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東京オリンピックが開幕し、ブログが疎かになりそうです。
翡翠色の球磨川に沿って走る『SL人吉』
昨年7月に熊本県を襲った豪雨は、南部を流れる球磨川を13個所で氾濫・決壊させ、流域に甚大な被害を及ぼしました。
また、球磨川に架かるJR九州・肥薩線やくま川鉄道の橋梁も流失させ、現在も肥薩線・八代-吉松間およびくま川鉄道全線が不通になっています。
本年3月に仕事で現地入りしましたが、現在の復旧工事の進捗から鑑みると、当時の壮絶さが容易に想像でき、かつて日本三急流のひとつに称された球磨川の流れの強さ、自然の力には絶句せざるを得ませんでした。
流失した肥薩線・球磨川第一橋梁(2021年3月)
さて、肥薩線の球磨川に沿って走る八代-人吉間・通称『川線』は、普段は風光明媚な球磨川に沿う人気の路線で、プライベートでも何回か足を運ぶ小生もお気に入りの路線でした。
そこには、観光資源として様々な列車が運行され、そのうちの一つが、『SL人吉』です。
その『SL人吉』を牽引する機関車『58654』号は、国鉄の前身・鉄道院が設計した8620形蒸気機関車の1両で、1922年に日立製作所・笠戸工場で製造され、1975年3月に人吉機関区で廃車となるまで、生涯を九州で過ごしました。
その後、肥薩線・矢岳駅前の人吉市SL展示館に保存されていましたが、1988年に復活運転を果たしました。
なお、幸いにも機関車・客車は豪雨の被害に遭わず、現在は同名称で鹿児島本線・熊本-鳥栖間で走っているようです。
来年は生誕100年ということで、『SL人吉』をアップします。
在りし日の1908年製の肥薩線・球磨川第一橋梁を行く『SL人吉』(鎌瀬-瀬戸石)
春爛漫の中、駆け抜けます。(人吉-西人吉)
肥薩線・段-坂本にて
肥薩線・人吉-西人吉にて
ご覧いただき有難うございました。
最後に、肥薩線ならびにくま川鉄道沿線の復興を心よりお祈りいたします。
そして、再び『SL人吉』を撮影できる日を心待ちにしています。