東京の地下を走る大動脈、TTR東京トランスポーテーションレールウェイの中から東陽線が鉄コレ化…!
…という茶番は置いておいて、2005年公開の映画交渉人真下正義にて、東京の地下鉄役として“出演”していた神戸市営地下鉄海岸線の5000形
正直鉄道シーンの描写がリアルかと言われるとそうでもなかったりするのですが、流石踊る大捜査線シリーズというべきでしょうか、ムードの盛り上げ方が上手く、そんなことが鉄道マニアでも気にならなくレベルに仕立て上げられた面白味のあるパニック映画でした。
そんなわけで、2000年代の鉄オタには存在感がある電車なのですが、構造的な問題からかリニア地下鉄は製品化に恵まれず
今回海岸線開業20周年を記念し、鉄コレ初の中型車という扱いで待望の製品化
そんな理由もあって今まで手を出してなかったのに初めて神戸市営地下鉄の鉄コレが入線しましたのでレビュー的なものでございます。
パッケージ
事業者限定版ではお馴染みの蓋有りのものです。
デザインが5000形の帯と同じで格好良いですね
中型車のリニア地下鉄ってことで、箱自体も小さいものが来るかな?と思っていましたが、予想に反して普通のサイズ(右)と同じ鉄コレの箱でした。
パッケージ上下面は先頭車の側面イラスト
左右面は前面イラスト
裏面はステッカーなどの諸説明
別売パーツ欄によると動力ユニットは22年春以降に発売予定とのこと!
何らかしら同じリニア地下鉄関係の展開が来ることは確定と思いますが、横浜市営交通100周年絡みで4号線グリーンラインが来ると個人的に非常に嬉しいですが果たして…
下にある金属車輪及びウェイトが取り付け済みですの記述も新しいですね。
蓋を開けまして
蓋部分には5000形の諸説明と諸元表など
海岸線開業20周年にも軽く触れています。
実車同様の4両編成にする際の案内も出ていますが、その場合は三宮・花時計前方先頭車の5400形床下機器を反転する必要がある旨の案内もあります。
窓越しに車両とご対面
製品では新長田方の5100形と5200形をモデルにしているようです。
中身を開けてみましてまずは付属品
台車枠灯は無く、ステッカーのみに
編成は5101F、5102F、5110Fの3択
行き先は03運行三宮・花時計前、01運行御崎公園、05運行新長田、91運行試運転、01運行回送の5択
車番が少ない割に行き先に関しては路線の短さもあって非営業列車まで完全に網羅される大盤振る舞いです(笑)
ヘッドマークは今回の名義の海岸線開業20周年のものが付属
ということで車両を見ていきます
新長田方先頭車の1号車5100形
まず眺めてみて思った部分ですが、本当に小さい!!
20m級の標準的電車との比較は言うまでもありますが、こちらも比較的小さいとされている銀座線よりもリニアモータ駆動のおかげで背丈が小さくより小さい印象を受けます。
なるほど、確かにこれは専用の動力や台車が必須だなと納得でありますね(笑)
前面
小さい車体ながら印刷なども綺麗で、印象把握も実車通りだと思います。
スカートは車体と一体成型で、ありがちばボディと隙間が…ってことが無いのも嬉しい点かも(笑)
側面
市営地下鉄&交通局ロゴや地下鉄イメージカラーの緑と海岸線をイメージする青を纏った帯が鮮やかな車両
印刷の乱れなども無く良好でした。
足回りは前述の通り、台車には金属車輪が取り付け済みという仕様
床下機器は正確な資料が無いのでアレですが、中間車のものをパッケージに出ている実車写真と比較するとそれっぽい感じなので多分正確だと思います。
これに関しては一番最初に製品化されたリニア地下鉄という特権…恐らくですが今後の製品はこの足回りが多用されていくことでしょうw
妻面側
神戸市営地下鉄の鉄コレでは伝統的に転落防止幌の表現があるので今回もしっかりと
妻窓にはガラスパーツがありますが、貫通扉にはありませんでした。
屋根周り
前側に小型のシングルアームパンタグラフを装備
こちらは固定式のものでした。
パンタグラフの後ろには薄型の冷房装置が2つ
しっかりと色分けも出来ていて塗りが綺麗です。
折角なのでばらして眺めてみます。
床板パーツと室内
乗務員室周りは運転台と一体の別パーツで成型
こうすることで乗務員室周りだけを作り替えれば様々な形態をより忠実に作り分けられるので上手いやり方であります。
ボディ裏を眺めてみると装備済みのウェイト
座席下ではなく、こちらにあるのも目新しくて面白いですね
屋根に装備されているパンタグラフ
こちらも今回の海岸線5000形で初お目見えのリニア地下鉄向けの専用品になります。
最初はてっきり閉じている状態の表現かと思ったのですが、横を見る限りどうやら上がっている状態での表現の模様
普段は上がっている状態のみだと変な感じがしますが、リニア地下鉄の小型断面前提だとこの表現のままでも違和感がありませんね
流石にこの大きさで可動式のパンタグラフはまず無理でしょうしw
床板パーツも専用品
TNカプラー向けらしきモールドもありますが、流石に無い…とは思うのですが、金属車輪装備とはいえ、連結器が鉄コレデフォのへなちょのままでは困りますので、果たしてどうなるんでありましょうね
中間車の5200形
扱い上は5200形となっていますが、3号車とも足回り共々共用のようで、説明書きではそのまま転用するようになっていますw
屋根周り
中間車は全てパンタグラフ無しなのですっきりとした姿
交渉人真下正義劇中のTTR東陽線は10両編成の想定だったので、仮にも8箱買って編成を再現するとなれば、中間車にもパンタグラフがあった方が現実的?だと思うので加工してみると良さそうです。
ということで、鉄道コレクション 神戸市営地下鉄海岸線5000形 2両セットのレビュー的なものでした!
特に縁がないにも関わらず、映画の劇中で東京の地下鉄として出てきたからという半ば衝動買いに近い理由で買ってしまったのですが、鉄コレ初のリニア地下鉄という点でも非常に興味深い逸品でした。
専用品の動力ユニットまで含めての企画となれば、今後は色々と今まで出なかったようなものも製品化されると思いますので、今から楽しみで仕方がありません
とりあえず今回は2箱購入しましたので、1編成は純粋に神戸市営地下鉄海岸線として楽しみたいと思います。
…意外と残っているようなのでもう2箱入手出来ればそれこそTTR東京トランスポーテーションレールウェイ東陽線仕様に…
え??8箱買って10両編成は流石に勘弁してくださいw