(写真はイメージです)

 

昨年の全面運休のリベンジを果たすべく、5月15日~6月6日の土日に旭川~稚内で運転される予定だった同線の観光列車『花たび そうや』が国の緊急事態宣言に北海道が追加指定される事によって急遽全日程の運休が決まってしまい、私を含め乗車予定だった者にとっては非常にガッカリさせられる出来事でありました…😭

勿論、ガッカリしたのは乗車予定だった人だけではなく、『花たび そうや』の運行を盛り上げて乗客を楽しませようと企画し、ギリギリまでの間準備してきたJR北海道のスタッフ、そして沿線でのおもてなしを企画していた各自治体関係者もです。昨年から始まったコロナ禍ですが、結局1年経っても明るい兆しは見えて来ず、今年は大型連休後の急速な感染拡大に抗う事はできませんでした…。やはり、列車の設定時期が悪かった。ワクチン接種がひと渡り普及して、来年こそ3度目の正直になるのを期待しますが…。
 

私は6月5・6両日に旭川~稚内を往復乗車すべく、その1ヶ月前に10時打ちして頂いてめでたく往復でゲットできた『花たび そうや』の切符もただの紙切れ…。勿論無手数料での払い戻し対象となるのですが、運休の原因となる事象が発生して(つまり乗車予定日)から1年間は払い戻しが可能なため、このまま手放すのは惜しいのでまだ払い戻ししていません。来年もし、同じ期間で再々リベンジ運転を企画してくれるのならば、その切符を持って(引き換える形で)10時打ちしてもらおうとは思っているのですが。

 

 

 

残念ながら今年も乗車が叶わなかった『花たび そうや』ですが、乗れなかった悲しみ(大袈裟か?)を癒すため、乗車予定だった6月5・6の両日に稚内へ1泊2日の傷心旅行に出掛ける事にしたのです。今回のブログは、その前半として6月5日の事を紹介します。


コロナ禍の緊急事態宣言延長(当初は5月31日まで)のためか、6月5日朝の札幌駅は非常に閑散としていました…。

尚、緊急事態宣言下での旅となりましたが、いつもながら感染予防対策は入念に行った上での行動です。決して感染拡大を企図しているワケではありませんので、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。JRも商売なので列車を止めるワケにはいきませんし。飲み屋でバカ騒ぎしている連中より、はるかに健全だと思いますよ!!

 

 

 

札幌駅からは51D特急宗谷に乗るのですが、いきなり稚内を目指すワケではありません。旭川で一旦下車して、私の大事なテツ友でありマブダチでもあるらんちゃん様とお約束があるからです😁

 

 

 

宗谷はキハ261系基本番台車(①②号車SE-201+③④号車SE-102)による編成。

 

 

 

私は旭川までなので、4号車自由席に乗車しました(Sきっぷ利用)。

1両しかない自由席、コロナ禍以前は立ち客が出る位混雑していたのですが、流石にこの日は1つおきに窓側席が埋まっている程度。

 

 

 

8:58、旭川駅6番線に到着。

隣の5番線に停車中のキハ40は9:19発石北本線4523D。

 

 

 

 

旭川駅からは、クルマでお迎えして頂いたらんちゃん様と一緒に行動。稚内へは、13:35発の61D特急サロベツ1号のはまなす編成に乗車するため、それまでの間あちこち鉄分補給その他に連れてって頂ける事になったのです。

石北本線の南永山駅の少し先にあるトイザらスの駐車場までお連れして頂き、その付近から4523Dを撮り鉄。このキハ40 721は、ダイヤ改正後も旭川運転所に残った700番台車のうちの1両(他に継続運用が確認されているのは730、732、733。他にもあるかなぁ?)。

側面が逆光、下草が鬱陶しいですがその辺はご愛敬という事で…😅

 

 

 

次にお連れして頂いたのが、宗谷本線の北永山~(旧)南比布間の永山新川橋梁付近の踏切。ここで、62D特急サロベツ2号を撮り鉄。この後サロベツ1号で乗車する事になるはまなす編成です!

 

 

 

その後比布町へ移動し、3月ダイヤ改正で廃駅となった南比布駅の跡に来てみました。

ホームはいち早く撤去が完了していましたが、2014年に設置されたという待合室(町内のスキー場で再利用されるとの事)とホームを照らしていた外灯用のコンポールはまだ残っていました。

 

 

 

駅名版を撤去した跡もくっきり…。

 

 

 

南比布のお次に行ったのは、同時に廃駅になった北比布駅跡。

やはりホームは撤去済で、待合室の小屋(コチラも再利用予定)とホームを照らしていた外灯のコンポールが残っていました。

 

 

 

北比布駅跡から移動し、次に訪れたのが『小比布駅』。

 

 

 

…なんちゃって😅コレは、比布駅前に建っている物置でした…。

 

 

 

コチラがホンモノの比布駅です。

 

 

 

駅前の『ぴっぷ町観光マップ』には、南比布と北比布の両駅が記載されたまま…。

マップにはキハ261系をデフォルメした車両が描かれています。

 

 

 

1年前に訪問した時にレプリカ駅名標の表記がどうなるのか気にしていましたが、コチラはそのまま。実際の駅名標は勿論書き換え済み。従って、ピップエレキバンCFの真似事(「僕北比布! んじゃ私南比布だ…」)はできなくなってしまいました…(涙)。

 

 

 

駅舎内のピピカフェでは、『北の大地の入場券』の他に南比布・北比布両駅のメモリアルグッズが販売中だったので、つい買ってしまいました。この他にも、駅名標マグネットや、かつて使用されていた硬券などの鉄道グッズが少量販売されています。これらグッズの供給元は旭川四条駅そばに店を構える『鉄道雑貨の店 ぽっぽや』さんです(※現在店舗での販売は休止中)。

 

 

 

そのグッズが北比布ゆきの表記がされた硬券乗車券(日付が平成最初の日の1.1.8)と台紙。¥800はちょっとお高いですが…。左の石北本線・北日ノ出駅(3月ダイヤ改正で廃止)の硬券は『’92北の日の出』と題した記念入場券。

 

 

 

そのピピカフェで、私たちは小休止。

ソフトアイスを食べながら、駅に到着する3320D快速なよろ2号を眺めます。この列車は大半がH100に置き換えられた旭川~名寄の上り列車では2本しかないキハ54による運用(稀にキハ40による代走もあるらしい…)のうちの1つで、音威子府からの直通。

 

 

 

ピピカフェ(比布駅)を後にして、次に訪れたのが当麻町の石北本線将軍山駅跡(3月ダイヤ改正で廃駅)。コチラは待合室とホーム、両方残されていました(現在ホームは撤去済)。

 

 

 

コチラの待合室は施錠されておらず、中は入り放題。

中には、どこから外してきたかわからない波トタンが置かれていました。

 

 

 

そして、駅廃止前に訪問した時にも紹介した「Rock'n Rooll」(スペル違い…)がまだ残っていました…。

 

 

 

ちょうど、網走からの6082D特急大雪2号が通過するので撮り鉄。

大雪は全列車臨時列車扱いになってしまい、5月中旬~7月上旬は火曜日~木曜日が運休扱いとなりましたが、この日は土曜日だったので運転日でした。

 

 

 

将軍山駅跡訪問後、再び旭川市内へ戻り、らんちゃん様おススメの店である末広4条3丁目のスープカレー屋『Curry’Q』でランチする事に。民家を改装した小さな店舗ですが、タイミング良く席に着く事ができました。

 

 

 

私が選んだメニューは『角煮』(¥1080)。ベースとなるスープは数種類あり、その中でも最もスタンダードな『まうんてん』にしましたが、魚介ベースのあっさりとした味わいが私好みでした。

 

 

 

ランチの後、函館本線の近文駅から分岐していた貨物支線(1978年廃線)の終点・旭川大町駅跡(現在の大町1条7丁目付近)に行ってみました。駅跡は公園化及びドラッグストアが建っています。背後右側の建物は、駅廃止前から存在。

 

 

 

駅跡の公園を東西に貫通する道路の北側には、藤棚がありました。

 

 

 

らんちゃん様と最後に訪れたのが、神楽にある外国樹種見本林。

当地は旭川出身の作家・三浦綾子(らんちゃん様が大ファン)の小説『氷点』の舞台ともなった場所で、敷地内には三浦綾子記念文学館があります。

 

 

 

らんちゃん様とは楽しいひとときを過ごさせて頂きました。ありがとうございます🙇

稚内へ向かうサロベツ1号に乗るため、再び旭川駅に戻ります。

 

 

 

ここからは通常の乗り鉄に戻ります。

13:35に発車する、はまなす編成の61D特急サロベツ1号に乗車します。

発車1分前といささかギリギリでしたが…(汗)。

 

 

 

一応指定席を予約していたのですが、乗客が少ないのをいい事に、先頭増1号車のはまなすラウンジのBOX席を確保しました。宗谷・サロベツでは自由席扱いではありますが、乗客なら誰でも利用できるフリースペース兼用となっています。

BOX席も、ラベンダー編成同様に飛沫感染防止のため透明アクリル板のパーティションが追加で設置されていました。

 

 

 

サロベツ1号の切符はえきねっとトクだ値(トク50)で確保。

下り宗谷下車後、旭川駅の指定席券売機で予め受け取っておきました。

 

 

 

いきなり飛んで、3月ダイヤ改正で廃駅となった北星駅の跡を通過。

同時に廃駅となった箇所のうち、当駅以北の駅施設撤去はこの時点でまだ手付かずで、ホームと待合室の小屋はまだ残っていましたが、『毛織の☆北紡』のホーロー看板は撤去済で、名寄市の北国博物館で展示されました。待合室の小屋はいずれ解体される見込みです。

 

 

 

北上するに従って雲が多くなってきました…。

糠南~雄信内の問平陸橋付近の天塩川。

 

 

 

コチラも3月ダイヤ改正で廃駅となった上幌延駅を通過。

コチラも、この時点で駅施設の撤去は手付かずでした。

 

 

 

この日もやはり利尻富士を眺める事はできず…(涙)。

 

 

 

17:23、終着の稚内駅に到着。

ヘッドマークは、折返し列車の52D特急宗谷のモノに切り替えられています。

 

 

 

改札口を抜け、線路終端部が見える場所から撮影。

 

 

 

今回、私は初めて駅ビル『キタカラ』の2階展望デッキに上がり、17:44に発車する52D特急宗谷の出発を見届ける事にしました。

 

 

 

宗谷の出発を見届けた後、駅を後にします。

駅舎すぐ目の前には、『ポケふた』としてアローラロコンとアローラキュウコンが描かれたマンホール蓋が設置されています。

 

 

 

今年4回目となる稚内での宿泊ですが、今回も『天然温泉 天北の湯 ドーミーイン稚内』に泊まる事に。お部屋おまかせプランで予約したのですが、なんと!1人宿泊にも関わらずツインのお部屋に泊まる事ができました。

 

 

 

今回泊まったお部屋からは、稚内駅と稚内港、宗谷湾を一望する事ができました。

ちょうど港には、利尻・礼文航路のハートランドフェリーの船舶が入港する処でした。

 

 

 

今回はここまで。

翌日以降の行程は次回に紹介させて頂きます。

つづく