大阪~東京間を毎日走るプッシュプル運転の列車はJR貨物のM250形(佐川急便専用)スーパーレールカーゴが有ります。M250形は電車形の貨物列車で、列車の前後に動力車が連絡され、付随車両のコンテナ積載車両を挟んで最高速度130km/hで走る貨物電車です。

大型トラック28台分! 夜を駆ける「スーパーレールカーゴ」

 日本国内の貨物列車は、ほとんどが機関車が貨車を引っ張るスタイルとなっています。しかしながら、東海道本線ではこの例外となる貨物電車「スーパーレールカーゴ」が運転されています。
スーパーレールカーゴは、2004年に運転を開始した貨物電車。M250系16両編成によって運転され、東京側の東京貨物ターミナル駅と、大阪側の安治川口駅を、下りは6時間12分、上りは6時間11分で結んでいます。列車は佐川急便の貸し切りで、積載するコンテナはすべてSGホールディングス塗装となっています。 
 この列車の特徴は、機関車がコンテナ貨車をけん引するのではなく、自走できる車両にコンテナを積載する「電車」となっていること。電車とすることで車両性能を高め、従来の機関車けん引列車では最高時速110キロのところを、スーパーレールカーゴでは最高時速130キロと、旅客特急電車並みの高速化を実現しています。
Mc 205-1の貨物電車は空車回送列車
 
 M250系は、編成両端の各2両がモーター車となっており、モーター車には31フィート(約9400ミリ)コンテナ1個、モーター非搭載車には同コンテナ2個、編成全体ではコンテナ28個を積載可能。最大(26両編成時)で31ftコンテナを52個積載可能なコンテナ貨物列車には劣りますが、それでも大型トラック28台分の荷物を一度に運ぶことができます。  スーパーレールカーゴは、走行時間帯が深夜・早朝のため、普段見ることは難しい列車ではありますが、東京~大阪間の輸送を担う重要な列車として、人知れず夜の東海道本線を駆けています。

スーパーレールカーゴM250系貨物電車の特徴!

列車種別【高速貨】という新名称が与えられ、最高速度130km/h、カーブの通過速度も本則+20km/hという従来の貨物列車の常識を覆す高速性能で 2004年(平成16年)3月に営業運転を開始しました。表定速度は91㎞/hと東海道本線の東京~大阪間を走破した歴代の在来線列車で最速です。

 

大阪安治川口駅貨物ターミナルに到着した、Mc 205-6号車最後尾車両です。
安治川口貨物ターミナルに入線する「スーパーレールカーゴ」高速貨物電車!
 

現在は東京~大阪を6時間で結んでいる現在について。

現在の時刻表をみてみよう。スーパーレールカーゴ下り51列車のタイムライン

高速コンテナ貨物列車/日曜運休

東京貨物ターミナル2314発、川崎貨物、横浜羽沢を経て、相模貨物(001)、静岡貨物(114-116)で2分停車、愛知県に入り稲沢(322-324)でも2分停車。

JR西日本エリアに入ると、東京近郊よりも平均速度を一気にあげて東海道線を突っ走り、終点の安治川口駅には5時26分に着く。

 

by   GIG@NET

 

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