはこの喫茶店。創業86年というレトロなお店です。
レトロというかボロボロというか、なんとも言えない風情を感じます。
風情もありますが、私が気になるのはメニューの方。おもてに出ているメニューがどれも安すぎるんです。
カレーライス 250円
パフェ 200円
玉子トースト 120円
丼物も200円台です!
「いい物を安く!」
というのは素晴らしいことですが、ここのお店は安すぎます。
あまりにも安いと一見さんがかえって不安になるかも(笑)。
 
では、喫茶店には入らず帰ります(笑)。
西天下茶屋から汐見橋線に乗ります。
ここの駅舎もレトロですね。
無人駅です。
駅舎と自動改札機に時代のギャップを感じます。
ICカードで改札を通過し、岸里玉出方面のりばへ。
改札機の"ピッ"という音が駅の雰囲気とマッチしません。
岸里玉出方面行の乗り場には
「高野山・橋本方面のりば」
と表記されています。
高野線は汐見橋を起点とし、この駅を経て橋本、極楽橋、さらにケーブルで高野山に至る路線。ですから『高野山・橋本方面』というのは間違っていません。しかし実際には高野線の岸里玉出以遠への電車はなんば発となっていて、汐見橋~岸里玉出間は岸里玉出で分岐する支線のようになっています。
 
運行ダイヤは終日30分間隔。1編成が行ったり来たりしているだけです。1編成しか走っていないので単線でも構わないのですが、立派な複線です。
 
そういえば昔々(昭和の話ですよ)、南海電車の運転士をしている知人がある日のこと、汐見橋線を運転していて汐見橋で仕事を終えたそうです。そこから電車に便乗して堺東まで帰らないといけないのですが、汐見橋線に乗って岸ノ里(高架化する前の岸里玉出駅)で高野線の各停に乗り換えると時間がかかります。そこで、桜川(南海汐見橋駅のすぐそば)から地下鉄千日前線に乗ってなんばまで行き、高野線(各停ではなく急行や準急)で堺東まで帰りました。
すると後日、交通局から南海電鉄に
「制服のまま地下鉄に乗るのはやめてくれ」
という申し入れがあり、その知人および同僚の皆さん(単独行ではなかったのか!)は上司に怒られたんだそうです。
岸里玉出行きが来ました。2両です。先客は約10名。西天下茶屋では3名が乗車します。
 
電車は数分で岸里玉出に到着。到着前、左手に西成図書館の建物が見えました。
高野線は岸里玉出駅で分断されていて、岸里玉出の汐見橋線ホームと高野山方面ホームは離れているんです。
▲上の地図で左が南海線、右が高野線です。南海線ホームの左上にくっついたように見えるとても短いホームが汐見橋線ホームです。高野線ホームと交差している線路は阪堺線。交差している地点の南側に南海電鉄の玉出変電所があります。
 
南海線の普通、なんば行きに乗ります。
 
ここからなんばまでは南海線と高野線が並走していまして、南海線の鈍行は普通、高野線の鈍行は各駅停車という名称になっています。これは南海線の普通が萩之茶屋と今宮戎を通過する(そもそもホームが無い!)ことから名称を使い分けているのだと思います。
南海線の駅時刻表を見ると、なんば行き普通電車の停車駅は
各駅に停車
ではなく
天下茶屋までの各駅と新今宮に停車
となっています。
 
二駅目の新今宮で降り、JRに乗り換えます。ここも天下茶屋駅のように2社の改札が向かい合っていますね。
 
新今宮から関西線(愛称:大和路線)の区間快速、加茂行きに乗ります。
 
次の天王寺で乗り換え。
乗り換えた大阪環状線の内回り電車は『普通、大阪環状線』を名乗っています。しかし、次の寺田町からは『区間快速、奈良行き』となります。環状線を一周したあと関西線の奈良まで直通するということですね。
 
電車内でスマホを取り出し乱数生成。次回の行き先を決めます。出た数字は、北図書館です。
 
(2021/7/7)
 

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