北陸新幹線の長野開業(長野新幹線)に伴って平行在来線である信越本線の軽井沢~篠ノ井間の第三セクター化により国鉄型の169系急行型電車と115系近郊型電車をJR東日本から譲り受けてスタートしたしなの鉄道

 169系が一線から撤退してからは在籍する車両は115系1000番台のみという時期が長く続き、食事も楽しめる観光列車「ろくもん」に改造されたり、かつて纏っていた国鉄オリジナル色やJR移行後の長野地域色、しなの鉄道と姉妹提携している台湾鉄道のカラーを纏った編成も登場したりしたものの、趣味的に見れば同じ車両ばかりで国鉄~JR東日本信越本線時代に比べるとバリエーションに欠けてちょっとつまらなくなっていた…というのがかつて信越本線をよく利用していた私の偽らざる気持ちです。


 そんな長野地区の115系1000番台も登場して40年以上が経過し、急勾配や信越国境の豪雪と闘ってきた疲れは隠せないところまで老朽化が進みつつあります。


 近年ではJR東日本新潟支社管内におけるローカル列車の主役となったE129系をベースとしたSR1系が座席指定ライナー列車や土休日を中心に運転される快速「軽井沢リゾート」に使用されるデュアルシート車としてデビュー、さらに同系の一般型仕様SR1系も導入が開始されて、115系の牙城であったしなの鉄道の車両もいよいよ世代交代が顕著になってきた感があります。



 さて、このSR1系が走行しているところを撮影したことはありますが、いままでは最近のJR東日本の地方路線の車両同様、電気機関車やディーゼル機関車のような「ピィーッ」という音だったのに、先日撮影したときは、なんとミュージックホーンを鳴らしていました。

快速「軽井沢リゾート4号」

 この「軽井沢リゾート」は午前中に軽井沢駅から妙高高原駅へ「軽井沢リゾート1号」として下ってきて、夕方に「軽井沢リゾート4号」として妙高高原駅から軽井沢駅へと上ってゆく列車です。

 走行時間帯と列車の進行方向を考えると、軽井沢付近の別荘族や住民が妙高高原や黒姫高原などへのリゾートに出かけるために利用する列車と思われるのですが、列車名に「妙高リゾート」と付けると長野県の第三セクター鉄道の列車に新潟県を代表する山のひとつである「妙高」を付けるのもおかしいということか…。

 一般車もミュージックホーンを鳴らしています。