皆さま、こんにちは！
今から３年前の平成30年春に
日豊本線・海崎（かいざき）駅を訪れました。
海崎駅は大正12年に開業した駅。
今ある駅舎は
開業当時から使われていた木造駅舎に代わって
平成10年前後（不確定でスミマセン）に
建て替えされたモノだそうですよ。
現駅舎が建てられてから20年しか経過してないので、
この先もしばらくの間は
駅舎が建て替えられることはないと思っていたのですが…
訪問した翌月の平成30年５月に構内で火災が発生。
この駅舎は姿を消してしまったんですって。
こんなん書くと駅舎が燃えたように思われますが、
火災の発生場所は対面側のホームとのこと。
ホームに待合所がありましたがこれが燃えたのでしょうか？
火災に関する情報が少ないものでして…
美祢線・於福駅の待合所も火災で焼失しましたけど、
普段は火の気がない無人駅の火災は
原因が気になりますね。
なお、駅舎とホームの待合所はのちに修復され、
金属支柱の簡素な難燃仕様のモノに変わったそうですよ。
ちなみにこの駅舎、
旧駅舎時代のホーム上に設けられており、
旧駅舎は広場のずっと手前側にありました。
旧駅舎の正面に植樹されてた大樹の位置にも注目です。
赤印で示した場所が旧駅舎跡地。
広場から跨線橋に繋がるスロープが
元々は駅舎から伸びていた様子がわかりますよね。
まさか直後に、この駅舎が火災に遭おうとは…
写真は山ほど撮ってきたので続いてはそれらをUP。
まずは待合所（駅舎）の中の様子からです。
海崎駅は無人駅のため、駅舎の造りはとても簡素。
駅舎は片隅に自動券売機が置かれてるだけの造りでした。
待合所の一方側には詰所があります。
構内に保線車両の留置線があるので、
作業員さんの詰所として使われているのでしょうか？
海崎駅は列車の行き違いが可能な
相対式ホーム２面構造。
２本のホームは跨線橋で結ばれてました。
日豊本線は南延岡駅まで貨物列車が定期運行中。
構内に貨物列車の停車目標が掲げられてましたよ。
さてさて、海崎駅にいるとある光景が目に入ります。
海崎駅のこの景色が大好きって方、
多いのではないでしょうかね？
駅から太平洋セメント大分工場佐伯プラントが
見えるのです！
この工場、竣工年が1926年（大正15年）だというんですから
スゴイですよね。
前身の日本セメント時代は
海崎駅から工場まで貨物専用線が伸びてたそうですよ。
下は国土地理院のサイトから転載した
昭和23年撮影の航空写真。
海崎駅からスイッチバックするカタチで
工場まで伸びる線路が見えますでしょうか。
古い歴史をもる日本セメント大分工場（佐伯）の専用線ですが、
工場が臨海エリアにあるため輸送の主力は海運。
鉄道貨物の扱い量は少なめだったそうです。
海崎駅は昭和58年時点で無人化されているので、
専用線はそれ以前に廃止された模様。
上の航空写真に専用線をゆく蒸気機関車が写ってますが、
どのような貨車が運用に就いていたのか知りたいです。
なお、当の専用線の廃線跡は
国道の拡幅用地に転用されましたが、
今でもそれとわかる遺構が見れるそうです。
生まれ変わった駅舎も見てみたいし、
近い時期に再訪の計画を立てよっと！
最後は駅名標の写真で〆。
佐伯市・大宮八幡神社の大祭に登場する
大漁旗で飾られたジョーヤラ船のイラストが描かれてました。
一般的な木造住宅は
しっかりメンテナンスをすれば
寿命は60年以上と言われてます。
駅舎の寿命はそれよりも長いはずですけど、
わずか20年でお役御免とは…
海崎駅の旧駅舎、気の毒すぎやしませんかね？
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