皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。
昨日より急行「あがの」編成の加工を実施していました。本日も残りの作業を継続いたしました。
本日はTN周りの整備と、ジャンパケーブルの取付を実施したいと思います。
↑Tomix車です。KATOのジャンパケーブル取り付けのため穴を開けていました。
↑こちらもジャンパケーブル未取り付けです。またこれらのKATO車は昨年に纏めてTN化していたものの、乗務員ドアステップやスノープロウ等の整備が未だです。
確か50両くらいまとめてTN化したような気がします。
まずはジャンパケーブルの塗装を行います。
↑ウチにTomix製のキハ58系が何両あるかは数えてもいませんが、それらを全車ジャンパケーブル付きにしようと思い、大量のジャンパケーブルを確保してありました。さすがにやり過ぎかな…。
↑軟質プラスチックのため塗料の乗りが悪いです。なのでまずは「ミッチャクロン」をプライマーとして塗布します。
さて、こいつが乾くまでの間に、TN周りの整備を行います。
↑KATO製のキハ58 0番台の端部です。新潟タイプのタイフォンが凛々しいですね。しかし床下はTN化しただけなので乗務員ドアステップ等の表現が無くなっています。
これらを復旧させるための作業を行います。
↑Tomixさんのキハ58用の車端ステップ類は分売がありますのでこれを利用します。このパーツから幅狭の乗務員ドアステップを使います。
↑このようにドアステップの部分を黒く塗り、切り出して使用するようにしています。
↑キハ58 0番台冷房車の運転席側乗務員ドアステップは幅広です。こちらはTomixさんから分売されているキハ17系・キハ20系・キハ55系用の車端ステップを使用しました。どの形式のものを使っても大丈夫だと思います。
↑このように銀河モデルのパーツを使うことも出来ますが、ウチの在庫が少なくなってきているので、新工法開拓という意味でプラ材のパーツを試用してみます。
↑キハ20用の車端部パーツから、ドアステップのみを切り出します。なお、余ったパーツはエアホースを何かに使える可能性がありますので捨てずに保管しておきます。
↑TN化したKATO製キハ58の床下です。TNと車体の間に隙間がありますので、この間に差し込むようにしてドアステップを設置します。
↑今まではステップ類は車体に付けていましたが、床下を外した後の取り扱い性を考慮して今回からは床下側に接着するようにしました。
反対側も整備します。
↑反対側は、キハ58 0番台では発電動機箱があります。この箱は冷房化の際にジャンパケーブル取付の関係からか、箱が後位側にずれており、そのため乗務員ドアステップが幅狭になっています。整備の際も助手席側は幅狭のステップを使用し、またTomix車から切り出した余りの発電動機箱を用意します。
↑発電動機箱は古い線バネ仕様のTNから切り出したものを使っています。これは裏側です。この箱を床下に取り付ける際の「のりしろ」部分が無いため、プラ板を使用して加工します。
↑このようにプラ板を裏から接着します。
↑裏側ですが、プラ板が白色なので後で目立たないように黒く塗っておきます。
↑適当な長さで切って完成です。
↑乗務員ドアステップ(幅狭)と発電動機箱を、この丸で囲ったTNと車体の隙間に差し込むような形で取り付けます。取り付けの際は床板側と接着するようにしました。
↑このように床下のTN側に接着しました。
↑キハ58の床下の加工は完了しました。Tomix車に付属している単線スノープロウを付けておきました。外れやすい傾向があるので、少量のゴム系接着剤を併用すると良いかもしれません。幅広のドアステップが良い感じです。
↑助手席側です。こちらは発電動機箱が0番台らしさを出しています。KATO車もここまで手を入れるとかなり良くなる印象です。
続いて加工が必要なのはTomix製のキハ28 2000です。これは製品では運転席側が幅狭のドアステップであったので、実車通り幅広のドアステップに交換します。
↑Tomix製JR四国色セットのキハ28 2000を急行色に塗り戻したものです。運転席側のドアステップは幅狭が付いていますのでこれを幅広に交換します。
↑昨日は、不要となる幅狭のドアステップのカットまでしていました。
↑今回は、この車はウチのパーツ箱に1つ余って転がっていたエッチングパーツの幅広ドアステップを使いました。ゴム系接着剤でTN側に接着します。また単線スノープロウを付けておきます。
↑これでキハ28 2000番代っぽくなりました。
続いてキハ28の後位側(3位側)に4VK-DM83の励磁器箱を取り付けます。
↑Tomix製のキハ58 400番台後期車(1000代)やキハ28 2300では発電動機箱が不要なので切除していました。このパーツを上下乗降に半分に切って、これを励磁器箱の代用とします。
↑キハ28は3両ありますので、2つの発電動機箱を半分にして、4つできます。余る1個は別の車に取り付けるべく保管しておきます。
↑このように、後位側のドアステップと便所流し管の間に挟まるような形で設置します。
これで床下周りの加工は完了です。そろそろプライマーが乾いていると思いますのでジャンパケーブルの塗装に入ります。
↑「ミッチャクロン」の乾燥後、ケーブル部を黒で塗装しました。気合のある方はジャンパ栓のカップラー部を灰色に塗るともっと実感的になります。
↑これらをジャンパケーブル用に開いている穴に差し込む形で設置します。Tomix車は自分で穴あけしているので、取り付けが緩い場合はゴム系接着剤を併用しました。
↑淡々と取り付けるのみです。無事に完了しました。これで一気にカッコよくなりましたね。
ちなみにKATO車をTN化した車に関しては、ジャンパケーブルを取り付けてしゃんとカプラーが首を振るかどうか確認します。特に冷房用のKE8は太いので干渉するとカプラーが首を振らなくなりカーブで脱線します。
↑TN化したKATO製のキハ58です。
↑ピンセットで首を振らせてみましたが、問題ないようです。
では完成した車両を見てみましょう。
1号車 キハ58 1012
↑Tomix製の「のりくら」セットに入っているキハ58 400番台後期車を使用しました。後位側は水タンクを新潟タイプへ交換し、また水タンク脇の通風器は製品に付属の物を取り付けています。タイフォンは竹槍に改造しています。実車通りKE8ジャンパ栓納めは低い位置に取り付けていますが、カプラーに近づくので注意が必要です。
↑助手席側床下の発電動機箱は切除しています。また「のりくら」セットのキハ58なのでちゃんと実車通り便所窓が横長の小窓になっています。
2号車 キハ28 2098
↑キハ28 2000番台はTomixでは急行色の製品化が無いので、JR四国色セットのキハ28 2000を急行色に塗り戻した車になっています。主な加工はタイフォンの改造です。
↑実車は運転席側床下に発電動機箱が付いていましたので、そのまま利用しています。後位側は便所下あたりに励磁器箱を設置しています。
3号車 キハ58 153
↑このキハ58は、KATO製のスターターセットに入っていた0番台です。乗降ドア下部の丸窓や、運転席窓バランサー点検蓋が無い仕様になっています。こちらはTN化及びそれに伴う乗務員ステップの取り付け、タイフォンの改造がメインです。
↑Tomix車から切除した余りの発電動機箱を助手席側床下に取り付けて0番台らしくなっています。またキハ58は全車屋根上の水タンクを新潟タイプに交換しています。
4号車 キハ28 2363
↑キハ28 2363はその実車製造ロットからTomix製単品のキハ28 2300がそのまま使えます。加工のポイントは、床下の水タンクを鋼製から新型のFRP製に交換しています。またタイフォンは竹槍タイプに改造しています。
↑反対側です。助手席側床下にあった発電動機箱は切除しています。また後位側便所床下あたりに励磁器箱を設置しています。
5号車 キハ58 14
↑このキハ58はKATO製「キヤ28訓練車タイプセット」のキハ58 75の白帯と訓練車標記を消して使っています。その他の加工ポイントは3号車のキハ58 153と同じです。
6号車 キハ28 2506
↑急行「アルプス」セットのキハ28 2500を使っています。主な加工はタイフォンの竹槍タイプ化、床下の水タンクの新型FRP製化、後位側便所下あたりに励磁器箱の取付くらいです。あと乗務員ドアステップは黒く塗装しています。
7号車 キハ58 244
↑5号車のキハ58 14と同じく、「キヤ28訓練車タイプセット」のキハ58を加工しており、加工内容も同一です。
↑今回加工した7両です。タイフォンの竹槍化は新潟らしさを出すのに非常に有効ですね。
↑KATO車とTomix車の混成ですがぱっと見は分かりませんね。両社とも良い出来です。
↑竹槍タイフォンの車がズラリと。
これで急行「あがの」の加工整備は完了しました。なお新潟担当の急行としてはこれ以外にも急行「べにばな」や「羽越」等もあり、これらはこの7両を使えば再現できますので幅が広がりました。また「赤倉」や「いなわしろ」「いいで」といった非冷房車をメインとする急行と車両を入れ替えると、冷房を使用しない期間の編成などを再現する事もできるようになりますね。色々な編成を楽しめるようになりました。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!