サンドウィッチで小腹を満たし、いわき駅構内へ戻るとそこにはカメラを持った多くの人たちが。私には彼らが何なのか、容易に想像がつきます。おそらく『撮り鉄』たちでしょう。ということは、そこには何かお目当てのものがあるはず・・・

 

 

 

それは主に新潟地区で運用されている観光列車『越乃Shu*Kura』でした。どうやらこの時期は、ここに限らず各地へ遠征し、臨時列車として運行されていたようです。それが今、たまたま私の目の前にいるという幸運。私は別に撮り鉄ではありませんが、いち鉄道ファンとしてもちろん珍しい車両には興味があります。朝からレア車両の登場3連発に、今後の旅にも期待を抱かざるを得ません。

 

これから乗り継ぐ12時14分発の原ノ町行きまでには余裕があったので、跨線橋の上や、正面からも撮影。

 

 

 

なかなかいいものが撮れました。

 

そして定刻になり、いわき駅を発車。

 

 

形式はここまで乗ってきたものと同じですが、編成は5両と短めになっています。この先は比較的閑散区間でもあるので、全く問題ないでしょう。それにしてもこの椅子も、シートが固いこと固いこと。何かといろいろ比べられるJR東日本JR東海ですが、シートの座り心地に関していえば、東海の圧勝なのではないかと個人的には思っています。まぁあくまで個人的な感想なので、異論はあるでしょうが。

 

列車は各ボックスが少し埋まるくらいの乗車率。意外と悪くはないのではと思います。中には日曜というのに、スーツを着てキャリーケースを抱えた出張風の乗客の姿も目立ちます。そんな彼らは12時37分到着の広野駅で一斉に下車していきました。おそらくは原発関連の方たちなのでしょう。

 

その後車内は閑散とした状態が続き、終点原ノ町駅には、定刻13時37分の到着。

 

 

いつかは忘れましたが、ここでは仙台からの帰りに一度下車したことがあります。確か当駅始発の上野行き特急に乗ったような記憶が・・・

 

そんな原ノ町駅の駅前は、当然というかなんというか、全く記憶に残っていませんでした。するとここで突然、写真でもわかるくらいの雨が降り出してきたので、構内へ避難します。

 

 

 

次に乗るのはこちら。14時04分発の仙台行きです。待ち時間は約30分と微妙で中途半端はありますが、無事仙台まで辿り着けそうです。

 

 

この車両を見ると、『東北に来たなぁ』と実感。ただ全車ロングシートなのは、正直ちょっと残念かなと思います。


それよりも気になったのは、この原ノ町駅には、ホームに未だ灰皿が設置されていたこと。喫煙に関しては、各社それぞれの考えがあることは理解しているつもりですが、そこだけ人だかりができていて、非喫煙者の私としては、見ていてあまり気持ちのいいものではありませんでした。

 

乗り込んだ先頭車両は、乗客は私を含めわずか5名。幸いなことに、今日はずっと空いている気がします。

 

しばらくはそんな状態でしたが、3駅先の相馬駅でかなり多くの乗客がありました。ここは人口約3万6000人の相馬市の中心駅。現在は当駅発着の列車の設定はありませんが、常磐線が全線復旧する前は、ここと浜吉田駅の間で区間運転をしていたこともありました。

 

しばらく走ると、列車は県境を越え宮城県へ。

 

このまま乗り通せば、ホテル最寄りの仙台駅まで直通しますが、それだと到着が少し早すぎます。そんなわけで、未訪問の南仙台太子堂の両駅にて途中下車。

 

 

 

 

 

この区間はおよそ10分間隔での運行で、駅巡りにはとても助かります。

 

そして今日の目的地仙台駅には、15時43分の到着。

 

 

 

ホテルまでは徒歩15分ほどと少し遠いですが、その道中で牛タンの専門店を発見。空いていたのでそのままディナーにしました。

 

 

少量ずつながら、牛タンを始め各種いろいろな盛り合わせの定食を注文。\2,000ちょっとでこの味・量なら大満足といえるでしょう。天候には恵まれないものの、この旅は何かと幸運が続きます。

 

 

ホテルも全く問題なし。明日は青森市まで向かう予定です。このままずっとラッキーが続けばいいのですが・・・