番外 様々な運行している姿が見られています、佐世保市内2事業者によって運行する、「特定貸切」の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 長崎県佐世保市内の2つのバス事業者には、長崎県北部・上五島地区・佐賀県伊万里地区を運行します西肥自動車(西肥バス)、かつては旧佐世保市交通局(佐世保市営バス)の子会社で、現在は西肥バスに移管しました路線を中心に運行されておりますさせぼバスの2社がありまして、これら2社によりまして佐世保市内の路線が運行されている事はこれまでも当ブログでもご紹介しておりましたのでご存知の事と思います。

 

 これら事業者には、上の画像にもありますように貸切バス事業も行っておりまして、させぼバスには目玉車両として西鉄バスから移籍しました元西鉄バス「はかた号」専用車でありましたダブルデッカー(三菱エアロキング)が所有しておりますし、貸切バスの運行も、長崎県内をはじめ、九州内までも運行されている姿も見られております。

 

 

 しかし、ご存知のように「新型コロナウイルス」によりまして、貸切バスも稼働率が下がっております。けれども、これら事業者では「特定貸切」の運行を行っておりまして、本来の貸切の姿は少なくなってはいますが、それでもそう言った「特定貸切」の形での運行する姿は見られているのが現状ではあります。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、両事業者で見られます「特定貸切」の姿を各社収める事ができておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは、させぼバスであります。させぼバスの特定貸切では、佐世保市内にあります特別支援学校のスクールバスを旧佐世保市営バス時代から請け負っておりますが、それとともに見られておりますのが、こちらも旧佐世保市営バス時代から見られております、佐世保競輪場の無料ファンバスの運行であります。

 

 佐世保競輪場の無料ファンバスは、佐世保駅前~佐世保競輪場間を運行されておりまして、レース開催中には30分~1時間おきに運行されております。

 

 使用されております車両は、令和2年より上の画像にあります日野セレガ(C023・日野KC-RU1JHCB)が導入されておりまして、元は佐世保市内にあります「ハウステンボス」の観光バス部門でもありますハウステンボス観光が所有していた車でありまして、移籍を機に佐世保競輪の特定貸切として転用されるに至っております。

 

 ちなみに、ハウステンボス観光からの移籍車には画像のヒュンダイユニバース(C024・LDG-RD00)も所有しておりまして、こちらは画像のようにハウステンボス観光時代の青一色の塗装を残しております。

 

 (ハウステンボス観光、佐世保230あ・115時代)~恐らく後に上の画像の姿に変わっているようです

 

 また、三菱エアロエースのショートタイプでありますMM(C022・PDG-MM96FH)が令和元年に導入されておりまして、この車に関しましても無料ファンバスに使用される事があります。この車の前事業者はわかりかねますが、サロン付きでもありますので、少人数での貸切運用にはもってこいではありますが、現状を考えますとこのような運行もわからなくはない所ではあります。

 

 また、日野セレガ・三菱エアロエースMMよりも多い乗車定員で運行されております元日の丸自動車興業の三菱エアロバス(C014・KC-MS829P)も使用される事がありますが、この車に関しましては「コロナ対策」を行っておりまして、各座席にはその下の画像にもありますようにビニールシートが天井からかけられておりまして、万全な対策がなされている事がわかります。尚、この車も定員は通路側が使えない事から半分の23名ほどになっているようであります。

 

 (各座席シートが天井からかけられています)

 

 ちなみに、この佐世保競輪前専用車と言いますと、画像の日野レインボー(C017・P-RR172DA)でありましたが、日野セレガ導入に伴い廃車となっております。この車は、令和2年の廃車までさせぼバス最古参として存在しておりまして、31年にわたりまして使用されておりましたが、末期は「コロナ対策」によりまして通路側の使用ができなくなっていた事もありまして28名の定員に対しまして13名までしか乗車できなくなっておりました。

 

 

 次は、西肥バス)が運行します、九州文化学園(九文)運行時の姿をご紹介してまいります。

 

 (H173・日野U-RU2FTAB)

 

 

 長崎県佐世保市にある学校であります九州文化学園では、平成21年より一部のルートが西肥自動車(西肥バス)に運行を委託しているルートが存在しておりまして、それによりまして九州文化学園自家用から西肥バス所有となる事から緑ナンバーに改番されましたり、さらには西肥バスの貸切車両も塗装を変更してスクール用に使用されるようになるなど、変化が見られておりました。

 

 現在は、後述のように一般の貸切から転用されました車が見られておりますし、昨今の「新型コロナウイルス」の件もありまして既存の貸切車による運行シーンも見られておりますが、過去にはこれからご紹介します姿も見られておりました。

 

 

 画像は、過去に撮影しておりました自家用車の姿であります。その自家用車の中には、元は大阪空港交通からの移籍車で、画像でもわかりますように西日本車体(西工)S型ボディ(58MC前期型)を架装した三菱エアロバスも存在しておりました。

 

 この車は平成2年式でありまして、大阪空港交通時代からの特徴としましては、画像からはわかりにくいですが横開き式のトランクや、窓が1番目の部分が「サンダーカット」となっているのが特徴でありました。さらに平成2年式と識別する点ではドアが折戸である(平成元年式の場合は2枚スイング扉)のが特徴でありまして、ここで平成2年式と識別する事ができておりました。

 

 また、形式はU-MS729SとU-規制車となっておりますし、三菱エアロクィーンで採用されるような355馬力の高出力であったのがこの車の特徴でありまして、大阪空港交通時代は一体どんな所まで運行されていたのか気になる所でもあります。

 

 

 ちなみに、この九州文化学園ではもう1台西工C-Iが導入されておりましたが、この車も元は大阪空港交通からの移籍車でありまして、形式はU-MS821Pとこちらも高出力車であったのが特徴でありまして、やはり両開きのトランクが特徴でありました。尚、西肥バスに移籍歴がありませんでしたので白ナンバーで全うしたようであります。

 

 (平成21年撮影)

 

 

 一方、こちらの車F563(P-MS725S)は、元は熊本電鉄に所有していた車でありましたが、熊本電鉄で廃車後に九州文化学園が購入しておりまして、以下画像にもありますように白ナンバーで登録されてありました。ちなみにこの時の時点では熊本電鉄のシートカバーも残されておりまして、かつての事業者の特徴も見られておりました。

 

 F563の平戸営業所所属時であります。登録後は、その平戸営業所に所属しまして、平戸方面からの通学者を運んでおりましたが、その後廃車へと至っております。

 

 

 さらには、この車(H150・日野P-RU607BB)は、元々西肥バスの貸切車として使用されていた車でありましたが、平成21年にこのスクール運用に転用されております。それにしても、これまでは「シルバーブルー塗装」であった訳ですので、このような姿に変わった事は違和感さえも感じさせられました。尚、登録ナンバーが佐賀ナンバーでもわかりますように、この車の所属は伊万里営業所でもありました。

 

 

 そして、(H257・日野U-RU2FTAB)です この車は、元は西鉄観光バス→西鉄本体からの移籍車(元社番8685)でありまして、塗装変更の上九州文化学園のスクールバスとして使用されておりました。特徴としましては、やはり西工C-II架装車であったのが大きな特徴であると言ってもいいのではないかと思いますが、今回の「nimoca」導入など西鉄と提携を組んでおります西肥バスでもありますので、このような移籍車の導入もわからなくはなかったのではないでしょうか。

 

 

 さて、こちらは今回収めておりました画像であります。現在の「九文」専用車には上の画像・以下画像の「シルバーブルー塗装」でありますU-規制の日野セレガや西工C-I架装車、純正三菱エアロバスの古参車両が見られておりまして、今回も複数台が運行されておりました。

 【いずれも日野セレガ(U-RU2FTAB)】

 (H179)

 

 (H188)

 

 (F476・三菱U-MS826P)

 

 (F579・三菱U-MS826P)~元西鉄バス大牟田

 

 

 しかも、この日この中には、三菱エアロエースやいすゞガーラなどと言った車さえもこのスクールバスの運用に入っておりまして、「新型コロナウイルス」の影響によりまして休車となっていた車も多い中で、このようにスクール運用に入る姿が見られておりまして、暇を持て余しております貸切車両にありまして、このような形で稼働する姿も見られておりました。

 

 (F552・三菱BKG-MS96JP)

 

 (F632・三菱QTG-MS96VP)

 

 (F647・三菱PJ-MS86JP)~移籍車

 

 (Z914・いすゞQRG-RU1ESBJ)

 

 本当に、こう言ったスクールバスの運用が存在している事で、このようなイレギュラーな姿が見られる分正直ありがたい事ではないかとは思いますが、やはりこういった運用があるだけでもいいのではないかとは思います。やはり暇を持て余すよりはいいのではないかとは思いますので。

 

 

 今回は、西肥バス・させぼバスで見られます「特定貸切」の姿と称しまして皆様にご紹介しましたが、何と言いましても「新型コロナウイルス」の影響が互いにあった事は否めない所ではありますが、それでも先述のように稼働する機会があるだけでもいいのではないかと思う所ではあります。やはり、こんな中でありましても動くする姿が見られるだけでもいいのではないかとは思いますので。とにかく、貸切車に関しましては正式な貸切として運行する姿がまた見られるまでの間、こういった運用でしのいでいただければとは思いますし、まずはまた正式な貸切運用としての姿が見られるようになる事を願いたい所ではあります。