鉄道ダイヤ情報7月号特集「信号大集合」は中身が濃かった | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

もう8月号が出るから先月号の話になるが、「ダイヤ情報」の今年7月号の特集「信号大集合」はかなり読みごたえがあった。

 

このごろはダイヤ情報は買って読んでおらずたまたま久々に買って読んだがかなり満足だった。この雑誌は車両や旅行、撮影や乗車のような趣味的な内容がメインだが車両や路線と違って普段注目されにくい信号や閉塞の仕組み、保安装置について特集するのは稀有だと思う。

 

信号の基本的な解説、三河島事故以来の事故による保安装置の改良の歴史が書かれているほか、埼京線のATACCSと信号や閉塞についてわかりやすく解説してある。信号や閉塞の実例の紹介は都市路線は中央快速線、ローカル線は津軽鉄道、北条鉄道、明知鉄道が紹介されているがローカル線は鉄道ファンに物珍しさで人気の腕木式信号機やタブレット閉塞だけではなく特殊自動閉塞式対応集中連動システム、票券指令閉塞式といった旧来の閉塞システムを置き換えるという事であまりファンに関心がもたれていない現代的なローカル線の閉塞システムの実例を詳しく解説している。

 

明知鉄道はタブレット閉塞や腕木式信号機を廃して集中連動システムで岩村駅の信号扱係員を廃止して省力化が図れたこと、北条鉄道は法華口の交換設備新設を機にICカードを活用した閉塞装置を取り入れたこと、といった事業者の取り組みを知ってローカル鉄道への関心がふかまった。