東急7200系 その2 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 天プラのディスプレイ・モデルの東急7200系。早速、走行モデルに改造すべく分解を開始。既に加工したよ…という方が多いと思うけど、まだこれからという方に参考になればと思い、記事にさせていただくことにした。
 まず、車体から下回りを外して、床下機器以外のパーツをすべて外したのが上の画像。全部はめ込み構造だから、スライドさせるように抜き取ればよい。一両やってみて要領がわかるとスラスラ進む。
 最初に台車枠の加工から行った。

 台車枠の上部に、床板に固定するためのツメがあるのでカットする。上段がカット済の台車枠だ。この手の加工にはプラ用ニッパーが効率的。
 純正オプションの走行化キットを用意する。走行用車輪、軸受メタル、集電ブラシ、ウエイト、ビス、ワッシャが入っている。作業中に無くしやすいビスやワッシャ、メタルは予備が入っているのは親切。ウエイトも黒染めされており、天賞堂ブランドならではの心遣いを感じる。



 台車枠に軸受メタルを取り付け、コの字形のボルスターにビス止めするのだが、この製品のビス止めはすべてセルフ・タッピング方式で、ネジは切られていない。だから台車枠の取り付けなどは、一度軽くビスをねじ込んでから、再度本作業を行った方が確実だ。素材がプラなので、無理にねじ込んで斜めに入ったり、締め過ぎて(力を入れ過ぎて)バカになってしまったりするとやっかいだ。
 軸受メタルが大きいのに驚くが、ライト類などで集電が必要な場合はメタルに集電ブラシを当てる設計になっている。車輪の円滑な回転に干渉しないように考えられた構造なのだろう。左右両輪の集電が可能だから、前後の台車の集電ブラシを結べば全軸集電もOK。
 動力は、これまた純正パーツのコアレス・パワートラックを使用した。動力を取り付ける台車に軸受メタルは不要で、車軸は遊んでいる状態になる。パワトラだから走行系の配線は不要だ。


 動力台車の組立は二種類のビスを使うが、〇〇ミリのビスではなく、ビスの大・小としているのは親切。ただし、小は結構小さいので注意が必要だ。
 台車を床板に取り付ける方式は、M台車もT台車も共通。取り付けた台車が回転してしまわないようにストッパー機能も付いており、巧みな設計に感心させられる。
 さて、試運転まであと一息だ。(続く)