盛岡発11時09分の八戸行きに乗車。終点八戸駅を目指します。盛岡駅まではJR東日本東北本線でしたが、ここから先は目時駅まではIGRいわて銀河鉄道、その先は青い森鉄道の路線となります。そのため青春18きっぷであれば、当然別料金を支払わなければなりません。ですが私が持っているのは、北海道&東日本パス。このきっぷであれば、別料金を支払うことなく通過できます。両鉄道とも第三セクターに移行後は、運賃がJR時代よりも割高に設定されており、この措置は本当に助かります。

 

盛岡駅発車時点では、座席は8割ほど埋まるなかなか盛況な感じ。ただそんな乗客たちも、4駅めの滝沢駅でその多くが下車してしまい、さらに花輪線が分岐する好摩駅までには、残った乗客もほとんど降りていってしまいました。県都盛岡市の求心力は、このあたりが限界のようです。

 

こちらは11時42分到着のいわて沼宮内駅

 

 

 

所在地は岩手県岩手郡岩手町と、まさかの岩手3連発。なかなかこうした地名もないでしょう。新幹線開業を機に沼宮内駅から改称されたようですが、どうして簡単で誰でも読める『いわて』がひらがな表記なのか。調べてみると、岩手町の代表駅ということを強調するためとありましたが、どうしてひらがなにすると強調することになるのか、頭の悪い私にはどうしても理解できませんでした。強いていえば、県名とは違うということでしょうか。それよりも『岩手ぬまくない』や『いわてぬまくない』では、パッと見の語感や字面が悪く見えるからのように思えてなりません。これはちょっと穿った見方ですが、だったらどうせのことすべて漢字の『岩手沼宮内』にした方がいいと思うのは私だけでしょうか。

 

そんないわて沼宮内駅を過ぎると車内はさらに空いていき、12時17分到着の二戸駅で、ついに私の乗る2両めは、貸し切り状態になってしまいました。

 

 

そしてこちらは境界となる目時駅

 

 

駅名標は青い森鉄道仕様でした。

 

しばらくはガラガラ状態が続きましたが、剣吉駅から多くの高校生の乗車があり、車内は一気に賑やかになりました。乗り合わせるとうるさくて堪らない高校生ではありますが、彼らが鉄道を利用しなければ、地方鉄道の廃線は一気に進んでしまうことでしょう。今も昔も、ローカル線最大の顧客は高校生で、この先も恐らく変わることはないと思われます。乗り鉄の私の趣味を維持してくれる存在である彼ら、少しくらいうるさいのはガマンすることにします。

 

次第に車内だけでなく車窓風景も賑やかになり、終点の八戸駅には12時56分の到着。

 

 

 

2010年(平成22年)12月までは東北新幹線の終着駅で、青森県第2の都市である八戸市の玄関口として機能しています。ただ市外の中心はここを起点とする八戸線を2駅進んだ本八戸駅周辺。

 

 

 

そんなこともあり駅こそ立派でキレイですが、駅前風景は人口22万人の都市とは思えないほど、のどかな感じでした。

 

青い森鉄道はこの先青森駅方面まで続いていきますが、時間的にも余裕があるため、ここで少し寄り道。八戸線の途中鮫駅まで往復してこようと思います。