房総半島で運行されていた183系の置き換えとして登場したのが255系です。JR東日本の特急型車両としては初のVVVFインバータ制御を採用しました。9両5本と少数派ですが、グリーン車を連結しているので時刻表で区別できます。
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車体は初代成田エクスプレス専用車の253系と同じ車体断面を採用していますが、前面は非貫通で大型一枚窓を採用しています。前面窓下には車両愛称が表記されていて、列車愛称や行先の表示機は側面にのみ設置されています。房総の海や菜の花をイメージした明るいカラーリングとなっています。
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4号車に連結されているグリーン車は4列シートとなっています。なおJR東日本では本形式以降のグリーン車は基本的に4列シートが標準となってしまいました。荷棚の各所に柱のようなものが設けられてるのが特徴です。
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シートピッチは確かに普通車より広いですが、それでも4列シートにグリーン料金を払うのはかなり抵抗を感じます。座席は小型の肘掛け内蔵テーブルに加えて背面テーブルを備えています。また前席下にはフットレストが設けられています。今回撮影した1次車は通路のみカーペット敷きですが、2次車は座席部を含めた全面がカーペット敷きに変更されました。
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車両中央にはパーテーションが設けられていますが、これは喫煙席を半室設定していた名残です。通路に扉は無いので、どの程度効果があったのかは不明です。パーテーションはかなり大型ですが、車内に狭さを感じさせないデザインは流石です。
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デッキとの仕切り部には荷物置き場が設けられています。通路上のLED表示機脇に設けられているデジタル時計に懐かしさを感じます。後年のリニューアルで仕切りの左側に防犯カメラが設置されました。
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普通車は荷棚が一般的な造りでグリーン車より開放感を感じます。前述したように253系と同じ車体断面を採用しているので、側窓が非常に小さいです。若干天地寸法を拡大したらしいですが、画像よりも遥かに車内は暗いです。
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肘掛けの位置から側窓の下辺が高い位置にある事が伺えます。座席は背面テーブルが無い代わりに肘掛け内蔵テーブルがやや大きめとなっています。普通車のフットレストはバータイプのものが設置されています。なお座席間には肘掛けが設けられていません。
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デッキ部のドア横にも縦長の荷物置き場が設けられています。サーフボードやゴルフバッグの収納を想定しているとか。場所的に盗難のリスクがあり利用するのが心配になります。

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