NO.2517 7月31日をもって休止、西鉄バス大牟田高速車両、令和2年減便~休止時所属車両紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しましたように、西鉄バス大牟田が運行しておりました、荒尾・大牟田~福岡空港線が、掲載日でもあります本日7月31日の運行を持ちまして休止となりまして、前回では7月5日に行いました乗車の模様をご紹介しておりました。

 

 この荒尾・大牟田~福岡空港線は、熊本県の最北端でもあります荒尾市から、福岡県最南端の都市で、工業都市でもあります大牟田市を経まして、福岡空港まで運行されていたものでありまして、「新型コロナウイルス」による運休分を含めまして6往復(運休分を除けば10往復)で運行されておりました。

 

 そんなこの路線ではありますが、最近はその「新型コロナウイルス」によります需要減や、利用者が低迷していた事もありまして、結果収支も見込めないという事から、7月31日の運行をもって休止となりました。私自身も、休止の報を聞いた時は正直驚いたほどでしたが、この「コロナ禍」である事を思えばこの休止もやむ無しではなかったかと思っております。

 

 

 さて、前回では7月5日に乗車しました模様もご紹介しておりまして、画像の6112(日産デPKG-RA274TAN)に乗車しまして、ホテルヴェルデ→福岡空港国内線に乗車しました模様をご紹介しておりましたが、荒尾・大牟田方面からの利用者も私のみ、あとは八女インターから1名のみと非常に少ない利用者であった事は衝撃でありました。と言いますのも、10数年前に利用しました頃と比べましても正直ここまで減っていたのかという印象でもありましたので・・・。

 

 【いずれも乗車された方はいらっしゃいませんでした・・・】

 (大牟田駅前)

 

 (新大牟田駅前)

 

 (大牟田テクノパーク前)

 

 

 そして、この乗車記録では西鉄バス大牟田の車庫を収めておりましたが、そんなこの路線では、末期の時点で5台の高速車両が運行されておりました。しかも、画像にもありますように末期の時点では全車幕式の車両であったと言うのも驚きでありましたし、それに関連しましてLED行先の高速車両も姿を消してしまっていたと言うのも驚きでもありました。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、その末期時に運行されておりました5台に関しまして、そして今年まで存在しておりましたLED行先の高速車両3台に関しましても併せまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まず、西日本車体(西工)B型高速車(B高車)であります3台であります。この路線にはいずれも平成22年式でもあります日産ディーゼルスペースランナーRAの6111~6113(いずれもPKG-RA274TAN)の3台が運行されておりました。

 

 (6111)

 

 (6112)

 

 (6113)

 

 この3台は、先述のように平成22年式の車でもありまして、これら車はいずれも新製導入・前任は京町営業所の車でもありまして、久留米~福岡空港線・久留米~北九州線(現在廃止)に使用されていた車たちでもありました。しかし、新車導入もありまして結果全3台が西鉄バス大牟田に順次転属しておりまして、この路線に使用されておりました。

 

 尚、元々は続番の6109・6110が新製導入されておりましたが、これらはいずれも赤間第二営業所に転属しておりまして、転属の後にこれら3台が転属するに至っておりました。

 

 (6109、平成22年撮影)

 

 

 次は、日野セレガであります2台(いずれもLKG-RU1ESBA)であります。これら車はいずれも平成24年に導入されました3台(7613~7615)のうち2台が西鉄バス大牟田に所有しておりまして、かつ「新高速色」の車ではこの年式の車のみ幕式行先・スイングドアでの導入となっておりました。

 

 (7613)

 

 (7614)

 

 これら車は、7613に関しましては新製導入は京町営業所で久留米~福岡空港線用として使用された後に平成31年3月に西鉄バス大牟田に転属、7614に関しましては新製導入が北九州高速営業所で福岡~北九州線「福北ライン」・北九州~福岡空港線(現・廃止)に使用された後に、旧西鉄高速バス北九州支社に転属しまして福岡~下関線「ふくふく天神号」に使用されておりましたが、「ふくふく天神号」の担当変更などもありまして令和2年に西鉄バス大牟田に転属しまして現在に至っておりました。

 

 これら車は、ご紹介しておりますように、幕式行先&スイングドアとこの年導入された車唯一の装備でもあります。したがって、この後導入されますタイプとしますと違った装備でもある事もお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 それらとともに、この路線では3台のハイデッカー車両が転属・使用されておりましたのでここからはご紹介しますが、まず平成31年の3月には以下画像のいすゞガーラ(いずれもQRG-RU1ASCJ)2台がやってきまして、活躍する姿が見られておりました。

 

 (2902)

 

 (2903)~西鉄柳川経由時

 

 この2台は、平成27年に京町営業所に新製導入されまして、先述の幕式行先であります7613とともに久留米~福岡空港線に使用されていた車でもありましたが、761*2台としますと行先はLED行先、ドアは折戸といった装備でありまして、この路線で初めてのLED行先の車導入という事にもなっておりました。

 

 そして、平成31年3月に7613とともに西鉄バス大牟田に転属、この路線では西工S型架装車以来久しぶりのハイデッカー車両でもありまして、この年運行を開始しました柳川経由などの系統で見られておりました。

 

 

 しかし、この路線の減便もありまして、令和2年10月に2台は北九州高速営業所に転属、現在は以下画像にありますように「福北ライン」でその姿を見る事ができておりまして、かつ「福北ライン」ジェイバス架装車のほとんどが日野セレガの中にありましてのいすゞガーラでもありますので、より目立った姿を見る事ができております。

 

 (2902)

 

 (2903)

 

 

 一方、もう1台が画像の7906(QRG-RU1ASCA)でありまして、こちらは日野セレガでありました。

 

 この車は、平成27年に北九州高速営業所に新製配置されまして、「福北ライン」に使用されましたが、後に「福北ライン」の中に入っておりました、福岡~中間・香月間に運行されておりました「なかま号」メインで使用するために香月第二営業所に転属しまして運行されておりましたが、令和2年に「なかま号」廃止後は久留米~山鹿線に転用するために西鉄バス久留米御井町支社に転属しておりましたが、「新型コロナウイルス」によります運休もありまして運行実績もないまま西鉄バス大牟田に転属しまして(のちにこの路線は運行終了となります)、この路線に使用されておりました。

 

 (北九州高速営業所時代)

 

 

 しかし、今年に入りましてこの7906も西鉄バス大牟田を出まして赤間第二営業所に転属、福岡~赤間間の「赤間急行」に転用されまして現在至っております。この車に関しましては、北九州高速営業所→香月第二営業所→西鉄バス久留米御井町支社→西鉄バス大牟田→赤間第二営業所と転属履歴が見られますが、香月第二営業所を出ましてからの1年近くの間に3度も転属があったわけですので、この変化も正直激しかったのではないかと思います。

 

 

 今回は、この7月31日で運行を終了しました西鉄バス大牟田の荒尾・大牟田~福岡空港線の現有車両と、最近まで見られておりましたハイデッカー車両3台を併せてご紹介しましたが、現有車両に関しましては、年式もありまして引き続き転属もあり得てくるのではないかとは思われます。ただ、B高車に関しましては廃車も見られ始めておりますので、正直いつまで活躍するかはわからない所ではあるようであります。とにかく、この路線に関しましても、ハイデッカー車両が一時4台も見られていた事があった訳ではありますし、LED行先の車両もありましてにぎやかな時が偲ばれますが、実際このようにみられていた事を存じていただければと思っております。