5月8日にデビューしたJR北海道の多目的特急車両『ラベンダー編成』(以下ラベ編)ですが、そのお披露目運転として翌週以降の土日3回にわたって網走、函館、釧路各方面への特急列車に充当されました。

このうち私は石北本線特急である『HOKKAIDO LOVE!オホーツク1号大雪4号のみ乗車したのですが、今回のブログはその時の事を紹介させて頂きます。

 

 

 

そのお披露目運転について、JR北海道のプレスリリース(3月26日発表)では5月8日のデビュー列車であるHOKKAIDO LOVE! FURANO号の他に、HOKKAIDO LOVE!を冠した道内各地へのお披露目運転の事についても紹介されていたのですが、残念ながらそれに記述されていた乗車証明書の配布や到着駅でのイベントは、コロナ感染者急増に伴う国の緊急事態宣言発令(5月16日~6月20日)エリアに北海道が含まれる事になった事に伴って残念ながら一切中止になってしまいました…(涙)。流石に定期列車のため、ラベ編による運転は予定通り行われましたが。

 

 

 

ラベ編デビューの5月8日は『まん防』が発令される前日で、デビュー運転もそれに伴うツアーも中止にならずに済み、何とか出鼻をくじかれる事なく済みましたが、その約1週間後には結局緊急事態宣言ですからね…。その事によって花たび そうやをはじめとした観光列車が軒並み運休になってしまい、乗車予定だった方はさぞかし落胆された事でしょう…。私も花たびそうやに乗車する予定があったので、相変わらず繰り返される緊急事態宣言と、それにも関わらず一向に終息しないコロナ禍に対して怒りをぶつけたのがこのブログです!

 

 

 

ラベ編の石北特急投入は5月15・16の両日でしたが、残念ながら初日の15日はお昼まで仕事だったので翌16日の列車に乗るため、15日は学園都市線の574Mで札幌駅に出て、ライラック25号→大雪3号で北見へ向かい、そこで1泊する事にしました。

 

 

 

札幌15:30発3025Mライラック25号は、789系のトップナンバーHE-101+HE-201による編成。ラッピングは『OKHOTSK』なので、乗換列車には相応しいかも?

ただ、この編成はHE-103/HE-203『SOYA』と共に未リニューアル車。したがって内装は従来通りの赤(または緑)と青のシートが並んでいます。このタイプの内装も、いずれHE-102/HE-202編成などと同様(789系1000番台タイプのシート)にリニューアルされると消滅する運命にあります(製造が比較的新しいHE-106/HE-206を除く。但し同編成のシートは各車同色に揃えられているためランダムの青色配置はナシ)。

 

 

 

コロナ禍の緊急事態宣言前日という事もあり(?)私が乗車した2号車指定席はガラガラ。札幌からの乗客は私も含めて3名しかいませんでした…。

尚、緊急事態宣言を挟んだ日程での旅となりましたが、当然ながら感染拡大を意図しているワケではないので念のため!いつもながら感染予防対策は入念に行った上(ダブルマスク、除菌グッズ持参、極力石鹸を用いた手洗い、混雑車内での食事をしない事など…)での行動なのでご理解頂きますようお願い申し上げます。どん底のJR北海道を救う(?)ためには乗って応援するしかありません。緊急事態宣言は私にとって『自粛しま宣言ですので!!道民だけSTAY HOMEを強いられるのはもう沢山!!道民くらい道内各地を廻らせてくれよ!!結局何度繰り返してもゼロコロナにはならない!去年の宣言時は流石におとなしくしてましたが、流石に何度も繰り返されるともう意味のない事だとわかりましたから!!但し、道外への渡航は昨夏『北の大地の入場券』購入のために奥津軽いまべつ駅(勿論閑散としてました)に行ったのみで、それ以外は一度も道外遠征はしておりません!道内の感染拡大を防ぐには、道外からの流入を抑える、またはPCR検査陰性証明などの水際対策が肝心!!

こんな事書いたら炎上するだろうか?そもそも、炎上する程読まれていれば大したもんだ!(開き直り)

 

 

 

札幌~旭川~北見の切符は『えきねっとトクだ値』で確保。

中でも大雪の旭川~北見は、えきねっとトクだ値の中で最も高い割引率(55%)を誇ります。

 

 

 

ライラックのインフォメーションボードには、この日から運転開始されるハズだった宗谷本線の観光列車『花たび そうや』のPRが…。見てて悲しくなってしまいましたが、あまりに突然の運休劇に、現場も対応が追い付かなかったのでしょう。

 

 

 

旭川駅4番線には16:55に到着。

隣の3番線に停車中の6083D大雪3号に乗り換えます。大雪が臨時列車化後に乗るのは2度目(前回はG・W中に乗車。ブログには紹介しておりません)。

 

 

 

キハ183系は外装がボロボロの車両も少なくありませんが、今回の編成中、3号車のキハ182-7551は特に酷かった…(涙)。まさにJR北海道の現状を物語る…。キハ80系時代でもここまで酷いサビ具合はなかったハズ…。まぁキハ80系の平均車齢(だいたい22、3年)よりは遥かに長く使われてはいるのですが。

 

 

 

当然ながら、車内はガラガラ。私以外にも乗り鉄の姿が見受けられましたが…。

今回乗車した1号車のキハ183-1555は、元サロベツの自由席車に使われていた車両。従ってキハ261系と同様の青いシートが並びます。サロベツの自由席仕様車は他に2両(1504、1556)が存在していましたが、1504は既に廃車、1556も長期間運用に入っておらず(※2021年4月現在車籍はある)、実際運用に入っているのはこの1両のみで貴重な存在となりました。元サロベツ車全体でもこの他にあと3両(キハ183-1501・1503、キハ182-502)しか残っていません。

 

 

 

残雪が美しい大雪山系の山並みを見ながら旭川駅を発車します。大雪山系はしばらく車窓の友となります。この日は快晴だったため、特にクッキリと眺める事ができました。尚、ガラス越しの撮影に付き映り込みやボケ(側窓のポリカ板は擦り傷だらけ…)があるのはご了承ください。

この間、ブロ友…というより今やマブダチ(?)のらんちゃん様が桜岡駅(通過)にてお見送りしてくださったのですが、残念ながら双方とも気付く事ができず…。せっかく来て頂いたのに気付けなくてすみません…m(__)m

 

 

 

陽もとっぷり暮れた遠軽駅に到着(18:57)。ここから1号車が最後尾となります。

 

 

 

今回下車する北見駅には19:57に到着。

少ない乗客を残し、終着の網走へ向けて走り去って行きました…。

 

 

 

網走線(旧池北線、後のふるさと銀河線)の駅として開業して以来110周年を迎えた北見駅。同時に開業した他の駅(置戸、訓子府)は全て廃止になってしまいましたが…。

 

 

 

この日は駅から徒歩5分程度の距離にある『天然温泉 常呂川の湯 ドーミーイン北見』に宿泊。残念ながら写真は撮ってません…(建物の密集地帯のため、写真が撮りづらい)。

 

 

爆  笑ニコニコニヤリウインクおねがいラブ照れチュームキー口笛えーニヤリプンプンびっくり笑い泣きキョロキョロショボーンえーんてへぺろガーングラサンガーンウインクおねがいラブ

 

 

翌朝はのんびり10時半位にチェックアウト(11時までOK)。中心商店街にある『菓子處 大丸』でお土産用のお菓子を購入してきました。左上から時計回りに、北海道銘菓ほっちゃれ(※はまなす編成で運転されたオホーツク1号の販売カウンターでも売られていた)、どら焼き、クルミ入りパウンドケーキ(商品名は失念…)、マドレーヌ。

 

 

 

 

そして北見駅へ。

昨日の晴天から一転、どんよりとした空模様。天気予報では午後から雨だったハズが、私がホテルを出る少し前から小雨が降り始めてしまいました…(涙)。天気が崩れるのは承知の上でしたが…。

11:28発の71Dオホーツク1号で網走へ向かいます。この列車こそ、ラベ編による運転。

 

 

 

北見駅入口にはこんなポスターが。

いわゆる『ワーケーション』のPRですが、実際にこんな事できる会社があったら羨ましい…。私はいわゆるブルーカラーなので。強いて言えば、3年前に豊浦町に仕事で行った際、余った時間で豊浦駅~小幌駅を列車で往復した事がありましたが…🤣

 

 

 

オホーツク1号の乗車位置案内。5両編成で自由席1両、最後尾1号車がフリースペースなのがラベ編である事の証です。はまなす編成の時はホーム上にセーフティーコーンに貼られた乗車口表示でしたが、北見駅も道南方面の特急停車駅と同様、液晶ディスプレイに予め表示されたアルファベットによる乗車位置案内に変更されています。

 

 

 

11:28、1番線にラベ編のオホーツク1号が到着しました。

昨年10月のはまなす編成(以下はま編)の時と同様、北見駅ホームには見物人と試乗客が結構おり、新型車両への注目の高さを物語っておりました。ただ、実際に当駅から乗車した人は少なかったです。

ヘッドマークは、トップ画像からもお判りの通り、はま編と同様シールによる2列車併記表示…。4月24日の旭川駅でのラベ編一般公開時にはオホーツク・大雪のLEDが表示されなかったので予想通りではありましたが…。

 

 

 

私は先頭5号車の自由席車(キハ261-5202)に乗車。側面行先表示もLEDではなくシールによる表示…。相変わらず石北特急は冷遇されています(涙)。号車番号上にオレンジ色のLEDが少し見えてます…。

同車はラベ編デビュー列車の時にも乗車しています。切符の写真を撮り忘れてしまいましたが、北見→網走は普通乗車券と自由席特急券との組み合わせです。

ただ…昨年のはま編の時は『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊バス』効果もあって北見からも多くの乗客が乗っていたのですが、今回はそういった激安乗り放題パスもないためか流石にガラガラで、通常の石北特急よりもさらに少ないという有様…。

 

 

 

網走湖が見えてくると、終着駅が近いのを実感します。そして網走川の流れに沿ってラストスパート。

 

 

 

12:17、終着の網走駅1番線に到着。はま編の時はお出迎えと折返し列車の大雪4号乗車客とでホームは賑わっていたのですが、今回は実に閑散としていました…。

 

 

 

勿論、私は折返しの12:35発6084D大雪4号にそのまま乗車します。通常時は到着後下車客が出場した後一旦改札口が閉鎖されるのですが、はま編の時と同様にそのまま開放されていたため、私は改札を抜けず折返し準備までの間ラベ編の撮影タイムとさせて頂きました。

 

 

 

折返し準備の車内清掃が終了し、再び乗り込みます。

今回大雪4号で指定席を確保していたのは3号車(キハ260-5302)。

 

 

 

しかし…せっかくだから1号車(キハ261-5102)のラベンダーラウンジに少しの間乗ってみようと思い、網走からはそこに席を取る事にしました。

 

 

 

先に紹介したJR北のプレスリリースでは販売カウンターでの車内販売を行う旨は記されていませんでしたが、コロナ感染拡大による『まん防』や緊急事態宣言がなければ、はま編の時と同様に沿線の特産品が販売されていたかもしれません…。

 

 

 

そしてラベンダーラウンジにお邪魔します。

私は窓に向いた1人掛け席を確保しました。

 

 

 

12:35、大雪4号は旭川へ向けて発車します。

窓向きの1人掛け席は網走湖を向いた側。このラウンジ車内に駅弁を持ち込んで食べている方も少なくありませんでした。

 

 

 

その網走湖を再び望みます。女満別駅手前までの湿地帯は白い花を咲かせる水芭蕉の群生地で、5月中旬はちょうど見頃の時期。残念ながら写真では見づらいですが…。

 

 

 

最初の停車駅の女満別あたりでラウンジを後にする乗客も多かったですが、私は北見駅までの間ラウンジを堪能させて頂きました。写真は同駅発車後すぐに入る北見トンネル(地下区間)の中での撮影。はま編同様、ラウンジの照明は凝っており暗い中の走行では良いムードを醸し出しています。

 

 

 

そして私は本来の3号車指定席に戻りました。やはり乗客の姿はまばら…。

 

 

 

旭川までの切符は特急オホーツクの札幌~網走よりも割引率が高いえきねっとトクだ値『トク50』を利用。

 

 

 

14:20、遠軽駅に到着。

お約束の方向転換、そして運転士交代のため約3分間停車します。

2枚目は遠軽のシンボル・瞰望岩をバックに撮影してみました。ここから5号車が先頭になります。

 

 

 

遠軽から先は湧別川沿いに北見峠へ向かって進みます。

 

 

 

そして石北本線最大の難所で、まだ残雪が多く残る北見峠を上ります。

尚、はま編同様に今回もタブレット端末に収録されている大橋敏夫氏/ジーン・ウィルソン氏による北見峠の解説放送が流れました。やはり石北特急の自動放送は収録されていないため、車内放送はこういった録音音源以外は車掌の肉声による放送で対応しており、チャイムも今回の大雪4号では通常使用されている4打音チャイムではなく、全て別の4打音チャイム(函館行特急北斗が森駅を出発後、北海道新幹線乗換客向けに流れるのと同じ音)が使われていました。

 

 

 

北見峠を越え、石狩川水系沿いに進み、最後の途中停車駅・上川を出た後に北海道一の大河・石狩川を渡ります。雨と雪融け水でかなり増水しているようでした。

 

 

 

大雪4号は終着駅に向けてラストスパート。

石北本線の起点・新旭川駅を通過して宗谷本線に入り、石狩川水系の牛朱別川を渡ります。

 

 

 

16:19、終着・旭川駅3番線に到着。ラベ編による石北特急の旅が終わりました。

札幌方面への乗換列車である3034Mライラック34号と並びます。

 

 

 

2日間における石北特急の運用はこれにて終了。

ラベ編は、所属基地である苗穂運転所に向けて回送されます。通常のキハ183系ならば網走行の6083D大雪3号として折返し運転されるのですが、今回は変則運転に付きラベ編回送後にキハ183系が苗穂から回送されてきます。

 

 

 

16:30、接続列車であるライラック34号が札幌へ向けて出発。

私はコレに乗らず、ラベ編の回送を見届ける事にしました。

 

 

 

ライラック34号が発車してから約5分後、ラベ編が苗穂(一旦札幌駅に入る)へ向けて回送されていきました。2日間の長距離運用、お疲れ様!

 

 

 

ラベ編を見届けた後、一旦改札口を抜けて駅西口北側にある北海道キヨスク『四季彩館』に寄ってきました。なんと!運休が決まってしまった『花たび そうや』のグッズコーナーが設けられているではありませんか!列車は幻の存在になってしまいましたが、グッズだけはしっかり販売…なかなか商魂たくましい!?昨年と同様に列車設定のタイミングが悪過ぎましたね…(涙)。

 

 

 

私はその中からボールペン(¥377)と、5月8日のラベ編デビュー列車の美瑛駅停車中にらんちゃん様から差し入れして頂いた事のある『ジュンドッグ』3種を買っていきました。ジュンドッグは帰宅後に夕食として頂きました😋

 

 

 

私は17:00発の3036Mライラック36号で札幌へ戻ります。

改札口横の液晶掲示板にも『花たび そうや』の運休の知らせが…😭

 

 

 

ライラック36号は789系HE-102+HE-202(『SAPPORO』ラッピング。リニューアル車)による編成。

 

 

 

ライラック36号に直接接続するのは、16:49に到着する稚内発6064Dサロベツ4号。

今回は通常のキハ261系基本番台車でした。

 

 

 

先程ラベ編が回送されていった3番線には、入れ替わりに17:05発の大雪3号に充当されるキハ183系が回送されてきました。いずれにしても2日間、約140㎞の距離を回送させるなんて勿体ないですね…。臨時列車扱いで客扱いすれば良いと思う…のはシロート目線なのでしょうが…。

 

 

 

ライラック36号に乗り込みます。私は先頭の6号車自由席(クハ789-202)に席を確保。

サロベツ4号からの乗換列車にも関わらず、車内はガラガラ…。

なぜ指定席のトクだ値利用でないかというと…実はえきねっと予約でライラック36号の分を購入するのを忘れてしまったからなのです…(汗)。仕方なく旭川から最寄り駅までの乗車券と、自由席特急券を別に購入した上で乗車しました。

 

 

 

途中17:32着の滝川駅では、石北特急のはま編投入時と同様、ラベ編の回送列車もライラック36号に道を譲るため小休止。17:45発のフラノラベンダーエクスプレス(上り)のスジで回送されるのでしょうか。

 

 

 

やはりこの日も、ライラックのインフォメーションボードには『花たび そうや』のPRがまだ残っていました…。私は6月5・6両日に乗車するのを予定していたのに~😭

 

 

 

札幌駅には18:25に到着。

この後学園都市線の18:45発2623Mに乗り、2日間の旅を終えました。

 

 

 

というワケで、緊急事態宣言下を挟んだ乗り鉄が終わりましたが、私が乗車するハズだった『花たび そうや』の運休のショックは計り知れず、乗車予定だった日にそのショックを癒すべく、宗谷本線への乗り鉄を敢行してきたのでありますが、その事については次回以降に紹介させて頂きます。