農家主屋を作る(1) 設計・外壁の制作① | 16番ゲージレイアウトのこと..など

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16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 10日振りです。

 全然大した症状ではないのですが、アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎を発症しました。

 問題はアレルギーの薬です。私はこれに非常に弱く、劇的に眠くなってしまい、とても工作などできません。

 というわけで、少し間が空きました

 さて、後日詳しく書きますが、Nゲージのお立ち台の材料調達に時間が掛かっておりまして、その間、16番レイアウト(白縫鉄道川正線)のストラクチャー制作を進めることにしました。

 下写真の楕円の位置に農家の主屋を建築します。

16番ゲージレイアウト農家主屋新築位置

 元来、ここには、二階建ての主屋が建っていました。

16番ゲージレイアウト旧農家主屋写真

 ですが、どうも形状が気に入りません。この二階家は、城郭建築で言う「層塔型」(寄棟の上に一回り小さい寄棟を積み上げていく建築様式、島原城天守閣が典型的)のような形ですが、昔の民家には、あまり類例がないようです。

 下図をご覧ください。この図は、建物を上空から見下ろしたものと思ってください。

層塔型を上から見たところ

 よく見られる二階建の民家は、右側のように、4面の外壁のうち、いくつかの面で、外壁が1階から2階まで一続きに立ち上がっています。残念ながら、左側に示す私の作例のような例は、非常に少ないようです。設計前の調査が足りませんでしたね。

 このことに気付いて以来、気になって仕方がないので、二階家を平屋に改築して隣の敷地に移転することにしました。

 そういう訳で、移転跡に主屋を新築します。新たな主屋は、長屋門に負けないよう、少し立派な建物にします。

 完成図です。

16番ゲージレイアウト農家主屋完成図

 左側は増築部分という想定です。増築の結果、瓦屋根と茅葺屋根が一体化しています。稀ではありますが、実例を目にすることもあります。

 完成図を見てお分かりの方もいらっしゃるかもしれません。基本部分は「さんけい」のペーパーキットを活用します。

さんけいの茅葺民家キット 

 このキットに増築部分を追加します。この他の主な加工点は次のとおりです。

①上の一番大きな写真では、縁側が外に飛び出しているが、縁側の右にある出入口部分を前に出し、縁側の飛び出しをなくす。

②間柱などの木部には、切り出したSTウッドを貼る。

③キットは土壁だと思われるが、白い漆喰壁に変更

④瓦葺の下屋根(←正式な呼び名は知りません)を追加

⑤障子戸を”光透過仕様”に変更

 

 最初の工作は、障子戸の加工です。

 キットでは、厚紙の上に白いシールを貼ることになっていますが、これでは照明の光が透過しませんので、障子紙に相当する部分を切り抜きます。

障子戸切り抜き前障子戸切り抜き後

 切り抜いた所は、裏からトレーシングペーパーを貼ります。

障子戸光の透過

わかりにくい写真ですが、光が見えるようになりました。

 

 次に、木部にSTウッドを貼ったり、壁を延長したり、壁を新製したりしました。現在の進捗状況はこんな感じです。

農家主屋外壁工作進捗

 木部のアップです。

外壁木部アップ

 新製した壁面です。

新製外壁全体

 設計通りだと、窓の幅が広すぎたので、窓の幅を狭くしました。

 窓の桟はコピー用紙から切り出しています。こんな感じです。

新製外壁窓桟表

表側です。

新製外壁窓桟裏

裏側です。

 大昔からある工作法ですが、パーツ利用に較べて窓の寸法が自由になるので、殆どの窓をこの方法で作っています。写真では窓の桟が薄黒く見えますが、これは、塗装時の紙の伸びを避けるため、切り出す前にアルコール墨汁をたっぷり染み込ませているからです。

 

 次の工作は漆喰壁の嵌め込みです。

 Nゲージのお立ち台の材料が届くまで、いつもよりハイペースで工作していきたいと思います。

 本日もご訪問いただき、ありがとうございました。