時のまち 明るい石を 掴み取る


近畿地方に梅雨明け宣言が出ました。思いっきり真夏の祭典を楽しみましょう。ちょうどタイミングを合わせたかのごとく昨日、今日とマイナビオールスターゲーム2021が開催され、熱戦が繰り広げられました。

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7月3日より9月30日までの予定で運行されるシゴセンゴー「ブルー」です(山陽須磨にて)

2試合を通して目立っていたのはセ・リーグで開幕以来首位の座を一度たりとも譲らず守り通した阪神タイガースの選手たち、そして東京五輪に出場する「侍JAPAN」の選出メンバーです。いっそのこと侍JAPAN対阪神タイガースというカードで派手に壮行試合をやっても良かったのにと思いました。

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シゴセンゴー「ブルー」は特製の青いヘッドマークを装着します(山陽須磨にて)

いっぽう、海の向こう米国でも一足先にオールスターゲームが行われ、エンゼルスの大谷翔平選手の活躍ぶりが大々的に報道されました。本当にすごいことです。あと1週間も経てば大谷選手を生んだ日本でオリンピックが開催されると全世界に期待を抱かせているのではと思われます。

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シゴセンゴー「ブルー」は4両連結の山陽6000系6010編成が使用されます(山陽須磨にて)

ところが大谷選手はオリンピックに出ません。もしかしたらサプライズで開会式に何らかの形で登場することになっているかもしれませんが、侍JAPANの選手として試合に出ることはありません。投手としても打者としても超一流の大谷選手を侍JAPAN入りすれば、きっと「世界が驚く二刀流侍」と名付けられたと考えられますが、MLBから招集を断られたのでしょうか?

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シゴセンオーをデザインしたドア横ステッカーが各車両2か所(山側・浜側)に掲出されています(山陽須磨にて)

侍JAPANのメンバーはオリンピック本番に向けてコンディションを整えなくてはなりません。オープニングラウンド(予選リーグ相当)2試合はいずれも真昼12時の試合開始であり、ファームの試合のように炎天下の屋外球場で戦うことになるのです。要するに時差対策が必要なのです。

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シゴセンゴー「ブルー」車内は日本標準時制定135周年ロゴマークをあしらったデザインでポスタージャックされています

時差対策と言えば世界中で熱戦を見守る五輪観戦者も同じです。五輪期間中は日本時間が事実上の世界標準時になるのです。日本標準時子午線である東経135度線が制定されてから135周年になるのを記念して、明石市立天文科学館と山陽電車のコラボレーション企画が開催されており、シゴセンゴー「ブルー」と「レッド」が運行されています。シゴセンゴー「ブルー」は6000系4両編成でS特急・普通車として、シゴセンゴー「レッド」は5000系6両編成でおもに直通特急として運行されます。

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青いポスターの反対側は赤いポスターになっています。「135°E 時のまち明石」と記されています

東京五輪が1年の時を待ったことで日本標準時制定135周年と見事にタイミングが合いました。東経135度日本標準時子午線が通る「時のまち明石」、明石という文字を読み解くと「明るい石」つまり金鉱石、あるいはダイヤモンドを示唆しているようで、侍JAPANがダイヤモンドを駆けめぐって金メダルを掴み取る姿が想像出来ました。

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♪時のまち越えてはるか遠い姫路を目指して(高速神戸にて)

一つ心配事があるとすれば、明石の名産「タコ」が野球選手、特に打者には縁起の良くない食べ物であることです。くれぐれもオリンピックの閉会式のエラい人の挨拶で「大谷選手を見たかった」などと言わせないように侍JAPANの選手たちにはタコの食べ過ぎに注意して頂点を極めることをお祈り申し上げます。

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メダルのように丸いヘッドマークです(高速神戸にて)

では、魚を捕まえに行ってきます!