富山市内を地鉄市内線で巡る旅
富山観光の拠点となるJR富山駅を中心として、街の北側と南側に行くことができます。
今回は路面電車を使って、富山市内をお得に観光する方法をお伝えします!
今回のルート
【目次】
富山地方鉄道市内電車
富山の街中を走る路面電車。
富山駅から北側へ海に向かって伸びる路線を「港線」と言い、ここを走る電車は愛称「ポートラム」と呼ばれています。
富山駅から南側の市街地をぐるりと1周する路線を「環状線」と言い、ここを走る電車は愛称「セントラム」と呼ばれています。
運賃は一律 大人210円 子供110円 です。
が、観光をする際は1日ふりーきっぷを使うのがおススメです!
市内電車・バス1日ふりーきっぷ
大人650円 子供330円
地方鉄道の電鉄富山駅などで買うことができます。
4回以上乗ると元を取ることができます。
まずはセントラムに乗っていきます!(セントラムは全て反時計回りです。)
富山城
そこから約2分歩いて富山城跡公園に到着。
公園内であれば無料で見学することができます。
富山城跡、ということで天守閣は復元されたものです。
富山城は室町時代に建てられた城で、平地に建っている平城です。
前田家の居城として使われました。
そして、富山城と言えば、松川という川とセットで観光されることが多いと思います。
松川は桜の名所としても知られています。
この松川とは、かつての神通川(じんずうがわ)が流れていた場所です。
現在、神通川は富山城の西側を一直線に流れていますが、当時の神通川は蛇行しており、富山城の北側にくねっと曲がって、城のお堀の役目を果たしていました。
しかし、蛇行した神通川は何度も大きな洪水を引き起こしていたため、明治時代に神通川をまっすぐ南北に通す計画が行われました。
これを「馳越線(はせこしせん)工事」と言い、現在の神通川はこの馳越線を流れています。
かつての流路であった富山城の北側エリアは埋め立てられ、現在は県庁などが立ち並ぶ都市になっています。
そして、その当時の名残として残った小さな川が松川なのです。
富山市ガラス美術館
セントラムに乗って、さらに2駅、「グランドプラザ前」で下車。
富山県はガラスの街としての地域活性化を進めており、この美術館はその集大成として2015年に作られた施設です。
全体はTOYAMAキラリという建物になっており、他にも富山私立図書館やカフェが併設されています。
富山でなぜガラス?と思った方。
実は、こんな背景があったのです。
富山のちょっとかわいそうな話
江戸時代、富山藩は前田家によって治められていました。
その2代目藩主・前田正甫(まえだまさとし)は、薬の研究を行っていました。
そこで彼は、「反魂丹(はんごんたん)」という薬を発明しました。
腹痛に効く漢方のようなものです。
その後、この薬は日本全国に広まり、富山藩の一大事業となっていきました。
各地の藩主から反魂丹を売ってほしいと言われ、これが「配置薬、おきぐすり」のルーツだと言われています。
明治時代になると、薬をガラス瓶に入れて売るようになりました。
このとき、富山でガラスの薬瓶が盛んにつくられるようになりました。
しかし、西洋からの薬が主流になり、漢方の薬は廃止に追い込まれました。
また、薬もプラスチックの容器に入れられるようになり、ガラスの需要は減少しました。
時代の流れにより、富山の薬事業、ガラス事業は、当時ほどの活気は失いましたが、現在もそれを残そうとする思いが受け継がれています。
その一つが、「ガラスの街・富山」として街づくりをしようという動きです。
ガラス工房やガラス美術館などを通して、地域の活性化や伝統の継承を図っています。
また、富山では薬の製造が盛んであったため、現在でも数多くの製薬会社が本社や支社、工場を富山に持っています。
ジェネリック医薬品トップメーカーの日医工の本社は富山市にあります。
富山県としても、厚生部に「くすり政策課」という部署が設けられており、製薬研究の振興や配置薬の普及に力を入れているそうです。
富山市役所展望台
さて、観光に戻りましょう。
次はセントラムでさらに2駅、「桜橋」で下車。
ここは知る人ぞ知る、という感じかもしれません。
富山市の市役所には、地上70mの展望台があります。(無料です!!)
ここからは立山連峰を眺めることができます。
望遠レンズも無料で使えるという太っ腹な施設です。
環水公園
次は富山駅の北側に行きます!
と言っても、こちらの環水公園は、路面電車ではいけません。
ですので、バスで行きます!
実は、この1日ふりーきっぷを使えば、路線バスも乗れるんです!
正式名称は「富岩運河環水公園」。
「富岩運河」とは富山と岩瀬浜を繋ぐ運河で、それぞれの頭文字をとって名付けられました。
この公園は、その運河の周辺一帯に設けられえた憩いのスポットで、世界一美しいスタバがあることでも有名です。
夜のライトアップもきれいです。
昼食は富山駅で!
JR富山駅併設の「のれん横丁」には、様々な飲食店が軒を連ねています。
海鮮丼や寿司のお店が豊富で、手軽に富山名物のカニや白エビを食べることができます。
食事に迷った際は、ここをのぞいてみると良いかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!