伊予鉄道 金額式乗車券 常備軟券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

2019年8月に、伊予鉄道高浜線梅津寺駅で発行されました金額式乗車券です。

 

 

 

いよてつどう地紋の駅名記入式の軟券で、大人用は赤地紋、小児用は青地紋となります。

 

伊予鉄道の郊外線では全駅に自動券売機が設置されており、通常の乗車券は自動券売機発行の券となりますが、今回ご紹介いたしました常備軟券の金額式乗車券は、券売機故障時や多客時に発売される券で、駅によっては通常時でも趣味購入に応じて戴けました。

 

当時の梅津寺駅の初乗り区間の軟券は、右下の社名の表記が大人用と小児用で異なっており、小児用の「伊予鉄道株式会社」表記が古い様式、大人用の「IYOTETSU」ロゴの表記が新しい様式の券で、徐々に新しい様式の券に変わりつつあったのですが、2020年10月1日に運賃改訂が行なわれ、新運賃券は「IYOTETSU」ロゴの表記となりましたので、「伊予鉄道株式会社」表記の古い様式の券は消滅したものと考えられます。

 

 

 

 

 

2020年10月1日の運賃改訂後に、大手町駅で発行されました初乗り区間の軟券乗車券です。

 

 

 

初乗り運賃は大人160円から170円に、小児80円から90円に改訂されました。

 

伊予鉄道では2021年6月30日に、電車の上限運賃の値上げを国土交通省に申請したと発表し、認可が下りれば12月1日から各区間の運賃が10円引き上げれられ、大人の初乗り運賃は170円から180円となり、小児の初乗り運賃は90円で変わりませんが、今回の申請通りに運賃が改訂されますと、伊予鉄道の大人の初乗り運賃が170円であったのは、1年2ヶ月の短期間に終わる事になります。