※※この記事に関する反省(2021-7-10)※※
たまたま上手くできたので、喜び勇んで投稿してしまいましたが、冷静になってみると、こんな方法は、やっぱり良くないですね。公開するべきではありません。今は恥ずかしく思っています。
今の所、調子よく動いてはいますが、無電区間の長いカーブポイントでは万全ではありません。最も良い方法は、従輪からも集電できるようにすることでしょう。手元に燐青銅板がないので、今は着手できませんが、いずれ、そうするつもりです。
記事を削除しようかとも思いましたが、反省を込めて記事を残し、今後の戒めとします。
前々回の投稿で、デコーダーの搭載を報告したC11に不調が発生しました。
中低速では、下図のポイントがどうしても通過できません。爆走すれば通過しますが、そんなの嫌です。
他のポイントの通過も似たり寄ったりですが、特にここは酷い。100%停止します。
当鉄道のポイントは、全てがPECOのInsulフログであり、フログ部分が無電区間になります。
このため、どうしてもタンク機関車は集電に無理が生じるのですが、下の写真のように、無電区間はそんなに長くないので、全ての動輪から集電しているC11ならば、問題なく通過できるはずなのですが・・・・・。
何度走らせても、全く同じ所で停止します。
停止箇所の拡大写真です。第2動輪がフログの無電区間に来ると止まってしまいます。
このため、最初は、第1動輪と第3動輪の集電不良を疑いました。
そこで、恐る恐る分解して、集電シューの角度を調整してみたのです。調整後にチェックしてみると、第1動輪だけに通電した状態でも、また、第3動輪だけに通電した状態でも汽笛が鳴り、照明が点灯します。
自信満々で再スタート! 進め! C11!
祈るような気持ちで見守りましたが、状況は好転しません。やっぱり同じ場所で動きを止めてしまいます。
諦めずに、何度も走らせます。おかしな挙動はないかと、じっと見つめながら。
そして、ついに異常に気付きました。
「従輪の動きに滑らかさが足りない!!」
従輪の動きが、どのように走行に影響するのかは不明ですが、とりあえず従輪を外して走らせてみました。
今度はどうだ?
信じられないことに、見事に通過です。理由はわかりませんが、従輪が悪さをしていたようです。
でも、理由がわからないと直しようがない。何度も走らせながら理由を考えましたよ。そして、ある原因に思い当たりました。
まずは、問題箇所と同型のポイントのフログを見ていただきましょう。
欧州製品の大きなフランジにも対応するためでしょうが、フログの隙間が広く、「穴が開いている。」と言ってもいいくらいです。特に、シビアな作りのエンドウのポイントと比べるとびっくりです。
問題のポイントは、PECOの、初心者向けの組線路であるSetrackのものですから、やや玩具的な作りとなっており、他のPECOのポイントに比べると、フログの穴も大きいです。
ここに動輪が落ち込んでしまうのです。
そして、こんなことが起きてるんだろうな、と思い当たりました。
力学的に正しい記述なのかどうか、全く自信はありませんが、従輪を外せば好調に走るのですから、間違いではないと思います。不調の解消には、従輪のバネの影響を小さくすれば良い筈です。
そのために、バネを少しづつカットしながら、力を調整したいところですが、そうするにはバネを何度か取り外しする必要があります。でも、その度に、プラのネジ穴を締めたり緩めたりするのは大きなリスクを伴います。プラのネジ穴って、すぐバカになってしまいますもんね。さて、どうしましょう。
とりあえず、一度、バネを外して様子を見ることにしました。
その結果がこの動画です。
C11が低速で走るだけの退屈な動画ですが、見事に問題のポイントを通過しています。
決して、皆さんに勧められる解決法ではありませんが、欧州規格のレールをお使いの方は、頭の片隅にでも置いといてください。
従輪の挙動が滑らかでなかったのは、バネが強すぎたことが原因だと思われます。ひょっとしたら、製品の個体差に属する問題なのかもしれません。
とりあえず、不調が解消して良かったです。
これで、C11も川正線の運用に就くことが可能となりました。随分待たせましたが、ナンバープレートを貼ってあげましょう。
本日も、ご訪問ありがとうございました。
追記(2021-7-9)
その後、時々、カーブポイントのフログ部分で従輪の脱線が発生しましたが、フログにスペーサーを入れることで解決しました。顛末はコメント欄をご参照ください。うなぎのかばやきさんに感謝です。