学園都市駅【兵庫県】(神戸市営地下鉄西神・山手線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市西区東部の丘陵地帯に開発された神戸研究学園都市の中心部に位置する神戸市営地下鉄西神・山手線の駅で、駅周辺には大学が集積しており、地元住民のみならず学生の利用も多い、
学園都市駅 (がくえんとしえき。Gakuentoshi Station) です。
 
 
駅名
学園都市駅 (S 14)
 
所在地
兵庫県神戸市西区 
 
乗車可能路線
神戸市営地下鉄:西神・山手線  
(※) 正式な路線名は西神延伸線です。  
  
隣の駅
新神戸方・谷上方……総合運動公園駅   
西神中央方……………伊川谷駅  
 
訪問・撮影時
2018年8月、2021年2月 (車両・改札・駅名標)、3月 (西口のみ)  
 
 

学園都市駅は地下鉄の駅ながら掘割駅で、東西方向に延びる幹線道路・西神中央線の中央分離帯部分にホームがあり、その上層に橋上駅舎が設置されています。
橋上駅舎は3階建てで、かなり立派です。1階に改札口、2階・3階はテナントが入居しています(コンビニ「ファミリーマート」など)。
東側の駅前広場(陸橋上)に面してメインの出入口が設けられていて(東口)、南側(左)が南出入口、北側(右)が北出入口です。東口は1階相当に位置しますが、1階フロアより少し高い位置にあり、段差は階段とスロープで解消しています。
また、2階の西側には西出入口があり、南北からアクセスできます。
そして、東口前(北出入口側)にはバスターミナルが、西出入口の北側にはタクシー乗り場を有する一般車用のロータリーが、それぞれ設置されています。
写真は駅東側より西を望む。
 
 

こちらは北出入口より駅舎を望む。南西を向いて撮影。
左側にバスターミナルがあり、発着する系統は舞子駅など垂水区方面が多いです。また、近くにインターチェンジがある神戸淡路鳴門自動車道(明石海峡大橋)を経由して淡路島方面へ向かう高速バスも発着しています。
右手(北)には商業施設「キャンパススクェア」があります。
 
 

北出入口より北を望む。左後方に駅舎があり、右手にバスターミナルがあります。
正面には商業施設「キャンパススクェア」があります。「イオンフードスタイル(旧・ダイエー)」が核店舗で、飲食店などの専門店も入居しています。
左の建造物は多目的アリーナ「ユニバードーム」で、イベント空間になっています。
「キャンパススクェア」1985年に開催されたユニバーシアード神戸大会に合わせて造られ、大会期間中に選手村として使用後、商業施設として開業しました。
 
 

駅東側の跨線橋より北を望む。
左の離れた位置に学園都市駅があり、左前方にバスターミナルと「キャンパススクェア」があります。
駅北側は住宅街になっていて、駅近くにはマンションが多いですが、駅から離れると一戸建て住宅中心の街区が多くなります。
また、商店は駅前に集中していて、住宅街の中ではほとんど見られません。
そして、学園都市である事から学校が多く、駅北側には流通科学大学(北約500m)、神戸市看護大学(西口の北西約850m)があり、公立の小学校、中学校も存在します。
尚、奥へ延びる道路(県道65号神戸加古川姫路線)を1kmほど進むとニュータウンは途切れて農村部に出ます。風景のギャップが凄いです。
 
 

駅東側の跨線橋南より南を望む。
右後方に学園都市駅、バスターミナル、「キャンパススクェア」があります。
駅南側は住宅が少なく、写真右の駅南西側にUR都市機構(旧・住都公団)の集合住宅が多数立ち並んでいますが、戸建住宅はありません。
写真左は神戸市外国語大学のキャンパスで、この大学が一番駅に近いです。
駅南側には他にも神戸芸術工科大学(南約450m)、兵庫県立大学(旧・兵庫県立神戸商科大学。西口の南西約500m)、兵庫県立伊川谷北高等学校(西口の西約900m)、神戸市立工業高等専門学校(神戸高専。東約1.2km。最寄駅は総合運動公園駅)があります。神戸高専の東側には学園都市南側で唯一の戸建住宅街があります。
そして、写真奥(南)へ延びる幹線道路(神戸市道)を900mほど進むと垂水区小束山地区に到達します。小束山地区もニュータウンですが、郊外型店舗が多いです。
余談ですが、神戸芸術工科大学の敷地内地下を山陽新幹線のトンネルが通っています(新神戸~西明石間)。
 
 

こちらは西口(北側)です。南を望む。
左側に見える橋上駅舎2階の西側に出入口があり、接続する自由通路により南北と結ばれています。スロープの出入口で、バリアフリーに対応しています。
出入口の左には駐輪場があり、右側にはロータリーがあります。
 
 

西口(北側)の駅前です。西を望む。左に出入口があります。
こちらには一般車用のロータリーが設けられています。
駅北西側は住宅街になっていて、商店はまず見られません(右後方に「キャンパススクェア」があります)。
北西約850mには神戸市看護大学があり、その手前には学園西町公園があります。
 
 

こちらは西口(南側)です。北を望む。
手前に出入口があり、右奥に橋上駅舎があります。
南側には歩行者用の駅前広場はありますが、ロータリーはありません。
 
 

西口(南側)の駅前です。南を望む。後方に出入口があります。
駅南西側も住宅街が広がっています。集合住宅ばかりです。商店は少ないです(左側にコンビニがあります)。
南西約500mには兵庫県立大学(旧・兵庫県立神戸商科大学)があります。
 
 

こちらが西口の駅ビルへの出入口です。東を望む。左が北側、右が南側です。
どう見ても駅の出入口ではなくビルの出入口ですw
出入口は2階にあり、ビル2階を東へ進むと1階改札口に下りる階段・エレベーターがあります。
そして、出入口の左側には屋根なしの休憩所があります。
 
 

駅舎1階にある改札口です。西を望む。学園都市駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
後方に東口(北出入口、南出入口)が、左手に西口(2階)に通じる階段と上りエスカレーターがあります。
左後方には東口とを結ぶスロープがあります。その途中に2階(西口方面)・3階とを結ぶエレベーターが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が多数並んでいます。一番右が幅広通路で、右端には有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードチャージ可能)。
改札内にはトイレと多機能トイレもあります(多機能トイレも男女別)。
掘割(地下1階相当)にある各ホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
また、2階への階段・エスカレーターの裏手には売店「ファミリーマート」があり、さらに2階フロアにはコンビニ「ファミリーマート」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

2番線ホーム側壁に設置されている時刻表、路線図と一体になった駅名標です。
非常にシンプルで、飾りっ気がありません。
この駅名標には駅ナンバリングが併記されていません。
ちなみに学園都市駅の駅番号は「S 14」です。
 
 

こちらは2番線ホームの支柱に設置されている駅名標です。
前駅は書かれていませんが、自駅と次駅の駅ナンバリングが併記されています。
そして中央には「たがみ眼科医院前」と書かれていますが、副駅名なのか広告なのか、分かりません…。
 
 

学園都市駅は相対式ホーム2面2線の掘割構造で、東西方向にホームが延びています。
幹線道路である西神中央線の中央分離帯部分にホームがあります。
左(北)が1番線で三宮・新神戸・谷上方面、右(南)が2番線で西神中央方面です。
 
ホーム有効長は8両分ありますが、現状は6両編成の列車しか運行されていないため、両端各1両分は柵により立入禁止になっていて、その部分には上屋もありません。
2021年2月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は非常に広いです。尚、Wikipediaでは「2面4線にできるようにもなっている」と要出典の文章がありますが、用地だけ見れば理論上は2面4線化は可能なものの、現状はホーム外側の県道すれすれの位置に階段・ES・EVがあるため、これらを移設したりホームを縮小したりしない限り2面4線化が不可能です。全列車が各駅停車で、しかも西神中央駅より先への延伸が見通せない事から、学園都市駅を2面4線化するメリットは極めて低いでしょう。但し、朝ラッシュ時にポートライナー並みに混雑して、もっと間隔を詰めて運転するとなれば交互発着用に2面4線化(2面3線化)する意味もあるかもしれませんが…。
 
上屋ですが、電車が停車する全6両分に設置されています。新神戸方(奥)は駅前広場のバス道や橋上駅舎に覆われています。こちらの西神中央方は晴れると明るいです。
写真は2番線より新神戸方・谷上方を望む。
 
 

こちらはホーム中ほどより西神中央方を望む。右が1番線、左が2番線です。
新神戸方(手前)は駅前広場のバス道や橋上駅舎に覆われていて、地下駅のように暗いです。
各ホームにはベンチがあり、少なくとも1番線には飲料自動販売機が、2番線には公衆電話が、それぞれ設置されています。
 
 

 

2番線より新神戸方・谷上方を望む。
少し先に両渡り線があり、学園都市駅での折り返しが可能になっていますが、この渡り線を使用する定期列車は設定されていません。この渡り線は1985年の開業時~1987年の西神中央延伸時までは当駅が終着駅だった名残でもあり、西神中央延伸後も1993年まで新神戸方面からの当駅終着・始発列車が設定されていました。そして1996年までは、総合運動公園でのイベント(グリーンスタジアム神戸でのプロ野球(オリックス)公式戦など)開催時に名谷駅折り返しの列車が当駅まで臨時延長運転されることがありました(Wikipediaの本文を引用)。
 
この先、左右に学園都市の風景を見ながら幹線道路である西神中央線の中央分離帯を東へ走り、左へカーブすると神戸淡路鳴門自動車道をアンダーパスします。その後はトンネルに入って西神中央線を離れ、学園都市を出て須磨区に入り、神戸総合運動公園の地下を走るようになります。そしてほっともっとフィールド神戸(グリーンスタジアム神戸)の北側を右へカーブしながら走るとトンネルを出て、地上駅である総合運動公園駅へと至ります。
 
 

2番線より西神中央方を望む。
この先、左右に学園都市の風景を見ながら幹線道路である西神中央線の中央分離帯を西へ走り、下り勾配で右へカーブすると進路を西北西に変えて地下トンネルに入ります。トンネルを出ると学園都市を離れ、田園が残る伊川谷のローカル風景の中を高架区間で右へカーブしながら走ります。そして進路を北西に変えると伊川を渡り、高架駅である伊川谷駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が学園都市駅で下車(乗車)したのは1990年代に1回と、2018年、2021年の計3度です。1990年代は駅近くの某大学を受験するため下車しました(私は大阪府の大学に進学しました)。そして2021年は用事で、2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。地下鉄の駅ですが地上にあります。掘割を走る幹線道路の中央にホームがあり、その上の地平部に駅舎があるという、典型的な関西のニュータウン駅です。駅前には商業施設「キャンパススクェア」がありますが、名谷駅や西神中央駅と比較してコンパクトな印象でした。駅前商業地区の周囲には住宅街や大学・高校があります。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央行き電車に乗り換えて当駅下車です(名谷行きには乗らないで下さい)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですとJR神戸線・阪急神戸本線・阪神本線で三ノ宮駅・神戸三宮駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央行きに乗り換えて当駅下車です。尚、三宮より先の駅でも地下鉄に乗換可能ですが、運賃は三宮乗換の方が割安になります。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅と駅前にコンビニがあり、駅前や「キャンパススクエア」内にチェーン店を含めて一定数の飲食店があります。早朝や深夜の訪問でない限り事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、神戸市営地下鉄西神・山手線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は学園都市駅でも途中下車されてみて下さい!
  
(参考:神戸市交通局のHP、キャンパススクェアのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)