個人的にはワクチン2回目を接種して38.4℃まで発熱したり、さまざま紆余曲折あった東京五輪が
開幕して、日々の戦いに一喜一憂していた先週の予定外の四連休でありましたが。
暑さも年々身体へのダメージが増していて、前のように乗り鉄や撮り鉄に歩きづらいのですが…
JR東日本の205系やE4系Maxが気掛かりになりつつありますが、関東の私鉄、地下鉄も残り編成が
一桁になって、俄然去就時期が気掛かりになりつつある形式がいくつもある。
ここ1ヶ月ほど、暑さを堪えながらさまざまな機会の傍に撮り溜めた写真を出していこう。
※データは2021年7月現在
都営地下鉄浅草線5300形 残り8両2編成16両
すべて撮影:7月10日土曜日
高校に進学した頃は5000形を追い出す側のバリバリ新車だったというのに、早くも5500形に追われ
消えていく立場になったとは、時の流れは無情にも早いものだ。
登場当時は、通勤形電車としては住宅都市整備公団(現・千葉ニュータウン鉄道)9100形と同様に
ずいぶんと攻めたデザインにしたものだと感じたが、四半世紀経ちすっかり慣れたものになった。
5500形の投入計画に翻弄されまくっているが、27本あった編成はついに残り2本。
(撮影当時は3本だったが、7月13日に5316編成が久里浜に廃車回送されたとの由)
この状況では、いつ全廃になってしまってもおかしくない。
最近は泉岳寺〜西馬込間の区間運用が多い印象だが、花形の直通運用にもまだまだ健在。
印旛日本医大〜羽田空港間の運用に入ることが主らしいが、運用によっては京成成田・成田空港や
京急本線でも神奈川新町や三崎口まで入るものもあるので、まだまだ目が離せない。
(まぁ、ほんの数年前までは京急蒲田以西や逗子線なんかで頻繁に見ていたんですがね…)
新型に混じりながら、まだまだもう少し奮闘の走りは続く。
この日は、つい先日引退した京急1000形ドレミファインバータ車両を追い抜く快走ぶり。
VVVFといえば、この5300形の加減速の唸りもなかなか独特で、音鉄には個人的にオススメ。
京成電鉄3400形 残り8両4編成32両
すべて撮影:7月10日土曜日
ついに昨年、3408編成が余剰・老朽化により廃車となり牙城が崩れた京成電鉄3400形。
とはいっても、元はといえば初代AE形の足回りを流用した車体更新車であり、その車歴を含めれば
まもなく半世紀を迎えようというオールドランナーであり、両数自体も少ない。
すでにAE形の車歴を超え、稼働歴を考えるとさらに疲労は蓄積しているであろう。
京成というと3600形の去就も気掛かりだが、この足回りのことを考えるとさて、というところだ。
車体も製造時期にしては珍しくなった普通鋼製だし、保守も手厚いとはいえ疲弊度は高いか。
そしてAE形由来の界磁チョッパの唸りを聴くのなら、今のうちゆっくりと、が良さそうである。
かたや同時期製造の3700形は、一部北総鉄道にリースされているが全車健在。
時期に応じて手直しを受けており、もうしばらくは一線で活躍する姿が見られそうだ。
東急電鉄8500系 残り10両6編成60両
撮影:特記以外は7月23日木曜日
そしてこの形式ほど、会社の方針に翻弄されまくった車両は近年なかなかあるまい。
東急東横線の東京メトロ副都心線直通計画が無かったら、10年以上前には消えていたかもしれない
屈指の波乱万丈な車歴を持つ形式になった感のある8500系だ。
…まぁそもそも、半蔵門線が押上まで伸びて東武線に乗り入れていることもビックリなのだが。
そんな8500系も、2020系の導入が進みいよいよ先が見えてきた感がある。
最近では、強く意識しないとめっきりお目にかかれなくなってきた。
この分では来年まで持つかどうか、というところではないだろうか。
※4月11日日曜日、東武伊勢崎線小菅駅にて
やはり注目すべきは、東武線に直通するロングラン運用だろうか。
界磁チョッパの高速回転の唸りを楽しめるのも、あと僅かになるか。
すでに東急田園都市線内のホームドア整備は終了した。
以前のような撮影余裕範囲は減少しており、実質撮影不可能になった場所も少なくない。
互いに譲り合いながら、最後の記録を粛々と進めていきたいものである。
どちらの駅もある程度ホーム幅は広いが、点字ブロックより線路側での撮影は厳に慎みたい。
ともかく、45年以上も過酷な通勤路線でよく走り抜いてきた。
残された時間は少ないが、無事故かつノートラブルで見送れるようにしたいものである。