森上駅【愛知県】(名鉄尾西線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県稲沢市西部の住宅街に位置する名鉄尾西線の主要駅で、旧・祖父江町の代表駅、そして以前は当駅始発・終着の列車が設定されていた、
森上駅 (もりかみえき。MORIKAMI Station) です。
 
 
駅名
森上駅 (BS 06)
 
所在地
愛知県稲沢市 (旧:中島郡祖父江町)
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:尾西線  
 
隣の駅
津島方・弥富方……………上丸渕駅  
名鉄一宮方・玉ノ井方……山崎駅  
 
訪問・撮影時
2018年10月 
 
 

森上駅は地平駅で、西側のみに駅舎・改札口が設置されています。
東側から駅へアクセスするには、約90m南または約150m北の踏切を渡って西側へ回る必要があります。
駅舎は2007年に改築されましたが、高級な簡易駅舎といった感じですw 有人駅なので、駅舎は平屋建てですが比較的大きいです。
出入口は左側(北側)にあり、段差はありません。出入口の左側には電話ボックスと飲料自動販売機が設置されています。
また、ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所、タクシー乗り場、送迎スペースが設けられています。
 
 

駅前です。西を望む。右後方に駅舎があります。
ロータリー内には安倍晋三前内閣総理大臣の書で「日本一 銀杏の郷」と書かれた石碑があります。祖父江地区は銀杏が有名です。
森上駅は善光寺東海別院がある旧・祖父江町の中心市街地から2kmほど南東に離れていますが、駅前という事で住宅地の中に商店が点在しています。
約850m北西には愛知県厚生農業協同組合連合会稲沢厚生病院が、約1.5km南西には愛知県立杏和高等学校があります。
 
一方、駅東側にも住宅地が広がっていますが、西側と比較して商店は少ないです。
 
 

改札口です。東を望む。
森上駅の改札口はこの1ヶ所のみです。後方に出入口があります。
また、森上駅は有人駅で、インターホンは設置されていません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用、窓口に面した右が幅広通路で、有人改札を兼ねています。
改札口の右手前には出札窓口があり、その手前には自動券売機があります。但し、自動券売機ではICカードのチャージができませんので、チャージが必要な場合は出札窓口までお越し下さい。改札口の左手前にはベンチがあります。
また、改札内には精算窓口がありますが、磁気券用の自動精算機とICカードチャージ機はありません。精算やチャージが必要な場合は精算窓口へお越し下さい。
そして、改札の先は1番線ホームで、ホームとの間に段差はありません。
1番線に出て右へ曲がると下りの階段とスロープがあり、構内踏切に到達します。そして構内踏切を渡って左へ曲がり、傾斜がやや急なスロープを登ると2番線・3番線ホームに到達します。一応、森上駅はバリアフリーに対応しています。
トイレは1番線に出て左側にあります(多機能トイレはありません)。
尚、森上駅構内および駅前に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約300m北の「ファミリーマート」です。
 
 

下り2番線ホームに設置されている建植式駅名標です。
電照式ではありません。フレームが特徴的です。雨風にさらされているからか、色褪せてしまっているのが残念です。
名鉄の標準タイプで、隣駅もローマ字が併記されている新タイプです。
駅ナンバリングも併記されています (BS 06)。
尚、駅ナンバリングの「BS」ですが、尾西線 (びさいせん) を意味していると思われます。「B」は「尾」、「S」は「西」でしょう。
 
 

 

森上駅は名鉄の駅では珍しく、国鉄駅でよく見られる単式ホーム・島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造です。概ね南北方向にホームが延びています。
左(西)の単式ホームが1番線で、玉ノ井方(奥)は行き止まりです。以前は津島方面からの当駅折り返し列車が使用していましたが、現在は1番線に発着する定期の営業列車は存在せず、留置線として使用されています。
現在の営業列車は右(東)の島式ホームのみを使用していて、左側の2番線には下り名鉄一宮方面・玉ノ井方面の列車が、右側の3番線には上り津島方面・弥富方面の列車が、それぞれ発着します。
尚、ホームは手前の弥富方から奥の玉ノ井方へ延伸されており、古くからホームになっていた手前の弥富方は土台に玉石垣が使用されています。
ホーム有効長は1番線が5両分、2・3番線が19m車4両分です。ホーム幅は各ホームとも全体的に狭いです。
上屋は1番線が改札口に面した部分と構内踏切への階段・スロープのみに設置されていて、2・3番線が構内踏切からのスロープと弥富方(手前側)の約1.5両分に設置されています。雨天時に下車される際は津島寄りの車両にご乗車になって下さい。
2・3番線ホームにはベンチがあり、1番線ホームにはトイレが設置されています(多機能トイレはありません)。
そして、各ホームの弥富方の端(後方)には構内踏切があり、1番線の弥富寄り(上写真左側)には駅舎・改札口があります。
上写真は構内踏切より、下写真は2番線より、いずれも名鉄一宮方・玉ノ井方を望む。
 
 

こちらは2番線より津島方・弥富方を望む。右から1番線~3番線の順です。
島式の2・3番線ホームは三日月状になっていて、特に手前の玉ノ井方は狭くなっています。
写真奥に構内踏切があり、その右側の1番線に駅舎と改札口があります。
 
 

 

 

3枚とも津島方・弥富方を望む。
ホーム端に構内踏切があり、右側の1番線に駅舎・改札口があります。
 
この先、2番線を中心に左の3番線と右の1番線が合流し、住宅地の中を南下しますが、やがて周囲に畑が広がるようになると両開き分岐器を介して複線区間になります。複線区間は津島駅の手前まで続きます。尚、森上駅まで複線化できなかったのは、用地を確保できなかったためとされています。
複線区間に入ると右手に養老山地を眺めて田畑の中を一直線に南下し、やがて住宅地に入ると上丸渕駅へと至ります。
尚、森上駅から津島方は見通しが良く、望遠レンズで撮影すると2駅先の丸渕駅まで確認可能です。
 
 

2番線より名鉄一宮方・玉ノ井方を望む。
左側の1番線ホームは有効長が長いですが、ホーム端の先で行き止まりになっています。
そして右側の3番線からは保線用と思われる側線が分岐しています。
また、約3km西にある王子マテリア祖父江工場(旧・三興製紙)までの間には専用鉄道が存在していて、森上駅の先で左へ分岐していました。廃線跡は道路などに転用されています。
 
名鉄一宮方はこの先、住宅地の中を北上しますが、やがて農村風景の中を走るようになります。至る所にイチョウの木や森が見られます。しばらく同じような風景を眺めながら北上を続けると、山崎駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が森上駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。主要駅らしく構内は2面3線と広く、また無人駅ばかりの中で当駅のみが有人駅でした。駅前は綺麗な駅前広場が整備されている一方、古い町並みも残っていました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の特急に乗車して名鉄一宮駅で下車します(名古屋駅からJR東海道本線で尾張一宮駅まで行ってもOK)。そして尾西線上りの津島行き電車に乗り換えて当駅下車です。あるいは名鉄名古屋駅から津島線直通列車(佐屋行き、弥富行き。種別不問)に乗車して津島駅で下車。そして尾西線下りの名鉄一宮方面電車に乗り換えて当駅下車です。概ね名鉄一宮経由の方が早いですが、場合によっては津島経由の方が早く行ける事ももあります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。近鉄急行でアクセスされる際は近鉄弥富駅で下車の上、北側に位置する弥富駅まで徒歩で移動して(約3分)、名鉄尾西線津島経由のルートでも到達できます。関西本線でアクセスされる際は弥富駅で乗換可能ですが、同一構内(改札内)なので名鉄線の乗車券をお持ちでない場合は一旦改札を出て名鉄線の乗車券を購入の上で再入場する必要があります(ICカードはホームでの乗り継ぎが可能と思われます)。いずれにしても弥富駅経由の場合は必ず津島駅で名鉄一宮方面電車に乗り換える必要があります。そしてJR東海道本線(在来線)でアクセスされる際は尾張一宮駅で下車して、隣接する名鉄一宮駅から尾西線上りの津島行き電車に乗車すれば当駅に到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約300m北の「ファミリーマート」です。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄尾西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は森上駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)