(相模鉄道) 海老名⇔横浜 相互式乗車券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和44年11月に相模鉄道海老名駅で発行されました、「海老名⇔横浜」の相互式乗車券です。

 

 

JPR/てつどう青地紋券となります。

 

当時は「いずみ野線」はまだ未開業でしたので、この乗車券は当時の相模鉄道の全区間の乗車券となり、大人運賃は100円でした。

 

 

 

 

 

こちらは昭和46年2月に発行されました、「海老名から 相鉄線内110円区間」の金額式乗車券です。

 

 

昭和45年12月1日に実施された運賃改訂により、海老名~横浜間の大人運賃は10円値上げされて110円となりましたが、券式が相互式から金額式となっています。

 

 

 

 

 

さらに4ヶ月後の昭和46年6月に発行されました、同じ区間の乗車券です。

 

 

金額式から運賃改訂以前の相互式に戻っています。

 

この3枚の券の比較から、「海老名から 相鉄線内110円区間」の金額式乗車券は運賃改訂で発売された暫定的な券と考えられ、運賃改訂時に暫定的に発売された金額式乗車券には、改訂の前後で同額の運賃帯が存在する場合、改訂後に着駅が変わっても、同じ券を継続発売出来る利点があったのですが、当時の海老名~横浜間の相模鉄道線全区間の運賃は、社線内運賃で最も高額となる区間であり、昭和45年12月1日の運賃改訂前には「100円」が最高額で、「110円」の運賃は存在しなかった事になりますので、運賃改訂前に存在しなかった運賃帯の券でも、改訂後には暫定的な金額式乗車券が発売されていた事になります。