今回はGM完成品より、名鉄5300系(FS550台車編成・車番選択式・増結セット)です。
パッケージ
1986年に登場した車両で、優等列車で使うために2扉・転換クロスシートの車両で4両編成で登場しました。
国鉄東海道線のダイヤ改正で列車の増発されることを受け、名鉄側も5700系を大量増備したいところでしたが財政的に難しかったため、車体は5700系と同じで台車や電装機器を5000・5200系から流用することで登場した車両です。
商品情報
・品番:30275
・4両ブックケース入り
・モ5300‐モ5350-モ5450‐モ5400の4両セット
・動力なし(№5714の18.5m級コアレス動力と№8504の床下機器A20とバルクパーツのFS550台車枠パーツを使用することで動力化可能)
・足回りはピポット式台車を採用
・ライトユニット搭載、ON-OFFスイッチも併せて搭載
・ステッカー、車番インレタ、対空表記インレタが付属
・一部ユーザー取り付けパーツあり
・1箱17100円
・2019年6月発売
同時にFS550台車・動力付き基本セット(№30274)、5700系の動力付き基本セット(№30276)と動力なし増結セット(№30277)が発売されました。
この製品も含めてどれも車番は自分で選択するタイプの製品となります。
車番は5700系が5701F・5703F・5704F・5705F、5300系が5304F・5305F・5306F・5308Fが付属。
レビュー
〇豊橋寄り先頭車 モ5300
ク5300
豊橋寄りの先頭車ク5300です。
2扉・転換クロスシートでパノラマカー譲りの窓配列、前面展望を考慮した大きな窓が特徴的。
今回は2両編成で使用することにしました。
正面
行先方向幕は印刷済みではなく選択式でライトユニットに貼り付けます。
ライトユニット、窓枠、ワイパー、飾り帯は塗装済み。密着型自動連結器に電気連結器と自動解結装置の組み合わせは名鉄車の特徴の一つ。
頻繁に増解結作業があるためこのような装備になりますが…同じ増解結がある他社のように密着式連結器ではなく自動連結器になっているところがミソ。
側面
床下機器はダークグレー成型でCP関係が取り付けられています。一部切り取られていますが、5700系ク5700と同じものが取り付けられています。
先頭車の台車は当初、流用元のFS307A台車が取り付けられていましたが乗り心地の改善のため、後にこの製品と同じFS550台車が製造され編成単位でFS550台車に交換・統一された編成と、交換によって捻出されたFS315台車を先頭車のFS307A台車と交換してFS315台車に統一された編成が登場しました。
FS315台車編成は旧製品が該当します。
窓サッシや方向幕のHゴムは塗装済み。窓のカーテンレール部分はガラスパーツの裏側からも塗装されています。
くつずり、ドアの補強部も塗装されています。側面方向幕、車番は選択式で岐阜寄りに貼り付けます。メイテツウイングは印刷済みとなります。
妻面
スカーレッド一色で塗装され、手すり、幌の固定部品がモールドで表現されています。
少し卵型の形状になっているいます。
屋根
信号炎管やベンチレーターは一体成型品で、SRアンテナはユーザー取り付け品となります。
対空表記は豊橋寄りのクーラーに転写します。車体はク5700と同仕様。
SRアンテナ
ユーザー取り付けパーツでSRアンテナを取り付けました。
編成によって形状が異なり、製品では5304・5305・5306・5308編成が製作できます。
写真のような逆L字アンテナは5304・5308編成となり、名鉄形のアンテナは5305・5306編成となります。
2両の5309編成がこの仕様だったので逆L字アンテナを選択しました。このタイプの方が新形になるそうですね。
ユーザー取り付けパーツなど
ユーザー取り付けパーツで右下のランナーに新旧両タイプのSRアンテナ、ヒューズ箱(大×1・中×2・小×1)や使用しませんが避雷器などが付属。
他は増結するときに使用するカプラーポケットとドローバーパーツが付属。
5700系に引き続き、TOMIX製のTNカプラーを組み替えて使用するようにしています。
〇パンタ付き中間車 モ5350
モ5350
パンタ付き中間車のモ5350です。編成の豊橋寄りに組み込まれる電動車になります。
豊橋寄りにパンタグラフが取り付けられています。当方では中間車を5700系の6両化に転用します。
妻面(豊橋寄り)
豊橋寄りの妻面はパンタのカギ外し用の輪っか付きの紐が両側にモールド表現されています。
側面
屋根と台車以外は5700系のモ5750と同仕様。
床下機器は主制御器や断流器類が取り付けられています。動力化する際はこの車両に動力を搭載するようになります。
妻面(岐阜寄り)
岐阜寄りの妻面は先頭車と同じ形状。
屋根
屋根はPT42Lが取り付けられています。ヒューズ箱も一体成型部品となります。
パンタ周り
5700系のモ5750の時はヒューズ箱がパンタとクーラーの間に1個、クーラーとクーラーの間に
1個ずつ取り付けられていましたが、モ5350ではパンタとクーラーの間に2個取り付けられました。
そのため製品でも配管の引き回しや機器の配列が異なっています。5700系の6両化用に作られたモ5651(後の5600系)のパンタ周りはこの車両が最も近いため考えて購入に至りました。
(台車は変更する必要あり)
〇中間車 モ5450
モ5450
岐阜寄りに組み込まれる中間車のモ5450です。
5300系は全電動車編成でパンタは5700系と異なり先に紹介した中間車モ5350と岐阜寄り先頭車モ5400に搭載されるのでこの車両はパンタなし。モ5400とユニットを組みます。
妻面(豊橋寄り)
豊橋寄りはパンタの引き紐などは無し。
側面
床下機器はCP関係の部品が取り付けられています。この車両はサ5600としても使用できるので台車交換したのち、用意した部品の都合で動力化して転用します。
妻面(岐阜寄り)
豊橋寄りと同じ仕様。
屋根
屋根はロスナイとクーラーのみ。
〇岐阜寄り先頭車 ク5400
モ5400
岐阜寄り先頭車のモ5400です。2両で運転できるようにパンタや主制御器類が搭載された制御電動車となります。
正面
犬山っていう地名好きですよ。また犬山城に行きたいところであります。
側面
床下機器類は主制御器類や抵抗器類が取り付けられています。
妻面
妻面です。パンタ引き紐がモールドされています。
屋根
屋根はモ5350がベースとなりますね。信号炎管も一体成型となり、SRアンテナを取り付けます。
1編成導入
5700系と合わせて購入。
当初は中々手が出ないものでしたが、鉄コレの名鉄7700系を購入したことをきっかけとなりました。
7700系の増結相手は・・・と調べれば5300系の2両編成がよく出てきたので2両を買おうと思いましたがちょうどいいものがなく、4両となると中間が余ると悩んでいました。
調べると5700系で6両編成の時代もあったということで調べてみたら、差し込んだ2両のモ5650とサ5600は5300系のモ5350とも5450と台車を除けば同一仕様だったので購入となりました。
モ5350はモ5650にするため、台車はCPの分売品(ピポットタイプ)に交換。モ5450はサ5600にするため用意した動力台車枠の都合でこの車両をコアレス動力化。
現在は5700系に組み込んで遊べるようになりました。
FS315台車の編成も欲しくなってきてしまいますね。イカンイカン。