クモヤ145、おおさか東線を抜けて | Natural pathway

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JRメインで撮影していましたが、最近は近鉄などを撮影する機会が増えてきました。月1程度で記事を上げることを目標にしています。

こんばんは。昨日はおおさか東線へお出かけしていました。お目当ては奈良電車区まで回送されるクモヤ145形です。

 

表題にあるおおさか東線とは2008年に久宝寺-放出間を、2019年には放出から先の新大阪までの区間が開業した路線ですが、クモヤ145が放出より先の区間を走行するのはもしかすると今回が初めてかもしれません。

 

そんな珍しい記録を求めて放出~久宝寺間や東線開通後であることが分かりやすい鴫野駅で記録することも考えましたが、最近はどうも撮影者が多くてやりにくいので絶対に自分1人しかいなさそうな場所で撮影することにしました。

 

考えた場所はいくつかありますが、今回はかつての鉄道名所である赤川鉄橋に決めました。ここは「赤川仮橋」として線路の横を並走するように歩道が敷かれていた全国でも珍しい鉄道・歩道者の併用橋でした。仮橋というのも元から複線化を視野に入れていたかららしいですね。

 

歩道が線路に変わり、すでに当時のような魅力がなくなったと思われるかもしれませんが、実はこの鉄橋の背景にはうめきたの高層ビル群が並んでいるという見どころもあります。中々絵にするのは難しいですが、夜にここで撮影すれば夜景をバックに走行する鉄道を撮影できるのではないかと考えました。

 

そんなことを考えて現地に到着してみると

暗い

 

まあそりゃそうなんですけどね。光源になるものが全くありませんし。ここを走行する濃い青色の車両…流石にまともに色を出せる自信がありませんでしたので、色々考えながら時刻表を見ていると良い時間に対向の普通電車があるじゃないですか!一か八か賭けで対向の201系の室内灯の明るさでクモヤ145の特徴的な窓を浮かび上がらせたらかっこいいのでは?と考えました。今更後戻りしている時間はなかったので前走りの普通電車で流し撮りのピントを確認します。概ね問題なさそうでした。

 

本番の時間。先に201系がモーター音と鉄橋を渡るジョイント音を響かせながら左方から接近してきました。そっちに意識をしつつ右方から列車が来ないか注意して耳を澄ませます。「来た!」。MT54の爆音を響かせながら鉄橋に差し掛かりました。ファインダーの右半分にクモヤを写しながら追従します。201系とすれ違い、背景にビルが出てきた辺りで連写!その結果がこちらです。

 

 

回6354M クモヤ145-1007+クモヤ145-1003

JR淡路-城北公園通りにて 2021/7/12

 

ドキドキしながら結果を確認すると脳内に思い描いていた光景がきちっと記録されていました。偶然にも特徴的な大窓にトラスがかからず、顔にも斜材が被らないという素晴らしいタイミングでシャッターを切れていたようで大満足。今回のクモヤは前パン先頭でしたが、それもよく分かる写真になっていて最高です。

 

今回の苦労した点としては、分かる人が見れば赤川鉄橋だと分かるディティールを残すことでした。真っ暗とは言え、シャッタースピードを落としすぎるとここかどうか分かりません。(もちろん夜景がきれいに流れてそれはそれでありかも知れません)

そんなわけで、今回は前走りで確認しつつ1/25秒で勝負してみました。その反動でf/2.8にも関わらずiso12800です。こんな設定にも関わらずまあまあいい感じに撮れたかなと自己満足に浸っています。

 

最初に言ったおおさか東線初走行(多分)という珍しさですが、クモヤ145はマヤ検や最近ではスマベス配給なんかでここを通っていたわけですが、城東貨物線の頃にここで緑の201系と出会うことは絶対にありません。撮影後に気づいたところですが、そういう意味ではおおさか東線開業後の赤川鉄橋と分かる人には分かるカットになったのではないかなと思います。

 

長々と書いてしまいましたが、要するに、久々に色々考えて写真を撮ってお目当ての臨時列車で他人からの評価はどうか知らないけど自分としてはそこそこいい写真を撮れて満足だったんですよというお話でした。本日は以上です!