どこ鉄 〜勝手に騒ぐ | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



関東も急に夏が始まりましたね。

まるで梅雨など無かった事のように。



くれぐれも熱中症や、油断した箇所の日焼けなどにご注意くださいませ。



どこか出掛けたい所ですが相変わらず特に予定もないので、適度にエアコンを効かせた部屋の中でやっていきましょう。




まずは大野遙くんからの1枚。

海。いいですね。



単線電化のローカル線と言っていいでしょう。

海との間には交通量の多い道路があります。

踏切と道路との合流が特徴的。




ここで僕はまたしても四国に行ってしまいました。



今回は愛媛県の伊予鉄道。

海に近いこの区間を捜索、音もなく帰宅。




去年から続けてきて、時々根拠のないブームというかフィーバー(熱病)が起こります。


判で押したように房総半島へ向かった時期、最近では北関東のローカル私鉄を見すぎてどの写真の時の捜索だったかゴッチャになったり。そして最新のトレンドは四国。



フィーバーからの確保率は5%(実測値)。




ちゃんとやろう!

さて海。



=とりあえず江ノ電。



道路の向こうに駐車場のようなスペースも見えるので、そういう場所に注目して……

んっ!


ここの踏切、道路との接続が特徴的だな!



では元の写真↓


見つけた写真↓

江ノ電・七里ヶ浜〜稲村ヶ崎間の踏切、まるで四国へ行った事実など無かったような顔で確保!




ふう〜あぶないあぶない。





続きまして、中山有子さんからの2枚(同一駅)。

あ、京王だな。


ふむ。0キロポストに踏切。


京王線・東府中駅、だから京王は危険だとあれほど確保。



なぜ1枚目を見た瞬間に京王だと分かったのかは、秘密です。


(全部をバラしていたらこちらの身が持たない)





続いての2枚(同一駅)。


中山さんのパターンから考えて、こちらも京王かと思ったんだけど(線路の幅も広そうだし)、、、




こんな汚ない駅、京王にあったっけ???(言いやがった)




もう20年来沿線に住んでいますが、京王は(他の大手私鉄も大体)デザインが統一されていて、こんなワイルドな駅は記憶にありません。




京王じゃないのか?




とりあえず京王と、それ以外にいくつか思いついた路線や駅を調べてもしっくり来ず。



(決して「あの電鉄なら汚い駅がありそうだ」と思っている訳ではありません。しかし念のため今回は伏せておきます)




最初に変なことを言うから色々ややこしくなる!




話を変えよう!!




一枚目の写真左端にある表示。

ボヤけているけど「列車非常停止ボタン」かな…



これを京王と組み合わせて検索。



うむ。やはり京王のデザインか……(この車両は京王7000系)



いちおう他の鉄道会社でも検索したけれども、ここまで一致するデザインは出て来ず。




こんなに草が伸び放題の駅なんて、、ホームの白線もくたびれているし、線路の両側にホーム(向こう側は使われてなさそう)があるからたぶん終点でしょ、、でも多摩動物公園駅も綺麗になってるしな……ああっ!!!




すっっっかりノーマークだった駅が1つだけあった!!!!




元の写真↓


見つけた写真↓

京王競馬場線・府中競馬正門前駅、不覚の確保!




これは悔しい……!



なにしろ先ほどの東府中の隣。


(乗換路線図アプリより)



なぜこんな事にすぐ気づけなかったのか!



それは京王線全線のなかで唯一、行ったことがない駅だから!



という事実に今はじめて気づいた!クーッ!!!


あれほど「京王は危険ですから。」などと上から目線のドヤ顔で言った直後にこの体たらく!



唯一のウィークポイントにたった一発パンチが入っただけでガタガタに崩された気分です。



それにしても汚いなどと言ってしまい大変失礼しました!



この府中競馬正門前駅は、平日は非常に人が少ないので、CMなどの撮影でよく使われる駅です。





だから何だ!フォローが下手すぎ!





次へ行きましょう。(こんな調子で大丈夫でしょうか)



先日静岡でお世話になった、蔭山ひさ枝さんからの1枚。

こんなにアップで撮るもんですかねえ。



さて路面電車。


台車の感じとか塗装とか、どうも静態保存されている車両のように見えます。



まずは「静岡 路面電車」で検索。

静岡に路面電車が走っていたかは知りませんが、公園かどこかで保存されている可能性もあるので。


左側のクラシックなイラストが似ていますが、もう少し検索を進めたところで打ち切り。



何となく、捜査の糸を引っぱっても手応えのない感じ。



次に注目したのは。

このステッカー。


↓↓↓

この右側のやつかな。



てかカニの種類豊富!



検索で何度かつまづきながらこの丸っこいカニの出自を調べていくと、どうやら長崎市電にこの車両があるもよう。




長崎!また遠いところで!




検索で車両にアプローチ。


これだ!



まだ現役で走ってるのかな?



保存車両とばかり思っていたけど、現役だと少しやっかいだぞ(動いているから)、、



とにかく記事へ進みます。


↓↓↓

はい。



赤線のあたりに注目して下さい。


要するにこの車両はほぼ引退していて、1両が仙台へ・1両がオーストラリアへ・そして1両が長崎でまだ走っていたということです(2016年当時。現在は引退)。



まずは仙台から。

国内で止まっているのが一番調べやすい。




秋保温泉という所にあるんだな……

ここか。



画像へアプローチ。

ズバリここだ!!!!



問題写真に少し映った謎のV字鉄骨はこの屋根!

↓↓↓

(さらに背景にも注目してください)


現場のストリートビュー↓

左のナマコ壁も、右側ホームベース型の建物も一致。



仙台市・秋保温泉駅跡に展示された元長崎市電1050形、なぜここにあるのか理解できずも10分ちょいで確保!



そのやりとり↓



引かないでください。




捜索がうまく行ってもこの仕打ち。



そりゃ悲痛な川柳もできてしまうってもんです。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



一部、情緒が乱れる場面がありまして大変失礼いたしました!




次回は安定した捜査を目指します。よく言ってる気がするけど!




ではまた!