えちごトキめき鉄道JR西日本から購入した北陸地区でローカル輸送に従事していた国鉄型の413系交直両用近郊型電車と外観に交直両用急行型電車の面影を色濃く残しているクハ455-701による妙高はねうまラインでの運転模様については先週もアップしましたが、今回は別の場所で狙ってみました。

 とはいうものの、私が狙いを定めて出かけていったところには既に何人かの鉄道写真愛好家の人々が三脚を立てて列車の通過時刻を待っていました。
 車を止めると農作業の方々に迷惑をかけてしまいかねないので諦めて列車の発車時間ギリギリのところで駅の脇の道にやってきて手早く撮影…。

 いままであの場所で多くの人々が撮影していることは見たことがなかったのですが…。
 そこはかつて北陸新幹線が全く開業していなかった時代、国鉄~JR東日本信越本線の良き時代だったのですが、上野から直江津までを結んでいた189系特急「あさま」や上野と金沢を結んでいた489系特急「白山」をはじめ、季節によっては遠く関西方面から北陸本線を経由して直江津から信越本線に入ってきていた長野へ向かう臨時列車の485系特急「スーパー雷鳥・信越」や軽井沢へ向かう臨時列車の583系急行「シャレー軽井沢」などを撮りに安物のコンパクトカメラを片手によく出かけていたところですが、当時はあそこで撮影する人は見かけなかったものでした。
 むしろ、線路から離れた妙高パインバレー(現在はアパリゾート妙高)へ向かう道路から妙高山をバックに広角で撮影した写真を雑誌などで見かけたりしましたし、私も信越国境に遅い春が訪れるとパノラマサイズの写真を撮ったりしていたものでした。線路際よりも列車は小さくなるものの、残雪を輝かせる妙高山をバックに走る列車を撮影した方が画になると思ったからです。

 実は今回もそうしようかとも考えたのですが、夏は早朝は全容を見せてくれていた妙高山や黒姫山など信越国境の山も日射しとともに気温が上がると噴煙のようなくもがもくもくと山頂付近から湧き出してどんどん山の姿を隠してしまうのです。
 動画も駅を出てゆく後追いとなってしまいましたが、遠ざかる列車…クハ455-701が鳴らした雪国を走る国鉄型車両特有ともいえるタイフォンとホイッスルの音が響き渡り、
(うん♪いいねぇ☆)
と、思った次第です。
 蒸気機関車の汽笛の迫力や哀愁は無いけれど、電子ホーンやミュージックホーンより旅情を誘うと思うのですが…。