今年は青春18キップで「北陸・山陰」方面に出かける予定でしたが、急な仕事のため中止となってしまいました。そのかわりにどこに行こうかと時刻表を見ていたところ、8月末の土・日には郡山-会津若松間に快速[SL磐梯会津路号]が走り、新津から[SLばんえつ物語]~[SL磐梯会津路号]と乗り継げることがわかりました。

 急いで指定券を購入したのはいいのですが、よくよく時刻表やDJ誌を見たところ、郡山-会津若松間に走っている[あいづライナー]は、日によって485系の「あかべえ編成」か「583系」が充当される日があるようです。JR東日本の「583系」には昨年来から乗車したいと思っており、なんとかして指定席を購入したかったのですが、いつ調べても満席で乗車できなかった経緯もありますので、会津若松-郡山間は583系を使用した[あいづライナー]と[SL磐梯会津路号]双方に乗車する計画としました。





①長野(516)→十日町(742) 123D キハ110系2連
(←十日町 キハ110-230+キハ110-225 長野→)
 長野駅からは、長野駅の朝一番列車となる十日町行きのディーゼルカーに乗車します。長野駅に到着したのが5時前でしたが、青春18キップの有効期間中からでしょうか、長野駅には若い人たちを中心に結構な人数が長野駅のシャッターが開くのを待っています(在来線ホームのシャッターは4時50分頃に開きます。)。

 飯山線の123Dは長野駅の4番線ホームに発車の5分くらい前になり、ようやく長野総合車両センターから車両が送り込まれキハ110系2連が入線をしました。
 余裕でボックス席を確保できますが、この座席のシートはあまりにも垂直に立っており、リラックスした姿勢がとれませんのでロングシート部分に席を確保して出発を待ちます。

 列車は定刻に長野駅を出発し、我が家や長野総合車両センターを横に見ながら、長い長い青春18キップの旅がスタートしました。
 飯山線に全線乗車するのも久しぶりです。飯山線は千曲川の流れに沿って加速・減速・停車を淡々と繰り返していきます。日中のダイヤですと豊野、替佐、飯山駅等で長時間の停車がありますが、ダイヤに余裕がある時間帯のためでしょうか、ほとんどの駅が1分以内の停車となっており、列車は停車・加速・減速を繰り返しながら進みます。そんな中唯一、戸狩野沢温泉駅では8分ほど停車します。ここでほとんどの乗客が下車してしまい。2両編成の車内には数名が乗車しているだけになってしまいました。

 戸狩野沢温泉駅を出発してしばらく進みますと、列車は長野県から新潟県に入ります。平日ならばこの辺から十日町に向かう人が乗車してくるのでしょうが、今日は土曜日のせいでしょうか高校生が乗車してくる程度で、さほど車内も込み合わず静かなまま十日町駅に到着しました。






②十日町(818)→越後川口(846) 183D  キハ110系2連
(←越後川口 キハ110-230+キハ110-225 十日町→)
 十日町駅では約40分ほどの待ち合わせで、列車を乗り換えて越後川口を目指します。…と思っていたのですが、183Dはそのまま123Dが担当します。123Dに乗車していたときから「この列車は越後川口行ワンマンカーです。」という車内放送が続いていたので不思議だとは思っていたのですが…。

 長野から123Dに乗車してきた人も乗り換えると思っていたのですが、どうやら北越急行に乗り換えて越後湯沢方面や直江津方面に向かった人が多いようです。40分も待ち時間がありましたので、駅の売店で新聞でも買って…と思ったのですが、十日町駅構内・駅前等にはそれらしい店はまったくありません。仕方がないので記念の入場券を購入した後、車内で発車までの時間をつぶします。出発の時間が近づいてきましたがこの列車に乗り込んでくる人はさほど多くありません。列車は十日町駅を出発して河岸段丘に沿って進んでいきます。
 途中駅からは結構な数の乗客があり、越後川口に到着する頃には車内は結構な混雑になっていました。





③越後川口(853)→長岡(916) 1729M 115系5連【N24+S8編成】
(←長岡 クモハ115-1023+モハ114-1033+クハ115-1023+クモハ115-1557+クモハ114-1516 越後川口→)
 越後川口駅では5分の待ち合わせで長岡行きの普通列車に乗り換えます。もともとホームに待っていた人と飯山線からの乗り換えの乗客で、ホームには結構な人が列車の到着を待っていましたが、長岡行きの普通列車は新新潟色の3両+旧新潟色の2両の5両編成で到着しましたので、全員がゆったりと座っていくことができました。
 列車は魚の側の流れに沿って、また、中越地震でもっとも被害の大きかった小千谷地区を横目に見ながら定刻に長岡駅に到着しました。





④長岡(928)→新津(1005) 1051M 特急[北越1号] 485系6連【T13編成】【乗車:6号車(クハ481-1025)】
 長岡からは特急[北越1号]に乗車して新津までワープをします(ワープをしないと[ばんえつ物語]に間にあいません。)。この列車、さほど混雑しないことを知っていましたので、自由席で大丈夫だろうと思い6号車の列に並びます。列車が到着すると案の定、長岡駅で大量下車がありましたので、なんなく窓際の席に座って新津まで乗車することができました。特急列車はやはりいいですね。何がいいかというと静かなのが最高です。静かな車内で目を閉じながらリラックスをしていたのですが、朝早かったせいでしょうか、うとうととしてしまい気が付くと列車は古津駅を過ぎSL[ばんえつ物語]が待つ新津駅に到着しました。





⑤新津(1014)→会津若松(1331) 8226レ  快速[SLばんえつ物語] C57+12系7連
(←会津若松① C57-180 スハフ12-101+オハ12-313+オハ12-314+オハ12-1701+オハ12-316+オハ12-315+スハフ12-102 ⑦新津→)
 新津駅からは快速[SLばんえつ物語]に乗車します。新津-会津若松間の区間をSL[ばんえつ物語]に乗車するのは初めてです(牽引機がDD53とDD51の[ばんえつ物語号]はあります。)。新津駅では編成写真等の撮影ができませんので、早々に車内に乗り込みます。最近は乗車率が落ちてきているような話も聞きますが車内は乗客でいっぱいです(チケットも入手困難でした。)。列車は定刻に新津駅を発車し会津若松を目指します。この列車、今年で登場から9年が経過するようですが、あいかわらずの人気で、沿線の有名な撮影場所でカメラを構える人も結構な人数でした。

 さて、今回私が入手した指定席は5号車1番C席です。この席はどこかというと、売店入口の横という、およそ落ち着かない席です。新津発車後は、多くの人が売店やロビーカーに押し寄せるため、落ち着いて景色等を見ることができません。こんな落ち着かない席ですが、なぜか1ボックスに私1人だけということで、ゆったりと乗車することができました(5号車1番のA・B席はイベントスタッフ用の席だったらしく、イベントが終了した喜多方から若い女の子が2人座りに来ました。)。

 津川駅では給水のための停車となります。残念ながらこの駅でも編成写真を撮ることはできませんので、機関車を中心とした撮影を行います。7~9月は月替わりのヘッドマークが掲出されるようで、なんとなくいつものC57とは雰囲気が違うような感じがします。

 日出谷駅を出発すると「ピンバッチ」の抽選会(じゃんけん大会)が行われ、車内は大盛り上がりとなりました。個人的には静かに乗っていたので、こういうイベントはロビーカーでやってほしいところです。日出谷駅を出発すると、今まで進行方向右側に見えていた阿賀川は左側に見えるようになり、ようやく緑豊かな景色を堪能することができます。

 山都駅での停車で、は多くの人が名物のそばをめがけて飛び出しますが、私はここでホーム反対側から編成写真をとります。せっかく10分ほどの停車があるのですから、ホーム等を整備してもう少し写真が撮りやすいようにして欲しいところです。
 山都駅を出発すると、多くの乗客が喜多方で降りるようで車内もざわついてきます。その後、列車は会津平野の団円地帯を走りぬけ、ばんえつものがたり号の車掌さんの元気な挨拶を聞き、無事、会津若松駅に到着しました。

【後編に続きます。】

【乗車日:平成20年8月23日(土)】鉄道コム