はつかり (立席)特急券 上野→青森 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和42年7月に東北本線上野駅で発行されました、上野→青森の「はつかり (立席)特急券」です。

 

 

東京印刷調製の券となります。

 

当時の特急列車は原則として座席指定であり、満席の場合は立席特急券が発行されましたが、当時の「はつかり号」で上野から青森までの所要時間は10時間以上もかかりましたので、「この特急券は、着席できません。」の記載はあるものの、途中で席が空いている場合は着席しても黙認されていたものと考えられます。

 

当時の上野~青森間には普通急行列車は多数運転されていたものの、特急列車は夜行運転の「はくつる号」と「ゆうづる号」、昼行運転の「はつかり号」の3本しか運転されておらず、この特急券の発行日と乗車日は夏休みが始まった時期となりますが、乗車当日では座席指定が満席で取れない程混雑しており、立席特急券が発売されたものと思われます。