こんにちは。

夏の青春18きっぷシーズンが始まり、また東京オリンピック関連で休暇が重なったことで多くの方が旅行に出かけられているようです。そんな中、芸備線・木次線の備後落合駅に乗り入れる一部の列車は、SNSからの情報によれば大変盛況なようですね。

（2021年3月の様子）

今更、新型コロナウイルスの拡大とかそういったことは現場で働かれている方々での対策や、乗車された方々が積極的に対策されているものと思いますので言及はしません。ただ、18きっぷシーズンには閑散線区を中心にままあることですが、18きっぷ利用者によって普段にないほどの乗客の増加に輸送量が追い付かないということがままあります。

こういう時、JR側で青春18きっぷ利用者による乗客増に対応するために列車をわざわざ増結したりすることはほとんどありません。実際に芸備線・木次線で増結されることはなく、いつも通りの1両編成で運行されています。突発的な乗客増により一般の利用者に支障が出ることが懸念され、実際にこの連休は一部列車で積み残しが出たとの情報もSNSで出回っています。

特に芸備線については存廃議論につながるような動きが出ていたりすることもあり、ファンからするとこの機会に乗っておこうという気持ちは理解できます。便数が少なく両数も少ないような状況になるのは地元が放っておいたのが元凶である、という意見もあります。

ただ、そもそも利用するに至る地元の方の人口が少ない地方では利用者数を稼ぐにも限界があります。それはそもそも鉄道としての地域輸送に限界があるということでもありますが、「イベント」的な、突発的な利用者の激増のために十分な機材を揃えたり車両や職員の手配をしたりというようなJRによる対応も難しいと考えます。また、そんな中で地元の利用者に迷惑がかかるのは鉄道ファンとしては望むところではありませんし、客観的に見て「自己中心的」とも取れる考え方では、鉄道ファンに対するイメージも悪くなりかねません。

このように、突発的な利用増に対し、JR側の機動的な対応は望めないしそもそも対応は難しく、対応を求めるのは酷であると考えます。加えて地元利用者への迷惑は避けたい。できれば我々鉄道ファンのほうで、妥協しながら皆で気持ちの良い利用をすることが必要なのではないかと思います。そこで最後に、個人的な混雑解消の提起をして終わりたいと思います。

①便数をずらす

混雑するのはもっぱら備後落合駅に14時台に到着する各列車で、これらの列車は乗車するまでのアクセス、乗車後の各地へのアクセスが良好であるため、便数が少ない備後落合駅界隈ではこれらの便に利用が集中するのはある種必然であると思います。

他方、他の便はその点で比較的不便であるため、逆に利用者は集中しづらくなります。例えば芸備線東区間では新見駅の始発の備後落合行き快速列車を利用して乗り換えて三次方面に抜けたり、備後落合駅に乗り入れる夕方の木次線の便を利用するなどが考えられます。管理人は2021年3月の青春18きっぷシーズンに、夕方の木次線備後落合行きに乗車して三次行きに乗り換えるという旅行をしたことがありますが、乗客数は疎らでした。このように前後の列車に分散することで、混雑が緩和できます。

接続列車が限られたり時間が早い・遅かったりと、旅行上の制約はありますが、芸備線・木次線の沿線に近いところでの宿泊も伴う旅程も考えられますので、沿線にお金を落とすという意味でも鉄道ファンとして沿線に貢献できるのではないでしょうか。

②週末を外す

ベタな提案ですが、土日祝日より平日のほうがやはり観光目的の乗車は少なくなります。備後落合駅周辺の旅程を平日に組み込むことで、混雑の緩和につながると思います。

③青春18きっぷシーズンを外す

究極的なことをいえば、青春18きっぷシーズンを外せば、備後落合駅界隈の列車は1日を通して大きな混雑は起こりにくく、好きな時間帯の列車に乗車できます。管理人も一度やってみましたが、ごく少数の地元利用者の方に混ざって乗車しました。また、青春18きっぷではせっかくあれだけの利用者がいても、青春18きっぷの利用者は切符の売り上げのうえでは利用者にカウントされませんが、普通に運賃を払って切符を購入すると利用の統計上も「利用した」として扱われるため、存続の一助にもなります。お金はかかってしまいますが、最も芸備線・木次線とその沿線に貢献できる方法だと思います。

提案としてはすぐに思いつく事かもしれませんが、これからも青春18きっぷのシーズンには同様の混雑が発生することが懸念されます。事業者であるJRの対応があってもよいかもしれませんが、鉄道ファンとして「趣味を楽しませていただく」という姿勢もときに必要ではないかと思います。誰もが気持ち良く列車を利用できればと思います。

今回は時事ネタについて個人的な感想を書いてみました。各々思うことはあるかと思いますが、気持ちよく趣味を楽しみたいという思いは共通だと思います。皆で考えて、そのような環境づくりができれば良いですね。

今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。