嵐山駅【京都府】(嵐電嵐山本線。2012年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
京都府京都市右京区西部の嵐山地区に位置する京福電気鉄道嵐山本線【通称:嵐電嵐山本線】の終着駅で、世界的にも有名な観光地、嵐山への玄関口である
嵐山駅 (あらしやまえき。Arashiyama Station) です。
 
尚、写真は2012年訪問時のもので、現在は状況が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名
嵐山駅 (A 13)
 
所在地
京都府京都市右京区  
 
乗車可能路線
京福電気鉄道【愛称:嵐電】:嵐山本線  
 
隣の駅
四条大宮方……嵐電嵯峨駅 
 
訪問・撮影時
2012年7月
 
 

嵐電の嵐山駅は頭端構造の地平駅で、終端方に相当する西側に駅舎(駅ビル)が設置されています。
駅ビルは3階建てで、2007年10月にインテリアデザイナー・森田恭通氏のデザインでリニューアルされました。
2階と3階は1974年~2002年の間、女性専用ホテル「嵐山レディースホテル」がありましたが閉店となりました。現在は商業施設「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」になっています。
駅出入口は1階にあり、駅外との間に段差はありません。
また、ロータリーはありませんが、駅舎の前に歩行者用の広場があります。ベンチや店舗が設置されています。
バス停留所は駅前を左(北)~右(南)に通る府道29号線沿いに設けられています(写真左外)。
 
 

駅前の様子です。南を望む。左に駅舎があります。
手前(北)~奥(南)の道路は府道29号で、沿道には観光客向けの飲食店や土産物店が立ち並んでいます。
府道29号を南へ200mほど進むと有名な渡月橋にたどり着きます。
渡月橋で桂川を渡り、さらに南へ進むと阪急嵐山線の嵐山駅に到達します(嵐電の嵐山駅から南へ約900m)。
 
 

駅前の様子です。北を望む。右に駅舎があります。
手前(南)~奥(北)の道路は府道29号で、こちらも沿道には観光客向けの飲食店や土産物店が立ち並んでいます。
左前方、約100m先の左側には天龍寺があります。
また、約700m北東にはJR嵯峨野線(山陰本線)の嵯峨嵐山駅と嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)のトロッコ嵯峨駅があります。
尚、嵯峨嵐山駅・トロッコ嵯峨駅へは嵐電嵯峨駅が最寄駅ですが、嵐電は1区間でも大人200円、こども100円なので費用対効果を考えると徒歩移動になると思います。
ちなみにトロッコ嵯峨駅は北西へ約1kmです。
 
 

暗くて分かりづらいですが、2012年当時の改札口の様子です。東を望む。
出入口は後方ですが、駅ビル内の通路には多くのベンチが設置されていて休憩所になっています。駅ビル内には商店が軒を連ねています。
当時は改札ラッチが残っていて、電車到着時にきっぷの回収、運賃精算のために駅員が改札口に立っていました。
改札口は2013年に撤去され、到着時も車内精算になりました。
そして改札口の右側に自動券売機と駅事務室があります。
改札口の先はホームで、段差なく移動できます。
トイレ・車いす対応トイレは駅ビル1階にあります(右後方)。
尚、嵐電の嵐山駅に売店・コンビニはありません。駅のすぐ南に「ローソン」があります。
 
 

吊下式の駅名標です。電照式と思われます。
堅実なデザインで、駅ナンバリングも併記されていますが、現在は番号が1つ繰り上がり、「A 13」になりました。
 
 

嵐電の嵐山駅は頭端式ホーム3面3線の地平構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。
左(左)から1番線、2番線、3番線の順で、1番線と2番線は両側にホームがあり、1番線の左が降車専用ホーム、1番線と2番線の間が1・2番線の乗車ホーム、そして2番線の右が2番線降車ホーム兼3番線の乗降ホームです。ほとんどの電車が1番線と2番線に発着します。3番線は北野線直行電車用として利用しているようです。
ホーム有効長は2両分ですが、一部を除き単行(1両)での運転で、1両の場合は終端方に停車します。ホーム幅は乗車ホームが広く、その他のホームは非常に狭いです。1番線降車ホームは中間に柵を設置して北側(左側)を自由通路としています。自由通路北側にはテナント店舗が入っています。
上屋は2012年時点で1・2番線乗車ホームと2番線降車ホーム兼3番線ホームの終端方(手前側)1両分に設置されていましたが、現在は全ホームとも終端方の1.5両分に設置されています。2両編成でも下車時は終端寄りの前扉からで、終着駅ゆえに乗車時も同じ終端寄りの扉を使用するため、1.5両分の上屋でも乗客は雨に濡れる事がありません(異常気象時を除く)。
1・2番線乗車ホームにはベンチが設置されており、四条大宮方の端(奥)には有料足湯「駅の足湯」があります。「駅の足湯」を利用するには鉄道利用の有無にかかわらず200円が必要です。
後方には駅ビルがあります。そして1番線降車ホームの先には2013年に東出入口が新設されました。嵯峨嵐山駅・トロッコ嵯峨駅方面への近道です。
写真は四条大宮方を望む。
 
 

こちらは2・3番線ホームより終端方を望む。右から1番線~3番線の順です。
1番線の右側にはテナント店舗がオープンしており、3番線の左側には「タリーズコーヒー」をはじめ、友禅をLEDで透過させたアクリルポールを並べたイルミネーションゾーン「キモノフォレスト」が設置されています。
遠方には嵐山などの山並みを望めます。
 
 

2・3番線ホームより四条大宮方を望む。
左から1番線~3番線の順です。1・2番線ホームの先端部には「駅の足湯」があります。
嵐電嵐山本線は全線複線で、大半が専用軌道区間です。渡り線はカーブの先にあります。
この先、住宅街の中を東北東へ走り、右へカーブしてかつて嵐山駅に乗り入れていた愛宕山鉄道の廃線跡に続く府道29号の高架橋をアンダーパスすると両渡り線に差し掛かります。その後も住宅街の中を西北西へ走ると程なくして嵐電嵯峨駅へと至ります。JR嵯峨嵐山駅および嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅への最寄駅です(北へ約250m)。
 
 

2番線より終端方を望む。右から1番線~3番線の順です。
終端部には車止めがあり、その先には改札口がありましたが2013年に撤去されました。改札口跡を過ぎると駅ビル1階の商店街を通り駅外へと至ります。
また、左には現在、「タリーズコーヒー」と「キモノフォレスト」があり、右はホーム北側の各店舗および東出入口方面です。
尚、嵐山駅より西への延伸構想は存在しなかったと思われます。当初より嵐山が目的地だったはずです。
 
 
あとがき
私が嵐電の嵐山駅で下車(乗車)したのは1999年、2008年、2012年の計3度です。1999年は嵐山本線の乗りつぶしのため、2008年は京都地区の乗り鉄の際に、そして2012年は嵐山本線の車窓風景撮影のため、それぞれ終着駅ゆえ必然的に下車(乗車)しました。コンパクトながら終着駅としての体裁を整えており、また嵐山の中心部に駅があるため訪問時は駅も駅前も観光客が多かったです。
 
東京からですと東海道新幹線で京都駅まで行き、嵯峨野線(山陰本線)の普通・快速に乗り換えて嵯峨嵐山駅で下車、南西へ徒歩約10分で到達可能です。嵐電で嵐山駅入りするには嵯峨嵐山駅から南へ徒歩4分の場所に嵐電嵯峨駅があり、そこから電車に乗れば嵐山駅に到達できます(但し運賃は大人200円均一と割高ですが…)。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:12時間少々)。
一方、大阪からですと大阪梅田駅から阪急京都本線の特急に乗り、桂駅で嵐山線に乗り継いで終点の嵐山駅で下車します。そして中ノ島や渡月橋を通って北へ徒歩13分の場所に嵐電嵯峨駅があります。嵐電で嵐山駅入りするには桂駅で京都本線の下位種別に乗り換えて西院駅または大宮駅まで行き(大宮駅は特急以上が通過で、通勤特急以下が停車します)、地上に出て西院駅or四条大宮駅から嵐電嵐山本線に乗車して終点下車です。四条大宮or西院~嵐山は大人200円で乗車可能です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、飲食店も一定数ありますが、気軽に入れるチェーン店は駅構内にある「タリーズコーヒー」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
嵐電嵐山本線を乗り鉄の際は、嵐山駅ですぐに引き返したり他路線の駅へと急がずに、ぜひ一度は駅を観察されてみて下さい!
そして嵐山観光の際はぜひ嵐電嵐山本線をご利用になり、嵐山駅も観察されてみて下さい! 足湯もあります。
 
(参考:嵐電のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)