2021/7/3 etSETOraに乗る 広島→宮島口 | 金屋代かずおのお部屋

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(広島にはetSETOraがある!)

 

筆者が大量に購入したグリーン車の旅はまだ続きます.

最近広島市に行く機会があったため,帰りに広島→宮島口で「etSETOra」に乗車することにしました.その後,BS日テレの「友近・礼二の妄想トレイン」で,同時にデビューした「SEA  SPICA」共々紹介されたため,注目度は上がったと思います.

「瀬戸内マリンビュー」であった車両を3たび改造(「瀬戸内マリンビュー」になる前にロングシート改造されていました)して誕生した「etSETOra」は全車グリーン車であり,1号車は茶色,2号車は緑色のモケットとなっています.こちらも車内で食事・酒類が提供される「レストラン列車」ですが,「伊予灘ものがたり」ほどの豪華さではないです.「伊予灘ものがたり」がJR四国の収益上非常に重要な列車の一つである一方,「etSETOra」は地域貢献の一環である,という考えの違いは感じられますし,だからと言って「etSETOra」が良くない,ということではありません.改造費・アテンダント乗員数も異なります(「伊予灘〜」が約1.5億円・7〜8人乗務,「瀬戸内〜」と「etSETOra」が合計約0.98億円・「etSETOra」に2人乗務)し,予算に見合った貢献であれば良いと思います.ただし,この日は広島→宮島口で10名程度しか乗車していませんでした.

全ての席にはUSB充電ポートが装備されています.車内にはWifiもあるのでインターネットも心配なく利用できます.

カーテンも豪華です.

車内には「瀬戸内マリンビュー」より業務用室が広くとられています.

乗車記念撮影ボードです.「瀬戸内マリンビュー」にあった舵輪・海図など船舶を思わせる演出がなくなったのはある意味残念ですが,往復呉線経由ではないので理解はできます.

1号車にはバーカウンターがあります.そこには改造した「227系」「瀬戸内マリンビュー」「etSETOra」そして「奥出雲おろち号」のプラレールが展示されていました.

メニューとしては,西条や竹原といった日本酒で有名な地域を走ることから日本酒,そして最近人気の「瀬戸内レモン」を使用したカクテルなどが用意されます.なお,酒類をはじめとする一部の商品は復路(山陽本線経由)のみの販売です.「瀬戸内マリンビュー」より「飲み会列車」色が強くなりました.

短時間の乗車ということもあり,筆者はサイダー1本を購入しました.

途中,五日市駅で運転停車します.五日市駅到着時にバーカウンターはオーダーストップとなります.

宮島口駅に到着しました.

列車本数が多いこともあり,直ちに岩国方面に回送されます.

このような歓迎の横断幕が用意されています.

後続の普通列車にはすぐに乗り換えられます.大竹駅で回送列車を抜かすことになります.ダイヤ設定がかつかつであることが良くわかります.「etSETOra」に「DEC700型」が間に合わなかったのはやや残念でした.予算上の理由(2020年以降の事情は別です)のほか,現在のJR西日本の電気式ディーゼルカーは「キイネ87系」のみですので「HB-E300系」「GV-E400系」「YC1系」などをベースとした車両を用意できなかったことはやむをえないところはあったと思います.

 

「伊予灘ものがたり」ほどではありませんが,地元でこのような列車が設定されたことは誇りに感じます.ぜひ,7年後の全般検査切れまで無事に走り切って欲しいと思いますし,筆者も再度呉線・山陽本線で乗車できればと思います.

おまけ

カープ電車が出発するシーンが撮れました.2021年シーズンのカープ電車は2両編成で,残念ながら福山や徳山へ行くことはなくなっています.

新山口からの回送気動車列車も,広島駅へはこの時間帯の到着です.

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