すでに何度か記した通り、2021年7月末を以て長年勤めた会社を退職することとなり、6月21日以降は溜まっていた有給休暇の消化に充てます。幸いにも8月25日支給分の給与まで満額が保証され、さらに僅かではあると予想されるものの、退職金もいただけることも確認済み。となればこの一世一代の余暇を利用し、思い切り旅に出るというのは当然の成り行きではないでしょうか。

 

コロナ禍に何事!』という声もあることは重々承知の上で、実際その決行を危惧する知人も、いないわけではありませんでした。ですが考えてもみてください。私の旅は基本的に単独行動で、ほぼ1日鉄道に乗るだけ。いわゆる『夜の街』に繰り出すこともなければ、誰かと大騒ぎすることもありません。話すとすればお店の人や駅員さんくらいで、感染のリスクは限りなく低いといえるでしょう。第一私は完全に人見知りであり、他人と話すことはまったく好きではありません。まぁ別にコミュ障というわけではなく、よく旅先でいろいろ道を聞かれたりすることもあるにはあるのですが。とにかくそんなこともあり、人生初の北海道への大旅行を、この機会に計画したわけというです。

 

期間は7月4日(日)~15日(木)までの11泊12日。これまでも何度か長期に渡る旅してきた私の中でも、一番の規模といえる壮大な旅となりました。

 

今回利用したのは主に『北海道&東日本パス』『北海道フリーパス』。ざっくりいえば、前者を利用し北海道に上陸後、後者で思い切り道内の鉄道を乗りまくるという計画です。7月20日まで待てば、青春18きっぷも通用可能で、費用ももう少し抑えることはできましたが、さすがにそれまでは待てません。それにその期間になれば、混雑も7月前半より増すことも容易に想像できます。おかげさまで資金の面ではあまり心配がなく、比較的余裕もあり。もちろん不要な出費は避けるのは当然ではありますが・・・

 

そして帰路は苫小牧から名古屋まで、フェリーを利用しての2泊3日の船旅。船酔いが若干心配なものの、長距離フェリーの旅、というものへの憧れには敵いませんでした。実際は特に酔うこともなく、その心配も杞憂に終わったのは良かったと思います。

 

日程を組むのは正直とても苦労しました。制約がなく、自由があり過ぎるのです。しかもそれでいて道内の鉄道は運行本数が少なく、札幌近郊の一部区間を除けば閑散線区ばかり。頭をフル回転させなんとか行程を決め、ホテルやフェリーを予約し準備が整いましたが、残念ながら全鉄道路線に完乗することはできませんでした。まぁそれに関しては、また来ればいいだけのことです。

 

ちなみに各日の宿泊地と1泊の価格は下記の通り。

 

・7月4日(日)  アパヴィラホテル仙台駅五橋(\4,000)

・7月5日(月)  アパホテル青森駅東(\3,500)

・7月6日(火)  アパホテル函館駅前(\3,500)

・7月7日(水)  東横イン札幌駅北口(\4,950)

・7月8日(木)  サフィールホテル稚内(\14,000)

・7月9日(金)  ホテルルートイン網走駅前(\7,300)

・7月10日(土)  東横イン釧路十字街(\5,415)

・7月11日(日) ホテルノースアイ留萌(\6,100)

・7月12日(月) アパホテル札幌(\3,500)

・7月13日(火)~15日(木) 太平洋フェリー特等(\25,300)

 

宿泊費に関してはかなり抑えることができたうえ、利用してみての感想も概ね満足だったかと思います。

 

以上、簡単なプロローグとなりましたが、次回より本編のスタート。それではお楽しみに・・・